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M&Oplaysプロデュース 少女ミウ

岩松了最新作6年ぶりにザ・スズナリに登場

公演期間

2017年5月21日 (日) 〜2017年6月4日 (日)

会場

ザ・スズナリ

取扱チケット

前売:5,500円(全席指定・税込)

  • 一般販売

  • 座席選択可

  • なっトク価格

  • カンフェティ席

  • ボーナスポイント

  • 手数料0円


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公演情報詳細・注意事項

公演内容 NEW!初日レポとコメントが届きました!
【コメント】
岩松了
この作品の脚本を執筆中に、別の仕事の取材で福島に行っていたんです。最初から温めていたというよりは、自分の生理的なものが福島に向かっていたのでごく自然に、こういう題材の話になっていきました。
若い俳優たちとやると、少しずつ良くなっていくのを目の当たりにできるのが楽しいから、本当は稽古があとひと月ぐらいあればいいなというぐらい。もしそれぐらいあれば、黒島さんや堀井くんに対しても今感じていることとはまた別のことを僕が感じ始めると思うし、そうなると人物像の輪郭がまた膨らんでくるから、やればやるだけ面白い座組みだろうなと思っているんですが。こういう座組で作るものについては、よくできたお菓子を「はい、どうぞ」と安全なところから差し出してもあまり意味ないなという感覚が僕の中にあります。そうではなく、自分の身を少し危険に晒したものを届けてみたい気持ちがあって、そうした作品になっているのではないでしょうか。

堀井新太
(初日を迎えるにあたって)緊張していますけど、楽しみの方が強くて。稽古でやってきたことを思い切りやるしかないですね。ドラマ(「3人のパパ」)の撮影と並行して稽古していたのですが、ドラマの役とはとてもギャップのある大人の役なので、頭が良く見えるようにしないと(笑)。
稽古での岩松さんの“千本ノック”は、すごく楽しかったです。最初わからなかったことがわかってくるという、繰り返すことはそこに意味がありますね。例えば、「なぜここは机を触りながら台詞を言うんだろう?」と最初思っても、その仕草を何回も何回もやっていくと日常になってきて、そこに“居る”人になっていく。そういう新しい発見が常にどんどん出てくるのが面白かったです。

黒島結菜
岩松さんの稽古では“千本ノック”と呼ばれるように同じシーンを繰り返しやっていくんですけど、何回もやるうちに手とかちょっとビリビリしてきたり、今までなったことのない感覚になることが何回かありました。初めて体がそういう感じになったなっていう。考えなきゃいけないことが多くて頭もすごく使ったし、でも考えすぎてもわからなくなってしまうので、目の前のことをひとつひとつやっていけば、積み重ねで全体が見えてくるのかなと思いながらやっていました。そうして作り上げていったミウは、上手くつかめないとかいうことはなく、自分と離れているとか近いとか、そういうこともあまり気にしませんでした。今ミウを演じられて良かったなって、すごく思っています。

【初日レポート】
 21日に開幕した岩松了の新作、M&O playsプロデュース「少女ミウ」は、若手中心の俳優10名で繰り広げる青春群像劇。岩松が200席規模のザ・スズナリで作品を発表するのは6年ぶりとなる。タイトルロールのミウを期待の20歳・黒島結菜が、ミウに惹かれていくTVキャスター広沢役を24歳の堀井新太が演じている。
 作品について予備知識がほぼなかった筆者の耳に“ヒナンシジクイキ”“センリョウ”という語句が飛び込んできた。岩松が今回、東日本大震災をモチーフにしたことは大きな注目点であるだろう。“あの会社”の社員で賠償問題の責任者だった人物を父に持つ中学生のミウ(黒島)。6年前、母、妊娠中の姉とその夫、そしてミウの一家は「社会的な制裁」であるかのように避難指示区域に住んでいたが、父はその3ヶ月前に家族を残して失踪。またミウは、自分と同じ歳の異母姉妹がいることを知らされる。その少女が一家を訪れた日、家族はミウだけを残して心中する。そんな衝撃の幕開け。かくして少女ミウは隔離された場所から一人、社会という野へと放たれる。
 スズナリの小さな演技スペースを2段に分けて使い、一段降りるとそこは6年後のテレビ局である。とある番組が、震災被害者である2人の少女の復興への軌跡を長期間に渡って追うという企画を立て、その“2人の少女”こそ、ミウとあのときの少女・アオキユーコ(金澤美穂)であった。その番組の敏腕パーソナリティー・広沢(堀井)はやがて、2人の少女の間で揺れ動く。奥底にどこか野性的なものを感じさせながら純粋な処女性を放つミウと、やや鼻にかかった声や大人びた言動が蠱惑的な印象を与えるユーコ――二つで一つであるようで対照的な彼女たちの魅力に、広沢同様、観客も幻惑されてゆく。
 2段の舞台はそれぞれ、避難指示区域にあったかつてのミウの家とTV局(スタジオ、控え室)として使用。それらを分かつ灰色の幕は、硬質なシャッターを思わせる。場面もシームレスに入れ替わり、6年前と現在が行ったり来たり。なお6年前の場面は、新しいものから古いものへ時間が逆に流れている。そしてキャストの大半は、6年前と現在でそれぞれ別の2役を演じている。そんな少々トリッキーな作りは、まさにこの作品が描く“虚実”を表すにふさわしい。被災地の状況に対して真の実感を持てない首都圏、ドキュメンタリーとして出発するも徐々に練られたフェイクへと変化させていくメディアなど、現代の虚実にまつわる問題をビシッと突いてくる脚本でもある。
 ミウとユーコ、そして広沢の三角関係が、全く別の男女の三角関係とリンクしている終盤の展開には痺れた。物語はメビウスの輪のように円環をなし、再び紡がれるだろう。虚から実、そしてまた虚へ。震災や原発といういつになくリアリティあるモチーフを用いて、岩松ならではのファンタジーに仕上がった。

取材・文:武田吏都


【美しく貧しいミウは《不幸な生い立ち》を演じることが出来なかった……】
岩松了最新作が「国民傘」以来、6年ぶりにザ・スズナリに登場!


