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林野健志・扇けい・原田光規


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世界を変える新たな旅が始まる

松本零士原作の人気作『キャプテンハーロック』を完全再現!

1977年に漫画連載が開始され、アニメ・映画と数多くの映像作品化された『宇宙海賊キャプテンハーロック』。現在でも『キャプテンハーロック〜次元航海〜』として連載されている人気作品が初の舞台化として描かれる。主人公であり男が憧れる男「ハーロック」を林野健志、そのハーロックと対峙する「女王ラフレシア」を扇けいが演じる。今回は林野、扇、そして脚本・演出を行う原田光規の3人に『キャプテンハーロック』への想いや意気込みを語ってもらった。


インタビュー写真

人気作品というハードルとチャンス

――― 誰もが一度は見聞きしているだろう『キャプテンハーロック』。この人気作品の舞台を作り上げる3人にまずは率直な気持ちを聞いてみた。

原田「松本零士作品に携われるのは一番の喜びですね。子供の頃、初めて観た映画が『銀河鉄道999』で、ハーロックも出てきて、主人公の鉄郎を助けてくれるんですよね。男が憧れる男の像という印象がありました。あとは、松本零士先生の世界観は巨大な神話の世界で全てが繋がっていて、神話の神々とリンクをしている立ち位置になっていて、調べれば調べるほど、書いていけば書くほど、とても不思議な作品なんですよね。」

林野「名前とイメージは知っていましたが、2013年に上映された映画でこういうビジュアルなんだなと知りました。他の乗組員もデフォルメが大きくなっているので、ビジュアルとして明確に意識があります。あとは、僕の地元の駅に、キャプテンハーロックの銅像が出来ていて、人気のあるキャラクターなんだと思っていました。認識はそこからですね。」

扇「私も『銀河鉄道999』を見ていたので、それに出てくるということしかちゃんとは知らなかったですけど、イメージはありました。」

――― 作品に出てくるキャラクターは個性豊か。そのキャラクターを演じる二人のキャスティング経緯やその役に対しての考え方を語ってもらった。

原田「プロデューサーから「紹介したい人がいるんだけど…」という形で来たのが林野君だったんですよ。元々知っていたこともあって、身長も大きくキャラクターとの相性も良く、ばちっとはまりました。扇さんも推薦がありまして、僕の中で今回「心を失くす、心を取り戻す」というのがテーマになっているので、ただ敵役の女王というのではなくて、その切なさを内包しつつ、ハーロックに負けないスタイルもあって、あと歌がうまいというのもありました。実際にライブで拝見した時に、一目でこの人だと思いました。」

林野「台本を見て、自分が客観視してハーロックの言葉を言えるというのが喜びでもあるので、テンションが上がりますよね。観に来られる方も、そこを楽しみでもあると思うので。1つ原作を脚色・演出したりすると、またその人の受け捉え方が出るので、それを台本で見ていて面白いですね。」

扇「舞台に凝縮したものなので、その中でまた見えてくるハーロックとラフレシアの立ち位置を客観的に見ながら、自分の役を深めていこうかなと考えている最中です。」

原田「今回の作品が1だとしたら、2,3と続いていく壮大な物語です。ハーロックとラフレシアの対面から、2,3をやれることを前提として、そこまでイメージさせています。」

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客観視したステージングとこだわり貫く役作り

――― 作品に出てくるキャラクターだけに、個々でのこだわりが見えてくる作品ともいえてくる。

林野「衣装も楽しみで、それに向けて身体を作っています。今連載されている『キャプテンハーロック〜次元航海〜』のハーロックのスタイルが一新されているので、そこを目指しています。個人的に気になっているのが、ハーロックは眼帯をしているのですが、普段はほぼ髪の毛で隠れてるんですよね。眼帯が見える状態なのか、それとも髪の毛で隠れている状態のスタイリングなのかが楽しみです。マントもなびくシーンがかっこいいのでそこもこだわって作りたいですね。」

原田「その個々のこだわりを見たいですね。演出をするとき、Googleマップみたいに上から俯瞰して見ることを癖つけているんです。役者さんと同じ目線まで降りて一緒に考えると同じ道に迷うので、役者さんはストリートビューみたいに躍動していく感じです。現場では役者さんの方が、たくさんの情報量を持つことがあるんです。今言っていた、こだわりはそういったところなので。元々のキャラクターはあるのですが、ハーロックという誰かが決めたものの中にはまりこむ必要はないと思っています。むしろ、これがハーロック像だって言い切れるぐらいのものを演出家としてみたいです。ラフレシアも扇さんしかいないっていうのを見てみたいです。」

