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瀧川鯉昇



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Wikipedia

瀧川 鯉昇(たきがわ りしょう)は、落語の名跡。

過去に鯉昇という名跡は、鯉朝や鯉橋同様に数名が名乗っている。2代目柳亭左龍(俗に「樽重」、「江戸名残の怪談師」)、7代目三笑亭可楽(俗に「玉井の可楽」)等が名乗っているが、名跡としての代数は数えられていない。


当代 瀧川鯉昇(本名:山下 秀雄(やました ひでお)、1953年2月11日 - )は、静岡県浜松市生まれ。静岡県立浜松西高等学校、明治大学農学部卒業。落語芸術協会所属で、同協会監事。出囃子は「鯉」。

人物

主に古典落語を得意とする。江戸っ子の啖呵を切るようなスピーディな調子ではなく、飄々とした独自のテンポ。まくらは自分の事や世間話に言葉遊びを散りばめたり、噺の伏線をはったりといった部分が強く、まくらから噺のサゲまで言葉とくすぐりを綿密に選択している。

「奇人変人」として有名ではあるものの、ほとんど資料の残っていない8代目小柳枝の現役時代を知る数少ない噺家であり、その弟子である。エピソードの一つとして、前座時代(鯉昇が柳若と名乗っていた頃)に小柳枝から命じられて、調理して食べる目的で、食べられる草・食べられない草に分ける作業を含んだ草取り作業をさせられていたが、鯉昇はしばらく、どこの一門の前座も、草むしりをして、草を食べられるか否かに分ける作業をするものなのだと思っていたという。

なお、鯉昇の前座名「柳若」は8代目小柳枝の入門当初の前座名に由来する。

落語

鯉昇の落語を語る上でまず特徴的であるのは、「つかみ」の上手さにある。通常、落語家は「まくら」で小噺を披露しながら徐々に客をつかみ本題に入るものだが、鯉昇は高座に上がり座布団に座ってお辞儀をして頭を上げた後、数秒間自分の顔を見せびらかすかのごとく客席を見渡す。鯉昇の特徴的な顔とその場の緊張感に耐えられなくなった客は、悲鳴にも似た笑い声を上げてしまう。一言も発することなく、まくら以前で客をつかんでしまうので、その後のまくらのうけもよく、また本題へもよりスムーズに入ることが出来る。

古典落語の中には、現代では難解な用語や物の名前などが出てくる事がよくある。落語家の多くは、まくらで少し説明した後に本題に入ったり、本題の途中で話をいったん止め、説明してからまた話に戻るといった方法をとるが、鯉昇はこのような難解な用語を現代風のものに置き換えたり、登場人物に説明させるなどの方法で、観客にとって分かり易い落語をする(例:「粗忽の釘」では「箒」を「エキスパンダー」、「茶の湯」では「椋の実の皮(石鹸の代用品として使われていたもの)」を「ママレモン」に置き換えるなど)。特に「時そば」については、独自のギャグを多数加えて演じており、「そば処ベートーベン」と題することもある。

しかし、「たがや」などの江戸っ子がテンポ良く啖呵を切る場面がある落語は得意ではない。これは本人の温厚な性格と、師匠の柳昇の教え(怒ると寿命が縮まり、その縮まった寿命は怒らせた人のほうにいってしまう、というもの)で、鯉昇自身は普段あまり怒ることがないことが理由である。また、鯉昇の落語の中では女性が出てくることが少ない(これは本人の女性観によるもの)。

鯉昇は大阪弁が巧いことでも知られている。東京の落語家が落語の中で大阪弁で喋っているのを関西人が聞くと、やはり多少不自然だと感じることがあるが、鯉昇の大阪弁は他の東京の落語家よりも自然に聞こえる。

鯉昇の飄々と、そして、にこやかな顔で喋る姿から、鯉昇の落語は「脱力系」と紹介されることも近年多くなった(他に「脱力系」と呼ばれる落語家の例として、柳家喜多八などがいる)。

芸歴

  • 1975年4月、8代目春風亭小柳枝に入門、春風亭柳若(りゅうじゃく)となる。
  • 1977年2月、5代目春風亭柳昇門下となる。
  • 1980年2月、二つ目昇進。春風亭愛橋(あいきょう)となる。
  • 1983年 「NHK新人落語コンクール 最優秀賞受賞。演目は「粗忽の使者」

 

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2017年9月26日 (火)
国立演芸場