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歌唱力抜群のキャストが集い、深みのある歌で伝える究極のラブストーリー

人は何を信じるのか? 悩み苦しみながらも  愛を貫いて生きる2つの時代の人々を描くミュージカル

大正時代を思わせる架空の時代と、その100年後の現代を舞台に、何かを信じ愛を貫く人々の姿を描くミュージカル『素敵な世界』。200本以上のテレビドラマ脚本と、50本以上の舞台を手がけてきた友澤晃一が、舞台との関わりの原点であるミュージカルに新たな気持ちで向き合う意欲作だ。その友澤とキャリアの節目で出会い大きな影響を受けたというメインキャスト5人を交え、作品について大いに語り合ってもらった。


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生きづらい時代の中で愛を信じる物語

――― 「ものを書くときはいつも、今どういう時代なんだろうって考える」という友澤は、『素敵な世界』に込められた思いについて次のように話す。

友澤「今は世界的に、政治に対しても経済に対しても信じられなくなっている。そんな中で人はいったい何を信じるんだろうって考えたとき、“愛”という部分……異性愛を含めた人間愛をもう一度しっかり貫く物語を作ってみようと思ったんです。でも単なるラブストーリーだと面白くない。そこでもうひとつ考えたのが、ネズミって恐怖が遺伝するらしいということです。つまり感情が親の代から受け継がれているらしいということです。
 あと、僕はいろんな人たちから“どこかでお会いしたことがありますね”ってよく言われるんです。僕自身も、“この人どこかで見たことがあるな”って、感覚に襲われることがあります。
 また、今という生きづらい時代と同じような時代も過去にあったんじゃないかと思って調べてみると、社会主義者が弾圧されていた大正時代が、けっこう今と似ていることがわかったんです。
それらのことを総合的に考えて、生きづらい時代の中で、人はどういうふうに生きなければならないのかと想像し、その結論として、やっぱり最後は愛を信じて貫いて、その愛がいろんな形で永遠に続いていく物語を創れないだろうか? というのが、発想の原点です」

――― そして、前世と現世の2つの時代が描かれる本作のキャストを代表して集まってくれたのが、咲山類・橘佳奈・小寺利光・TAKA・tekkanの5人だ。

咲山「前世に登場する嵯峨美という神父を演じます。神に対する世間的なものが今より強い時代に神を信じて生きてきたのですが、愛を知り、そして身の周りで起こることによって、本当に神がいるのか信じられなくなる。そこで苦悩しながら歩んでいく人物です」

橘「私は前世で、月子という女性を演じます。嵯峨美と恋に落ちてしまうのですが、自分は神を信じない家系に育っていて、でも愛する人と一緒になりたいともがきながら、その姿が周りを変えていく役なんじゃないかと思っています」

小寺「僕は現世で暮らす森光太郎という清掃員で、女の人に裏切られてしまう役です。自分は小さな幸せで満足なんだという気持ちでずっと生きてきたけど、それをパートナーと共有できなかった。だから惨めに見えちゃうかもしれませんが、信念だけはしっかり持っている役として演じられたらなと思います」

TAKA「僕は現世でホストを演じます。たぶん小さい頃から愛情はもらっていたんだろうけど自分ではそう感じていなくて、愛とか恋とかをすごく軽く見ているんだけど最後には……という、作品の中でひとつの“毒”になればいいなと思えるキャラクターです」

tekkan「前世で、月子の兄の西方という役を演じます。両親を失い、歪んだ社会を信じられずに生きていて、唯一愛せるのが妹だけ。その月子への愛も、兄としてなのか別のものなのか。意味深な匂いを醸し出しつつも、愛そのものはまっすぐで、この時代の中でどう生き抜くかというところで悩む人物です」

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それぞれのキャストが作品に深みを与える

――― そんな5人は全員、友澤が作/演出を手がけた舞台を経験している。友澤に対する印象を尋ねてみると……。

咲山「僕が初めてお芝居に出たときに演出してくださったのが友澤さんだったんですけど、すごくリアルを追求する方で。小道具ひとつとっても、食べ物まで本物を用意して芝居を突き詰めていく。僕はそこが初めてのお芝居の現場で、たくさんのことを学ばせていただきました」

友澤「ちょっと補足させてもらうと、例えば女優さんに重いバッグを持ってもらうときに、気をつかって軽いバッグを持たせると“バッグが重い”という演技をしながら気持ちを演じなきゃいけない。でも、本当に重いバッグならその部分はスルーできるので、ちゃんと役柄として生きられる。そういうところに対して、できるだけリアルにいきたいということです。類は、初めて会ったときから感受性が非常に豊かだなと思っていて、それと芯の強い部分の両方でお客さんを引っ張っていってくれたらいいなと思っています」

