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クロムモリブデン


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クロムモリブデン流「逃げ恥」!?

旦那さんが二人!? 奇想天外のお嫁騒動が始まる!

1989年、大阪芸術大学映像学科を卒業した青木秀樹氏を中心として結成されたクロムモリブデン。結成以降、公演されてきた作品は全て新作書き下ろし、さらに音響・照明・美術・衣装が作り出す世界観も高評価を得ている。本公演は、日本のとある地域でのお嫁騒動物語。コメディに描かれる奇想天外なストーリーに挑戦する劇団員の森下亮、そしてクロムモリブデンに初参加の浅場万矢、阿部丈二、石井由多加に本作の見どころを伺った。


インタビュー写真

新作は、クロム流「逃げ恥」!?

――― 1989年の結成のクロムモリブデン。20年以上も続く劇団、更に驚くべきことは今まで上演した作品はすべて新作であること。

森下「もう公演自体は48,9回目ぐらいです。劇団自体が28年ぐらいやっていまして、再演が1度もないんです。」

阿部「それがすごい。」

森下「作・演出の青木秀樹は、新作しかしたくないという人なので。常に新しいものを書きたいみたいなのと、1公演に対しての稽古期間がすごい長いんです。台本を早めに書き上げて、稽古を約50回ぐらい、2ヶ月半から3ヶ月ぐらいやるのが基本なんです。長い稽古期間でその作品に対してやり尽くしちゃうんですよ。」

――― 今回ももちろん新作。クロムモリブデンの作品に初挑戦する3人の出演依頼を受けた時の気持ちを聞いた。

阿部「森下と同い年なんですが、実際に芝居で一緒に絡んだことがないんですよ。そう考えると今は飲み友達なんですけど(笑)僕も劇団に所属しているので、そこで思う所や悩みを一緒に話していたこともあったんですよ。そこでも、なんとか一緒にやりたいなと思っていたので嬉しかったですね。クロムモリブデンは演劇的なアプローチをしようとしていて好きで、観ていても稽古をたくさんしたんだろうなって分かるんですよ。それでいて、森下と一緒にできるなら楽しいだろうなって思いました。」

石井「僕は劇団員の葛木英さんに誘われたのですが、「クロムから来たぜ!俺、あのクロムに出られる!?」っていう驚きがありました。評判も聞いていて、面白いのも知っていたので、まさか自分が出られるとは思っていなくて、嬉しかったですね。」

浅場「私は、クロムモリブデンが本当に好きなんです。以前、森下さんとラジオドラマの現場で一緒になって、それがきっかけで初めてクロムの『連続おともだち事件』という作品を拝見して、ものすごい衝撃を受けたんですよ。こんなにも面白い劇団があるんだと思って、そこから毎回観に行くようになって、1回の作品で2公演観に行ったりするぐらい好きで、ずっと出たかったんです。なので、今回声をかけていただいて、本当に嬉しかったです。
 クロムモリブデンの良さを語ると…作品では現実の世界ではありえないこともやっているんですけど、美術や衣装も含めて、世界観が完璧に作り上げられているので、説得力があってグイグイ惹き込まれていくんです。身体表現と言葉のバランスも良くて、演劇が総合芸術だと思わせてくれるところが好きなんです。」

――― 本公演チラシには「男も嫁ぐ!子供も嫁ぐ!」のフレーズがあり、一見ストーリーの予想がつかないコピーだからこそインパクトがある。

石井「まだ全貌をお伝えするのは難しいですが、あらすじに書いてあることは起こりえます。」

森下「何処ともつかない日本の村が舞台で、浅場さん演じる女性がその村に嫁ぐんですが、旦那になる人が2人いたり、第二夫人、第三夫人みたいな人たちがいっぱいいる村なんですよ。さらに、召使いもいれば奴隷もいる。しかも、旦那さまは結婚制度そのものに反対している人なので、特殊な結婚の形とかが描かれています。」

石井「お妾さんもいますからね。」

森下「ドラマなどでも今の日本の結婚の色んな形が描かれていますが、そのクロム版になると思います。あ、クロム流『逃げ恥』です(笑)」

インタビュー写真

長い稽古期間

――― クロム版の結婚の形。一筋縄ではいかない内容のため各出演者の役柄も一癖も二癖もありそうだ。

浅場「私は阿部さん演じる旦那さんの第一夫人です。好きで結婚したのではなく、とある事件がきっかけで、第一夫人にさせられる役です。望まない形での結婚、しかも、結婚相手の弟のお嫁さんにもなるので、かなり不思議な仕組みになっています。だからこそ、結婚制度ってなんだろうって考えさせられるかもしれませんね。」

