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竹下幸之介・今林久弥(鶴見亜門)


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演劇ファンは必ずハマってしまう熱さがある!

身体と感情のぶつかり合い、“未来を見せる”DDTの闘い!

エンターテインメント色もありながらも、白熱したプロレス試合を繰り広げるDDTプロレスリング。そのDDTが旗揚げ20周年を記念した大会を開催し、シングル王座であるKO-D無差別級選手権試合も行われる。DDTの歴史を創り上げている王者HARASHIMA選手に挑むのは高校生でデビューした期待のエース竹下幸之介選手だ。今回は竹下選手、そして過去に劇団「双数姉妹」にて俳優活動をしていたDDTゼネラルマネジャーの今林久弥(鶴見亜門)にDDTの楽しみ方、そして今回の試合にかける想いを語ってもらった。


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ベルトを巻いた時、ベルトを失った時

――― まず、DDTとはどんなプロレス団体なんでしょうか?

今林「Dramatic Dream Teamの略で、社長の高木三四郎が1997年旗揚げし、ちょうど今年で20周年になります。一般的に言われているのがエンターテイメント的なプロレスをやる団体で、コメディー要素が強かったり、リングのない路上プロレスもやったりしています。一方で竹下を筆頭に熱いスポーツライクな試合もやりますので、両極端に幅広いプロレスをやるということで皆さんに楽しんでもらっています。」

――― そのDDTの期待のエースである竹下選手の入団したキッカケはなんでしょうか?

竹下「プロレスラーに早くなりたくてしょうがなかったので、小学校6年生のときにモバゲーというサイトで高木社長に入団直訴をしました。モバゲー内のプロフィールに誰でも入りたい人募集中って書いてあって、僕でもいけるかなと思って(笑)その後、中学で部活をして成績を出しなさいと言われたので、陸上部に入り、全国大会に出場して、改めて履歴書を送ったんですよ。それで入団テストに合格しまして、中学3年の夏に入団しました。」

今林「当時は、出身の大阪に住んだままで、DDTの大阪大会のときに練習をしたり、夏休みの時に東京に出て練習していましたよね。」

――― ちなみに、いつごろからプロレスに興味を持ったんですか?

竹下「プロレスを初めて見た時が2歳で、両親からは物心付く前から観ていたと聞いています。実は当時、仮面ライダーが好きだったんですが、レンタルビデオ屋で仮面ライダーのビデオを借りるときに、お父さんがアントニオ猪木のビデオも一緒にレンタルをしていたんです。それで、その映像を観たら、「なんなんだこの人達は!」と子供ながら思ったんですよ。そうしたら、お父さんに「仮面ライダーより強い人」だと言い聞かされ、強い人が闘っているプロレスを見ることなったそうです(笑)映像で会場が大熱狂していることにも興味を持ったんです。」

――― 幼いときからプロレス漬けだったんですね。改めてデビューはいつごろですか?

竹下「デビュー戦は17歳のときになりますね。当時、大阪の高校に通っていたので、東京と大阪を行き来しながら、高校2年生の夏でデビューしました。僕の場合、いつもイメージトレーニングをしているのですが、その頃からイメージ通りに身体が動いたんですよ。」

今林「その練習を見た先輩レスラーが「もう竹下はいつでもいけます、天才ですね。」って言っていたんですよ。」


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――― その後、昨年のKO-D無差別級選手権でチャンピオンになられましたね。

竹下「DDTの人間として、KO-D無差別という一番トップのベルトを巻けるのかというのは、デビュー時からずっと考えていました。今回のさいたまスーパーアリーナまで防衛し続けるという目標があったんですが、3ヶ月ぐらい防衛した後、夏の両国国技館でのビッグマッチに敗れてしまい、初めて自分の立てた目標が崩れてしまったんですよ。そのときまで、目標に向かって効率よく生きてきたんですが、がむしゃらになって頑張るというのも大事だと感じたんです。今まで目標を立てすぎたと思うんです。」

――― 立てすぎたというと?

竹下「例えば目標を立てた場合、もしかしたらそれより上にいけるかもしれないのにそこで止まるじゃないですか?先日、好きなボディービルダーのところへ合宿に近行ったんですよ。そのときに例えば10回腕立てをやりなさいって言われたら、10回でみんな止めるんですよね。本当は11回できるかもしれないのに、10回という目標を立てるとみんな止めるので、そんな目標を立てるなという話を聞いて、なるほどと思ったんです。自分の中で限界突破をしていくのが大事だなと感じたんです。そう考えると、ベルトを取ったときよりも、ベルトを失ったときのほうが、自分の心境の変化が大きかったです。その瞬間に強くなった気がします。」


共通性は「気持ち」

――― 今回はHARASHIMA選手に挑戦ということで竹下選手にとってHARASHIMA選手はどんな存在ですか?