――― 世代を超えて愛されるキャラクターを演じる2人。彼らにはその役を演じるにあたってのプランを聞いてみた。

林野「今はキャプテンハーロックをリアルタイムで見ていた世代の方の情報量を掴もうとしています。年上の方にどういう時系列で見たほうがいいかや、原作の第1部終わりの全5巻を読んで、連載中の次元航海を読んで、今はアニメを見ています。そのあとに、ガンフロンティアを見て、銀河鉄道999を見て、映画をもう一回見たいなと思います。原作のキャラクターの重さを持ちたいなと思うのと、背中で見せられる男だなという印象が強かったので、それを舞台で立った時に織り交ぜてみようかなとは考えています。武器も重力サーベルやドラグーン、ガンフロンティアでは銃を回してホルダーに入れるとか、細かい人だったら見るポイントがあると思うのと、現代にない武器をどこまで想像させられるかを考えながら稽古に臨みたいです。」

扇「ラフレシアは悪役ではあるんですが、とても偉大な女王であり、ただの悪役にはなりたくないなっていうのは最初から思っています。ただ侵略するのが目的ではなく、中に秘めている切なさや自分が一族を守らなきゃいけないなど、ちゃんとした想いを持ったうえでラフレシアを演じたいですね。」


インタビュー写真

世代を超えた作品だからこそのアプローチ

――― そのキャラクターの作りこみには目を見張るものを感じられる。作りこまれた役に色々な要素が混ざり「キャプテンハーロック」の世界観を現実世界で味わうことができるだろう。

原田「松本零士作品の中でも代表作の1つでもあるキャプテンハーロックというものに携われることが喜びなので、この舞台で、キャプテンハーロックを新たに様々な方に知ってもらえるきっかけにこの作品がなれば嬉しいです。」

扇「原作がある作品ですので、原作ファンの期待も裏切らず、そして私にしかできないラフレシアを演じていけたらいいなと思っています。」

林野「この作品が始まったのが1977年で、僕が生まれていない歳から始まっている作品です。一番リアルタイムだった人たちに本当に見てほしいです。僕の先輩方が憧れるキャラクターでもあるので心踊る部分と勝負をしてみたい気持ちがあります。このハーロックの世代で育ってきた感覚と僕らの感覚はまた違うので、良い意味でまだまだ若いって思われる作品にしたいです。例えばキャプテンハーロックを林野が演じるのであればどうなんだ、その若い感性でどうなんだという疑問や興味に乗っかって勝負していったほうが、自分も遠慮せず、誰かに何を言われようが思う存分演じれると思うんです。それを見てもらいたいのと、松本零士先生に自分がハーロックで思ったのはこうですっていうのも見ていただきたいです。」


(取材・文:熊谷洋幸 撮影:安藤史紘)

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PROFILE

 林野健志(はやしの・たけし)のプロフィール画像

● 林野健志(はやしの・たけし)
1980年 1月5日生まれ、福岡県出身。モデル活動を経て、ミュージカル『テニスの王子様』比嘉中•知念寛役で本格デビュー後、スーパーミュージカル『聖闘士星矢』『マクロスザ•ミュージカルチャー』、『TIGER&BUNNY THE LIVE』、ロック☆オペラ『サイケデリックペイン』、ミュージカル『ハートの国のアリス』、ミュージカル『ホス探へようこそ』、浪漫活劇譚『艶漢』他多数に出演。

扇けい(おうぎ・けい)のプロフィール画像

● 扇けい(おうぎ・けい)
11月4日生まれ、東京都出身。2002年宝塚歌劇団に入団。『プラハの春』で初舞台を踏み、同年花組に配属。抜群の歌唱力と多彩なダンスを武器に活躍。2012年『復活/カノン』の東京千秋楽にて退団。退団後はミュージカルやライブを中心に活動中。2013年には韓国ミュージカル『王の国』の演技が評価され、大韓民国文化芸能大賞・ミュージカル部門・外国人特別賞を受賞した。

原田光規(はらだ・みつき) のプロフィール画像

● 原田光規(はらだ・みつき)
1973年7月23日生まれ、北海道函館市出身。元プロボクサー&サラリーマンという異色の経歴を持つ。俳優活動後、演技講師、映像監督を経て演出家となる。舞台では誰もが楽しめる作品をコンセプトにエンターテイメントを演出。映像ではノスタルジックな美しさを表現する。2015年までの5年間で40本以上の作品を演出する。日本演出者協会。

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