阿部「僕は浅場さん演じる女性の旦那を演じます。現在の結婚制度を否定していたこの男は、とある事件をきっかけに、自分が理想とする結婚制度に嵌め込める女性達と結婚していく事になります。」

石井「僕は偽医者です(笑)」

森下「あからさまな偽医者です。」

阿部「セリフを言わなくてもわかるような存在感です。」

森下「僕は阿部君が演じる男の親ですね。父ではなく母です(笑)実は、完全に長編の一役で母親役をやるのは初めてです。」

阿部「森下のお母さん役は面白いなと思っていて、そういう意味では楽しくなってきますね。ただ、森下の母乳で自分が育ったと思うと気を失いそうですが(笑)」

森下「演じるお母さんの夢としては、とにかく息子にお嫁さんを作ってもらいたい。それでいて、自分がお嫁さんと仲良くなったり叱ったりというコミュニケーション、姑願望の強い役になります。」

――― 取材時、まだ稽古が始まったばかりだということで、クロムモリブデンがどんな形で稽古をしていくのかを聞いた。

森下「今回の稽古の中で、きっとすごい遠回りをさせられると思うんですよ。目の前に答えが見えていても、絶対にそれをさせないんですよ。これが答えとわかっていても、別の解答を全部やり尽くすんですよ。」

阿部「最終的に最初の答えに戻る方が多い?」

森下「それが多いかもしれないね。すごい効率が悪く見えますが、そこであらゆる方法を試してから、正攻法・王道をやると、強度が良くなると思うんですよ。例えば、演出家が1個だけヒントを与えて、それに向かってみんなが試行錯誤の中、2~3時間芝居をやり、それを演出家がただ見ている。それでやっと1個だけ、全体に向かって演出をどんッと言うんですよ。もちろんそれだけじゃないですが、そこで起きる偶然のもの、自分が持っていた演出プランじゃないものを稽古の中で求めるので、ちょっとしたヒントしか言わないんですよ。答えが目の前に見えていても、ぜんぜん違うことをやる作業が長いことあります。」

阿部「青木さんは作・演だけども、作家と演出家のラインがハッキリあって、脳みその変換がすごいんですよ。普通、書きながら演出のプランも浮かんでいるという方が圧倒的に多いと思うんですけど、青木さんの場合、聞いている限りだと、自分の中に作家の自分、演出の自分を設定できてスイッチチェンジできるみたいで。」

森下「意識的に自分を分裂させているみたいなところはあるみたいです。だいたい作家って途中で書き直しがあるんですが、それをしないんですよ。書き直したら、作家の自分に負けることになるからと。作家の自分に負けないように、みんなで考えて稽古場でやりたいという作業ですね。」

インタビュー写真

また、台本の楽しさをお客さんから知る

――― 稽古数が他よりも多いからこそ、説得力のある作品となっていくことがわかってきた。そのうえで、客演3人にはどういったプランで稽古に挑むかを聞いた。

阿部「青木さんのお話を聞いてみたいですが、まずは自分の中のこれを見せてみようというものはあります。それを稽古場で見せてから色々と一緒に作っていきたいなと思っています。」

石井「僕は…ないですね。ないというのは、いろんな方法でやり尽くす稽古をやると考えると、ないんですよ。自分のプランはあるんですけど、これから長い稽古を経ていくので、今のところはないですね。」

浅場「私も、限定せずいろんなことに挑戦したいと思っているので、これからどんな引出しを開けてもらえるのか楽しみです。なので、今はその日に思いついたもの、毎回違うものを持っていこうかなと思っています。」

森下「その稽古場で何が起きるかですよね。本当に台本は土台の本でしかなくて、稽古場至上主義で、稽古場で何が起きるかを大事にしていますね。」

阿部「稽古って、基本は積み上げで、一度言われたことを積み重ねていくんですが、その積み重ねていくベースが違いますね。結果的に積み重ねになるんですが、作り方のベースが違うので、こっちも頭を柔らかくしないといけないですね。」