2011年「国民傘」以来、6年ぶりにザ・スズナリにて、岩松の新作が上演されることが決まった。「国民傘」では、何故人は争うのか、「戦争」についての考察がテーマとなったが今回の新作は、一家心中の生き残りの少女・ミウをめぐる「虚偽と真実」についての青春群像劇となる。
NHK「マッサン」でブレイクし、その後も映画「青空エール」など映像の出演作が続く堀井新太、日本テレビ「時をかける少女」で連続ドラマ初主演を果たし、その後も「オケ老人!」など映画・ドラマでの活躍がめざましい黒島結菜はじめ、10名の若手俳優とタッグを組んで、ザ・スズナリという濃密な空間で繰り広げられる岩松流人間ドラマ。「アイスクリームマン」や、「センター街」、「傘とサンダル」や、近年では「カスケード」「宅悦とお岩」など若手俳優の群像劇には定評のある岩松が、今度はどんなドラマを紡ぐのか、期待が高まる新作である。

【コメント】
岩松了
「何年かにいっぺんやりたくなる、小さい劇場での若手公演っぽい感じの一環です。自分で区分けしているわけじゃないんですけど、そういうときは実験的な発想になりがちですね。今回はすごく原始的なことをやりたいと思い、「人もまた動物である」というフレーズを自分の中に置いて考え始めました。人間社会の規律を生み出している倫理や道徳は、“人は動物”という観点から考えれば無意味なわけで、その抑圧を外してみたらどうなるか。結果、逆に今の社会を照らし出す形になるのでは。行われていることは非常に不条理で非人間的なことのような気がするけれども、実は人間の始まりに近いものだという風な印象を、観客に抱かせられればいいなと思っています。黒島さん演じるヒロインからは、一見おとなしそうだけど非常に無軌道なものを抱えていて、実はこんなに暴力的なんだというような印象を生み出したい。そのことが、“動物的である”ということにつながっていけばいいと思っているんですけど。」

堀井新太
「朝ドラ「マッサン」で父親役だった風間杜夫さんが岩松さんの舞台によく出演なさっていることから、岩松さんの作品を観るようになりました。岩松さんは答えがない、答えを作ろうとしない方なのかなと感じています。僕が未熟ということもあり、作品もですが、ご本人も掴めそうで掴めない、不思議な魅力のあるおじさん、というような印象です(笑)。
ザ・スズナリは、客席が本当に近くて「嘘がバレる!」という怖さがあります。でもだからこそ、そんな空間で芝居ができることに憧れますし、ましてやここで岩松さんとご一緒できるっていうのはこの上ない幸せです。稽古場では自分の考えなんか全部捨てて、真っ白な状態で岩松さんに染まっていきたいです。」

黒島結菜
「舞台は2本目です。1本目のときは何もわからないなりにすごく楽しくて、すぐもう1回やりたいと思いました。でも次の作品が岩松さんだと聞いて、「どうしよう!」と(笑)。最初は岩松さんに対して怖いイメージがあったんですけど、実際にお話するとそんなことはなかったですね。稽古で何度も同じシーンをやらせる“千本ノック”の噂も聞きましたが、映像だとそういう機会はなかなかないので、そうやってお芝居を突き詰めていけるのはすごく楽しみです。私は上手く心を開けないというか、開いているつもりでもどこか自分を隠してしまうところがあったりするんですけど、今回はそういうことを忘れて、全部オープンでやっていけたらいいなと思っています。」
公演ホームページ http://morisk.com/plays/miu.html
出演 堀井新太黒島結菜川口覚富山えり子金澤美穂篠原悠伸新名基浩藤木修岩井七世安澤千草
スタッフ 作・演出: 岩松了
公演スケジュール <期間>
2017年5月21日 (日) 〜2017年6月4日 (日)

<公演日・開演時間>
05月21日(日) 14:00
05月22日(月) 19:00
05月23日(火) 19:00
05月24日(水) 14:00 / 19:00
05月26日(金) 19:00
05月27日(土) 14:00 / 19:00
05月28日(日) 14:00
05月29日(月) 19:00
05月30日(火) 19:00
05月31日(水) 14:00 / 19:00
06月02日(金) 19:00
06月03日(土) 14:00 / 19:00
06月04日(日) 14:00
※開場は、開演の30分前です。
チケット 前売・当日共:5,500円(全席指定・税込)
U-25:3,500円(観劇時25歳以下対象・当日指定席券引換・要身分証明書・税込)※カンフェティ取扱なし

<カンフェティ取扱チケット>
前売:5,500円(全席指定・税込)
会場 ザ・スズナリ
備考 ※未就学児童、小学校4年生以下の方入場不可
※開演時間を過ぎますと、指定席にご案内できません。ご了承ください。
※劇場に、エレベーター設備がございません。車イスでのご来場は大変困難となり、付き添いの方がいらっしゃること、階段で上がって頂くことが必須条件となります。申し訳ありませんがご了承ください。
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