お得な公演チケットサイト Confetti(カンフェティ)

チケット買うなら今しかない!カンフェティポイント2.5倍⇒5倍キャンペーン!

PICKUP

山田佳奈・町田マリー


キメ画像1

ひとりの女教師の現在と過去の物語

劇団の代表作に新たなストーリーを書き加え、豪華キャストによって再演決定!

山田佳奈主宰で2010年に旗揚げした劇団・□字ックは、現在までに、女性の葛藤や苦悩、そこから生まれるエネルギーに焦点を当てた物語の数々を上演してきた。そんな□字ックの代表作とも言える『荒川、神キラーチューン』の再演が決定した。この再演で主人公の教師・ショーコを演じる町田マリーと、脚本・演出の山田佳奈に、舞台の魅力について聞いた。


インタビュー写真

きっかけは、ニュースから聞こえてきた『神になりたかった女』というフレーズ

――― まず、山田さんが『荒川、神キラーチューン』を書こうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

山田「新作を書きたいなと思っていたときに、たまたまテレビのニュースで、『神になりたかった女』という言葉が聞こえてきたんです。その『女』は、何人かの男性をマインドコントロールして、一人の女性を軟禁して殺してしまうという凄惨な事件の犯人だったんですけど、『神になりたかった女』というコピーが忘れられなくて。テレビでは犯人の実際の映像も流れていて、目をギンギンにしてカラオケを歌っていたんですね。これはただものではないなと思いました。今までどんな人にもいろんな背景があるんじゃないかってことを描いてきたんですが、その映像を見たときも、人が神様になりたい瞬間ってどんなときなんだろうと思って、そこを掘り下げて出来上がったのが『荒川、神キラーチューン』なんです」

――― 神様になりたかった女と、荒川、キラーチューンはどう組み合わさっていったのでしょうか。

山田「私自身が、川沿いの人の営みに興味を持っていて、その中でも荒川に魅力を感じていたというのがあります。キラーチューンに関しては、直訳すると『殺す音楽』なので、考えてみるとすごい単語だなと。殺したいほど愛するとか憎むとか、そういう葛藤を描きたいと思いました」

――― さきほど出てきた、目をギンギンにしてカラオケをしている映像も「キラーチューン」と関係していますか?

山田「それも大きかったと思います。今回、カラオケボックスのシーンもあるんですけど、人がカラオケを歌ってるところって面白いですよね。殻を破る瞬間だったりするじゃないですか。歌ってる顔を見ただけでもその人の置かれてる状況が見えたりして。それとこれは余談なんですけど、人は怒られたあとにアッパーチューンは歌えなくて静かな歌を歌うらしいんですね。そういうことから考えても、カラオケって不思議なものだし書きたいと思いました」

インタビュー写真

――― 町田さんの今回の役どころについても教えてください。

町田「私は主人公のショーコが大人になってからを演じます。大人になってからは教師をしています。14歳のころのショーコは□字ックの小野寺ずるさんが演じられてるんですが、すごくエネルギーに満ちていて……」

――― 同じ人物の少女時代と、大人になってからを二人で演じることについてどう思われましたか?

町田「台本を読ませていただいたら、ショーコの過去が詳しく描かれていたので、14年の成長を経ての現在のショーコをきちんと形にできたらいいなと思っています。前回の舞台の映像も見せてもらったんですけど、中学生時代のショーコを演じる小野寺さんの演技がギラギラしていて、すごくかっこいいので、そんな過去とつながっている現在のショーコを演じたいと思っています」

山田「自分で考えても、子どもの頃って今の自分とぜんぜん違ってたりしますよね」

町田「確かに中学生ってまだ子供で、部活やって友達と新しいゲーム作って遊んだりとか、まわりに流されたりしながら生きてましたね」


インタビュー写真

子どもは子どもなりに気を遣っているし、流されるし、しがらみもある

――― おふたりはどんな中高生時代を過ごされましたか?

町田「私はソフトボール部に入っていました。途中で先生が変わって、すごく厳しくなって部活には行きたくなかったんですけど、友達に『今辞めたら一緒にディズニーランドいかないからね』って言われて、泣く泣く行ってました(笑)。でも、必死で練習した結果、市の大会で優勝したりして。それこそ、友達との関係とか、部活の決まりとかのしがらみの中で必死になってましたね。高校時代は宝塚に夢中で、あの当時のハマりようったらなかったですね(笑)。宝塚のレビューを見て、そのエネルギーに涙が出るほど感動して、その衝撃が現在につながっています」

山田「私はバンドがすごい好きで、北は仙台から西は福岡まで遠征してましたね。大人とばっかり遊んでました。でも、今、町田さんの部活の話を聞いても、子どもは子どもなりに気を遣ってる感じがあったよなって思います」

――― そういうところは作品にも出てますか?