石井「普通は縦に積み上げるけど、横に広げているイメージですよね。」

森下「そう、うちはバリエーションが増えていくので、どんどん横に広げていきます。最終的に山、ピラミッドのような積み上がり方をします。」

浅場「説得力がありますよね。そうやって演技の幅が広がっていく中で、一番いいものを最終的に選んでいくのが。」

森下「あとは、ずっと同じ台本で稽古をしているので、本読みで笑っていたギャグが、何度も聞いているから面白くないように感じるときがあるんですよ。熟成に熟成を重ねてから舞台に上がるんですが、お客さん自身は初めて観るので新鮮なリアクションが起こるんですよ。初日のお客さんにもう1回、台本の面白さを教えてもらうんです。あんなところで反応してた、そういえば、そこの部分、2ヶ月半前に僕らも笑っていたよね、みたいに(笑)」

インタビュー写真

――― 予測不可能なクロムモリブデン流の結婚のあり方。ぜひとも、劇場に来て、その世界観をまるごと感じてほしい。

浅場「お客さんとして見てきた分、クロムモリブデンの良さを絶対に大事にしながら新しいものをみなさんで一緒に作っていきたいです。もっとクロムモリブデンのファンも増え、みなさんに楽しんでいただけたらいいなと思っています。」

阿部「せっかく参加させて頂くので、まずは劇団員やお客さんに僕のことを呼んでよかったと思えるように、プロの役者としてしっかりと結果を残したいなと思っております。あとは、クロムモリブデンのような劇団がある限り小劇場は絶対になくならないと思うので、その世界観を舞台役者として楽しみたいなと思っています。」

石井「僕は舞台に立つときは、自分が楽しんで舞台に立つことをモットーにして、それがお客さんも楽しむことに繋がると思うんです。今回は稽古が長いということもあって、稽古も楽しみ、50回分楽しんだものを舞台上に出せたらいいなと思います。」

森下「劇団に入って20年経って、まだまだ劇団でやれることを信じていて、稽古量が多い中、その稽古場で起きる偶然や28年やってきた劇団でこそできるものを作品として出せたらいいなと思っております。その上で、今回のメンバーが最強だなって言われる作品にしたいと思います。」


(取材・文:熊谷洋幸/撮影:安藤史紘)

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PROFILE

森下 亮(もりした・りょう)のプロフィール画像

● 森下 亮(もりした・りょう)
1977年7月5日生まれ。大阪府出身。1997年クロムモリブデン入団。以降看板俳優として活躍。劇団以外にも様々な舞台、映像作品に出演。現在毎週土曜朝10時〜調布FMラジオボンバー「森下亮・久保貫太郎の死ぬまでにしゃべりたい7万のこと」オンエア中。

浅場 万矢(あさば・まや)のプロフィール画像

● 浅場 万矢(あさば・まや)
1988年10月18日生まれ。兵庫県出身。(株)ゴールドラッシュエンターテインメント所属。蜷川幸雄率いる、さいたまネクスト・シアター1期生として6年間在籍。現在は演劇ユニット「時速8次元」を主宰している。

阿部丈二(あべ・じょうじ)のプロフィール画像

● 阿部丈二(あべ・じょうじ)
1977年6月8日生まれ。フィリピン・マニラ出身。明治大学を卒業後、サラリーマンを経て、2003年キャラメルボックス俳優教室1期生、2004年演劇集団キャラメルボックスに入団。その後、作家の有川浩とともに演劇ユニット「スカイロケット」を2014年に旗揚げ。

石井由多加(いしい・ゆたか)のプロフィール画像

● 石井由多加(いしい・ゆたか)
1985年8月12日生まれ。群馬県出身。PKP所属。2007年の舞台「TEN COUNT〜春の章〜」以降、ドラマ、舞台、バラエティー等で活躍をしている。

公演情報

「空と雲とバラバラの奥さま(吉祥寺シアター)」のチラシ画像

クロムモリブデン
空と雲とバラバラの奥さま(吉祥寺シアター)


2017年4月20日 (木) 〜2017年4月30日 (日)
吉祥寺シアター
HP:公演ホームページ

前売:一般3,600円 学生2,600円(税込)

詳細はこちら

「空と雲とバラバラの奥さま(HEP HALL)」のチラシ画像

クロムモリブデン
空と雲とバラバラの奥さま(HEP HALL)


2017年5月11日 (木) 〜2017年5月14日 (日)
HEP HALL
HP:公演ホームページ

全席指定(一般):3,600円
全席指定(学生):2,600円(税込)

詳細はこちら

「空と雲とバラバラの奥さま(吉祥寺シアター)」のチラシ画像

クロムモリブデン
空と雲とバラバラの奥さま(吉祥寺シアター)


2017年4月20日 (木) 〜2017年4月30日 (日)
吉祥寺シアター
HP:公演ホームページ

26名限定!3,600円(全席指定・税込) → 3,100円 さらに200Pゲット!

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