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浅見慈一・春風亭一之輔


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リピーター増加中! 寺院で行う落語と能のコラボレーションが今年も開催

竹灯籠の明かりと菊の香りに包まれながら、2つの伝統芸能をじっくりと

お寺で落語と能を楽しむ。そんな贅沢なひとときを味わえる催しが、東京・世田谷区の妙壽寺で今年も行われる。竹で作った灯籠が幽玄な雰囲気を醸し出す中、第一部は春風亭一之輔の落語、第二部は浅見慈一がシテを務める『菊慈童』を披露。劇場とは違う特別な空間が、2つの伝統芸能に新たな興趣を加える貴重な機会だ。


インタビュー写真

スーッと引き込まれるような環境

――― 妙壽寺での竹灯籠能は2011年からスタートし、2013年から一之輔の落語が加わって現在の形に。その発端には、より多くの人に能を楽しんでもらいたいという浅見の思いがあった。

浅見「能は本格的な能舞台で行う高尚なものというイメージを抱いている方が多いと思いますが、それをちょっと崩して見やすい形でお届けするのがモットーです。能の曲は平均すると1時間半くらい、長いと2時間以上のものもある中で、なるべく1時間以内の曲を選び、それ以上かかるものは少し端折って、重要なところだけ残すというやり方をしています。あと、なるべくその季節に合った内容の曲を選んで、お客様に感じていただきやすくすることも考えています」

――― 寺の本堂に祀られた仏様の前に舞台を設置。第一部で約1時間半の独演会を行う一之輔も、そのシチュエーションに好印象を示す。

一之輔「お寺というのはお客さんが集中しやすいというか、畳敷きで、落語になじみやすい環境なのかなと思います。落語はもともとお坊さんの説法から始まったものだという説もありますし。とても気持ち良く落語ができる場所で、お客さんもスーッと引き込まれるんじゃないですかね・・・こっちが良い芸をやればの話ですけど(笑)」

浅見「去年は、能の演目に合わせてお酒にまつわる噺を披露してくださいましたね」

一之輔「何をやったかな・・・そういうの忘れちゃうんですよ(笑)。今回は菊にまつわる噺、何かあったかな」

浅見「でも落語って、どちらかというとテーマよりお客様の雰囲気で決めるんですよね」

一之輔「そうなんです。事前に“これをやります”って決めておいても、当日のお客さんの様子によって“今日は違うな”ってなることが多いですから。この会は落語初心者の方も多いので、マクラでちょっと打ち解けてもらうというか、“笑ってもらって構わないんですよ”という空気に持っていく。そういう意味で、やりがいはありますね。毎年この会で落語を聞いてるよという方も増えてきていると思いますし」

浅見「僕らは“笑わないでください”っていう雰囲気を出しますから(笑)、真逆ですね」

一之輔「おごそかにいくわけですからね(笑)。そういうベクトルは違うかもしれませんが、どちらも楽しんでもらえるといいですね」

インタビュー写真

演者にとっても客にとっても新鮮な時間

――― 第二部で上演される『菊慈童』は、中国の故事を下敷きにして書かれた曲。山奥で不老不死の霊酒を飲み700年生き続けたという少年の話である。

浅見「紀元前の中国で帝の寵愛を受けていた少年が、帝の枕を誤って跨いでしまった罪で、険しい山奥へ流刑の身になってしまう。そのとき、帝は枕に経文を書いて少年に持たせたのですが、少年がその経文を菊の葉に書き写すと、葉っぱについた露が霊酒になって、それを飲んだ少年は老いることなく生き続けます。そして700年後、不老不死の霊酒が湧き出る場所があるという噂を聞いた当時の帝が、使者を出してその水源に辿り着くと、そこには・・・というお話です。
 この曲では、舞台に菊の花をたくさん出すのですが、今回は造花ではなく本物の菊の花を使って、舞台上を菊の香りで満たそうと思っています」

一之輔「第一部から出しておいてくださってもいいですよ(笑)。花に囲まれて落語をするなんてことは、なかなかありませんから」

浅見「それはどうなるかわかりませんが(笑)、本堂に入ったら菊の香りがしている、というイメージを作れたらいいですね。竹灯籠に明かりを灯して、菊の香りが充満している中で美しい舞を見せる。あまり深く考えずに、その雰囲気を味わっていただくのが一番だと思います」