山田「出てますね。最近、高校生にお芝居を教えることが多いんですけど、子どものほうが気を遣ってて、40代、50代のほうが自由だったりして。高校生は大人の顔色を見てるけど、それは自分のことを好いてほしいとか、大人に特別な存在と見てほしい、特別なものを持っていると思われたいってことがあって、そういうところは作品にすごく出てますね」

――― 今回、なぜ町田さんに主演のショーコ役をお願いしようと思われたんでしょうか。

山田「『毛皮族』の舞台をよく拝見していて、町田さんの演じる役がどれもすごくよくて、なおかつ狂気とか葛藤とか、生きるために燃やしている炎とかが見えて、それでお願いしたいと思ったのがひとつです。もうひとつは、劇団の小野寺ずるという女優が、ショーコの過去を演じるので、大人のショーコを演じる人には、その正反対のパワーを発散してくれる人にお願いしたかったというのがあります」

町田「褒めていただいてうれしいです。台本をもらってその勢いにびっくりして、どんどん読んじゃって、それで映像も見させていただいたら、台本で読んだ以上のパワーがあって、すごくやりたいって思ったんです」


インタビュー写真

――― 山田さんは演出する際に、何を重要視していますか?

山田「役者さんがみんな魅力的に見えるといいな、その人の良いところを舞台上に乗せたいなと思いますね。どうやってそれを引き出すかっていうやり方は決まってないんですけど、なるべく嘘をつかないで向き合うということはあります。それと、俳優の提案が面白かったらちゃんと乗りたいとも思っています。その人に出てもらうってことは、その人の感性を信頼してるってことなので、その人が選択した演技には、その人のいい部分が出ていると思うので」

――― 山田さんが他の劇団の舞台で俳優をするときもあるかと思いますが、そのときはどうでしょうか。

山田「自分が俳優として出るときは、演出家の業に従おうと思ってます。最近思ったんですけど、演出家って、透明のマーカーで円を書いてるのかなと思って。そのマーカーの円から俳優がはみだすと、そこには線は引いてないよって言われるので、その線を見つけていくのが俳優の作業なんじゃないかと。最終的には、演出家の引いたマーカーの線の上に俳優が線を引ければいいんだけど、その線は、ゆるゆるの線でも、細い線でも良いんですよね。自分が演出するときは、また違うんですけど、俳優をするときは、そんなイメージを持っています」

――― 最後に、この舞台を見てくれる人に一言お願いします。

町田「この舞台には社会的なテーマも含まれていて、ただ面白いというだけでなく、人にとって必要なことが描かれていると思うんですね。そこにやる意味があるなと思いました。すごく力のある舞台になるので、見ることにも体力がいるかもしれないけど、きっとこの舞台を見ることで自分の現状を振り返るきっかけになるんじゃないかと思います」

山田「もしかしたら、見る人によっては、苦しい気持ちになるかもしれないし、逆に、すごくすっきりしたり溌剌とした気持ちになる人もいるかもしれないと思います。演劇を見ることって、ひとつの通過点だとは思うんですけど、この舞台を見たことで、苦しいという気持ちでもいいし、さっぱりしたという気持ちでもいいので、何かしらひっかかりを感じてほしいし、そういう舞台を作りたいと思っています」


(取材・文&撮影:西森路代)

キメ画像2

PROFILE

山田佳奈(やまだ・かな)のプロフィール画像

● 山田佳奈(やまだ・かな)
1985年4月6日生まれ。神奈川県出身。レコード会社で勤務したのち、2010年3月に□字ックを旗揚げ。第8回公演の『荒川、神キラーチューン』は、CoRich舞台芸術まつり!2014春 グランプリや、サンモールスタジオ 2014年度 最優秀団体賞を受賞している。自身が脚本・監督を務める映画『夜、逃げる』が、今年8月MOOSIC LAB2016内にて上映が控えている。

町田マリー(まちだ・まりー)のプロフィール画像

● 町田マリー(まちだ・まりー)
1979年7月16日生まれ。千葉県出身。立教大学在学中に江本純子と劇団「毛皮族」を旗揚げし、看板女優として活躍。その後『日本人のへそ』、『サド侯爵夫人』、『THE BIG FELLAH ビッグ・フェラー』など客演多数。昨年は映画「ワンダフルワールドエンド」、ドラマ「恋愛時代」、KERA・MAP『グッドバイ』に出演するなどジャンルを問わず幅広く活動している。

公演情報

「「荒川、神キラーチューン」」のチラシ画像

□字ック
「荒川、神キラーチューン」


2016年6月29日 (水) 〜2016年7月3日 (日)
東京芸術劇場 シアターウエスト
HP:公演ホームページ

23名限定!3,900円(全席指定・税込) → 【指定席引換券】3,200円さらに250Pゲット!(6/23 17時30分〜ポイントUP中!)

詳細はこちら

「「荒川、神キラーチューン」」のチラシ画像

□字ック
「荒川、神キラーチューン」


2016年6月29日 (水) 〜2016年7月3日 (日)
東京芸術劇場シアターウエスト
HP:公演ホームページ

全席指定(前売):3,900円
全席指定(前売・初日割引):3,500円
全席指定(U24(24歳以下対象)):3,300円
全席指定(高校生以下):2,000円(税込)

詳細はこちら