橘「私も10年以上前に、初めてミュージカルの演技をするときにお世話になったのが友澤さんでした。歌は感情や言葉を理解していないと相手に届かないけれど、演技も同じだからねと、わかりやすく丁寧に教えていただいて。そんなふうに演技をするきっかけをもらったり、演技が楽しいなって思えたのも友澤さんのおかげなので、すごく感謝しています」

友澤「佳奈ちゃんはすごく真面目です。難しい状況の中でもなんとかして自分を前に進めていくんだっていう強い意志を感じて、そこは今回のヒロインの月子と似ていると思ったんです。だから、きっと佳奈ちゃんのままで演じれば、お客さんが“こういう強くて誠実な女性っていいな”と感情移入してくれるんじゃないかと思っています」

小寺「友澤さんの台本って、恐ろしいくらい綿密な設計図なんですよ。今回の台本も秒単位で書かれていて(笑)、ここまでにこういう時間の経過があるっていうのが読むだけでわかる。だから僕たちは、その役がどういう人間なのかを考えて突き詰めていくだけでいいんだなっていう安心感を持って取り組めるんです」

友澤「小寺君は人を幸せにする空気感を持っていて、それは初めて会ったときからずっと変わらない。今回の役は、ある種、一番誠実な人だから、見ているだけで幸せな気持ちになる小寺君がその部分をちゃんとやってくれれば、お客さんが“人っていいなあ”って思ってくれると思いました」

TAKA「役者個人の言葉とか喋り方とかをすごく見て台本を書いてくださる人だなと思っていて。言葉だけじゃなく気持ちの面でも、ベースになるのは自分で、そこに自分にないものを上積みして自然に演技すればその役になる。そういった面ですごく安心感があるし、役に愛着も湧きますね」

友澤「TAKAは非常に理性的というか、頭で考えるタイプ。そんな彼が今回演じるのは、理性と感情の狭間で動いて最後は感情に流れていく人間なので、役柄として非常に“立つ”と思いました。そして、これは他のキャストにも言えますが、久しぶりに歌を聴いたときに、生きてきた人生の時間が歌に出ていて、非常に良くなったなと感じました」

tekkan「一見怖そうですけど(笑)、人情肌で熱い人。そしてTAKAも言ったように、人をよく見ていますね。初めてご一緒した作品のオーディションで、もともとミュージカルから入った僕がそういう芝居しかできなかったのを全部見抜いて、細かく指導してくださったのが僕の中ではすごく大きな発見だったんです。それで“この人と一緒に仕事できたら嬉しい”っていう気持ちがどんどん強くなっていったのをリアルに覚えています」

友澤「僕も、最初のオーディションに来たときの写真のイメージを今でも覚えてる。彼はそのときからずっと、強さと優しさを持っています。そしてやっぱり、孤独に耐えて一人で切り開いていくことができるなと思ったので、今回の役にはぴったりかなと。このように、5人それぞれの人間性が役に投影されてお客さんに伝わっていって、作品全体の深みと重みを出してくれるんじゃないかと思っています」

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日本のミュージカルの分野にはあまりない作品

――― また本作は、一般的なミュージカルと比べて歌の比重が大きいのも特徴だという。

友澤「全部で40近いナンバーがあって、そのうち30曲以上は歌っています。昨今の映画やドラマなどを見ていても、論理的なものより感覚的なものが多くないと今のお客さんの気持ちには訴えていかないって感じたので、音楽をベースにしっかりと物語を構築して、奥は深いけどシンプルに伝えたいなと思いました」

咲山「いかに役としてナンバーを歌い上げられるかということに重きを置きつつ、tekkanさんとがっつり絡んだことは今までなかったし、女性と歌う機会も普段はあまりないので、自分としてはそういう部分も楽しみです」

TAKA「僕はもともとバンドマンでもあるんですけど、ミュージカルだからこう歌おうというようなことはいつも特に考えないでやっています。普通のポップスやロックに比べると、少しだけ歌詞を立たせなきゃいけないとは思うので、そういうところも友澤さんといろいろセッションしながらやっていきたいです」

橘「私も男性と歌う機会はなかったし、グループ時代と違ってメンバー以外の方とお芝居をするのも初めてなので、今回は1から皆さんに助けていただきながら、楽しんでできたらなと思っています」

小寺「僕はミュージカルをやってきてはいますけど、この中で言えば皆さんみたいに歌のプロフェッショナルではないので、まずは体調管理からやっていきたいなと(笑)。そして、歌とお芝居が別個にならず、お芝居のツールとしての歌になるように頑張ります」

tekkan「劇中で音楽になるところは、それだけのエネルギーがそこにあるからだと僕は思っているので、芝居の流れと整合性をとりつつ、どれだけ自然に流れるように歌えるかが課題かなと思っています。今回の音楽監督である松本俊行さんとはご一緒するのが2回目なので、それも楽しみですね」