――― 舞台はもちろんのこと、寺院の庭も雰囲気たっぷり。広大な敷地内は竹林を含む緑豊かな環境で、休憩時間にはそれらを眺めながら寛ぐこともできる。第二部には能の内容を解説するミニレクチャーの時間もあり、初めての人も安心だ。

浅見「レクチャーは10〜15分なので大したお話はできませんが、去年は面(おもて)をお見せして好評だったので、今年もまたお見せしようかなと思っています。客席と舞台が近いので、江戸時代以前の良い面を使うのですが、実際に舞台で動いているときは面がよく見えないので、レクチャーでは照明を明るくして、“こういう面をつけて表情豊かにやります”ということを申し上げると、より親しみを持って観ていただけるのではないかと思っています」

一之輔「お客様は少なくとも落語の常連さんという感じではないので、こちらも新鮮です。落語目当てのお客様でも、この会でお能を観て“いいな”って思う方もいるだろうし、その逆もあるだろうし。一緒にやらせていただく意味はそこにあるんじゃないでしょうか」

浅見「能の世界でもコラボレーションというのは多くて、私もオペラやバレエの方と一緒に演じることもあります。そこでバレエを観に来た方が、能もまた観てみたいなとか、普段能を観ている方が、今度はもっと本格的なオペラを観てみたいと思ってくださるようになる。そういうことが一番の理想だと思うんです」

一之輔「お寺で落語というのはけっこうやっているんですけど、空気が一体になるというか、密度が濃いような気がして、終わったあとにとても充実感があります。ただ、檀家さんとか身内だけの会が多くて、こういうオープンな会は珍しいんです。まして、お能と一緒にやるというのはなかなかないことですから、ぜひ聞きに来ていただきたいですね。ちょっと半日遊びに来るような感覚で、落語と、お能と、お寺の庭の情景をセットで楽しんでもらえるといいかなと思います」


(取材・文&撮影:西本 勲)

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PROFILE

浅見慈一(あさみ・じいち)のプロフィール画像

● 浅見慈一(あさみ・じいち)
1964年生まれ、東京都出身。観世流シテ方能楽師。父・浅見真高および、故・観世銕之丞に師事。3歳のとき、仕舞「老松」で初舞台。98年からは真高が主宰する代々木果迢会(よよぎかちょうかい)を補佐。東京唯一の屋敷内屋外舞台である代々木能舞台で定期的に公演やレクチャーを行う。海外公演や新作能、復曲能などにも意欲的に取り組んでいる。社団法人日本能楽協会会員。

春風亭一之輔(しゅんぷうてい・いちのすけ)のプロフィール画像

● 春風亭一之輔(しゅんぷうてい・いちのすけ)
1978年生まれ、千葉県出身。01年、日本大学芸術学部を卒業後、春風亭一朝に入門。12年3月、21人抜きという異例の大抜擢で真打ちに昇格。ラジオ・TV番組やミュージックビデオへの出演など、落語家の枠を越えてさまざまなメディアで活躍する。受賞歴に、NHK新人演芸大賞(10年)、文化庁芸能際新人賞(10年)、国立演芸場花形演芸大賞(12年、13年)などがある。

公演情報

「一之輔落語×竹灯籠能「菊慈童」」のチラシ画像

代々木果迢会
一之輔落語×竹灯籠能「菊慈童」


2016年11月19日 (土)
本覺山 妙壽寺 本堂
HP:公演ホームページ

4名限定!第二部5,000円 → 3,850円さらに800Pゲット!さらに購入24時間以内にREC投稿で200Pゲット!(11/17 17時10分更新)

4名限定!第一部2,000円 → 1,550円さらに300Pゲット!
10名限定!通し券6,500円 → 5,000円さらに300Pゲット!

詳細はこちら

「一之輔落語×竹灯籠能「菊慈童」」のチラシ画像

代々木果迢会
一之輔落語×竹灯籠能「菊慈童」


2016年11月19日 (土)
本覺山 妙壽寺 本堂
HP:公演ホームページ

前売:第一部2,000円(一般学生共)、第二部5,000円、通し券6,500円(学生料金有)(税込)

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