――― これらの発言を聞いているだけでも期待が高まる今回の舞台。最後に全員から、来場者へメッセージをもらった。

咲山「それぞれの色を持った本当に素晴らしいシンガーが集まっているので、まずはその歌を楽しんでいただきたいです。その中で、たぶん誰もが一度は抱いたことのある感覚をストレートに打ち出しているストーリーも楽しんでいただけたらと思います」

TAKA「ずいぶん違う2つの時代の幸せや、登場人物それぞれの小さな幸せを通して、本当の幸せって何だろうってちょっとだけ考えられるような優しい作品です。ほっこりした気持ちで帰ってもらえるような舞台になると思うので、楽しみにしていてください」

橘「初めて台本を読んだとき、すごくロマンチックな話だなと思いました。その中に、人が何を信じるかに正解も間違いもないということや、信じたものを貫く強さがすごく描かれています。たくさん出てくる登場人物の誰かに、きっと自分を当てはめることができると思うので、それを見つける楽しみを味わっていただきたいです」

小寺「ずっと思ってたことを少しずつ全部言われちゃったので、以下同文ということで(笑)、友澤ワールドを楽しんでいただければ最高だと思います!」

tekkan「じゃあ僕も以下同文で(笑)。普段はあまり顔を合わせることがないメンバーが1つの舞台に集まって、友澤ワールドでどう化学変化を起こすかというのは大きな見どころです。そして、これは過去と現代の話ですけど、今を生きている僕らが今度はどんな未来を想像するかというのも素敵なこと。さっき橘さんが言ったように、どこかに共感できるものがあるし、そこに未来を託しながら見ていただければなと思います」

友澤「ミュージカルのショー的な部分をかなり省いて、物語としてしっかり届けたいという思いで作っています。実はそういうものって、日本のミュージカルの分野にはあまりないんですよね。そして、この5人以外にも歌がすごい人たちがまだまだいっぱい出演します。究極のラブストーリーでもあるし、今の生きづらい世の中で人は何を信じるのか、そういう思いがすべて歌でお客さんに伝わる作品だと思うので、ぜひご覧ください」


(取材・文&撮影:西本 勲)

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PROFILE

咲山類(さきやま・るい)のプロフィール画像

● 咲山類(さきやま・るい)
1983年7月23日生まれ。国立音楽大学音楽学部声楽科在学中より数多くのステージを経験し、07年にパフォーマンスユニットDIAMOND☆DOGSへ加入。近年は芝居にも才能を発揮し、09年『Sylphy』などの主演作がある。

橘佳奈(たちばな・かな)のプロフィール画像

● 橘佳奈(たちばな・かな)
1985年10月20日生まれ。00年にdream(現Dream)の初代メンバーとしてデビューし、約11年間、中心メンバーとして活動。現在はソロアーティストとして楽曲のリリースやライブ活動を展開している。

小寺利光(こでら・としみつ)のプロフィール画像

● 小寺利光(こでら・としみつ)
1979年11月26日生まれ。10歳で始めたタップダンスをきっかけにジャズダンスやバレエなどの経験を積み、十代の頃からダンサーとして数々のショーや舞台に出演。08年にDIAMOND☆DOGSへ加入。

TAKA(タカ)のプロフィール画像

● TAKA(タカ)
1986年12月27日生まれ。08年にDIAMOND☆DOGSへ加入し、ボーカリスト&サウンドプロデューサーとして活動。他アーティストへの楽曲提供も行う。毎年恒例のDIAMOND☆DOGSヴァレンタイン公演では音楽監督を務めている。

tekkan(テッカン)のプロフィール画像

● tekkan(テッカン)
大阪音楽大学音楽学部声楽科卒業。数多くの著名ミュージカルや舞台に出演する一方、ライブ活動も精力的に行う。近年はtekkan PROJECTを主宰し、オリジナルミュージカルの制作や演出なども手がける。

友澤晃一(ともざわ・こういち)のプロフィール画像

● 友澤晃一(ともざわ・こういち)
1961年4月19日生まれ。ミュージカルの脚本・演出から、ストレートプレイやドラマの脚本まで幅広く手がける。01年にスタートし、現在はプロの俳優たちも演技の勉強に通うT1projectを主宰。

公演情報

「Musical 素敵な世界」のチラシ画像

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Musical 素敵な世界


2017年3月29日 (水) 〜2017年4月2日 (日)
下北沢 本多劇場
HP:公演ホームページ

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