竹下「僕が小学校1、2年生の時にDDTを観始め、当時のHARASHIMAさんのポジションがちょうど今の自分ぐらいの時だったんです。それ以降トップで牽引しているんですよ。プロレスは世代が入れ替わるものなので、もしかしたら自分も20年後になったらトップにいて、また下からすごい選手が入ってきて、自分のポジションを脅かされる日が来るのかなと感じます。」

今林「長く見れば見るほど、感情移入ができるんでしょうね。ずっと観続けて、竹下がベテランになったときに若い選手の挑戦を迎え撃つ姿を観て、竹下に感情移入するということなんでしょうね。」

竹下「あとは、DDT所属としてDDTをどうしていきたいのか、DDTをプロレス界でどの位置にしたいか、色んな気持ちを持ちながら闘っています。よくベルトはレスラーを成長させるって言うんですけど、本当に変わりましたね。1回ベルトを巻けてたこと、それで1回ビッグマッチで負けて挫折したのも、すごく良かったです。」


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――― プロレスと演劇という異なる分野をまたいだ今林さんからみて、2分野の共通点はありますか?

今林「僕がすんなり演劇からプロレスへ行けたのも共通性があるからこそなんでしょうけど、きっと気持ちですよね。気持ちが無いと、演劇もプロレスも観る人の心を動かせないなっていうのがあると思います。プロレスでも「戦いがない」と言われることがあるんですよ。ただただ戦っていて、気持ちが伝わってこないなってことがあるので、演劇のときもそういうことをよく言われていたなって思い出します。
 あと、DDTでは「お客さんを楽しませて帰らせなきゃだめだよ」というのを、高木社長が本当に毎回口酸っぱく言っています。うちに関して言うと、必ず初めて観る方にもこの二人が戦う意味というのを映像で伝えた上で観てもらいます。今回のメインで言うと、HARASHIMAという20年の歴史の中でDDTを引っ張ってきた不動のエースに、まだDDTが旗揚げした頃に生まれた竹下幸之介が挑むという、その歴史を感じてもらいたいなと思います。」

竹下「実は、僕自身映画が好きなんですが、映画もプロレスに似ているんですよ。チケット代を払って、椅子に座ったら目の前がプロレスだったらリング、映画だったらスクリーン、その中で笑えたり白熱したりするシーンがあるんですよ。例えば映画でも舞台でも、好きなシーンや好きなセリフ、ぐっときたシーンがあるじゃないですか。少なくとも自分の試合はそういう瞬間にしたいんですよね。観終わった後に熱く語れるものが、プロレスにもあると思うのでそういうイメージなんですよね。」

今林「きっとこの記事を観ている方は、演劇ファンか役者の方が多いと思うんです。となると、きっと楽しめると思うんですよ。演劇を楽しんでいる方は絶対に楽しめると思うんです。役者時代、役者だったら絶対プロレスを観るべきだって、周りに啓蒙していたんですよ。闘っている姿というのは、リング上も舞台の上も一緒だなと僕は思っていて、気持ちを出すという面で絶対に勉強になると思っていたので。小劇場役者の方にも絶対に見に来てほしいんですよ。」


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プロレスの未来、DDTの未来

――― よく竹下選手が「未来を見せる」という言葉を発するのを見るのですが、インパクトがありますね。

竹下「僕がデビューした日から言い続けています。僕の一番の強みは若くしてデビューできたことだと思うんですよね。そこが一番の強みで、これからプロレス界も代の入れ替わりして、まだデビューをしていないけど、すごい人がいるかもしれない。そういうまた新しい若い時代になったときに、間違いなくその世代のトップに僕が居るはずなので、自分に言い聞かせるために、“僕が”未来をみせる、と強調して言っています。ただ、本当の意味で言いたいのは僕達の世代が、これからのプロレスの未来を見せていくっていうことを言いたいんですよね。もっと色んな人を煽りたい、特に同世代の人たちを煽りたい。もっと大きな話をすると、僕達の世代でプロレス以外でも全て盛り上げたいんです。その中でもプロレスが1つ抜きに出たい。1個もっと上のステージでありたいんですよ。10年後のプロレス界を支えているのは僕達の世代だと思っているので、そのためには一刻も早く、僕達の世代がトップに立ち、そのスターになればいいなと思っています。」

今林「若い子はあまりプロレスを観ないんですよね。僕らの世代は、ずっと観続けていますが、今ではなかなか、地上波の良い時間にやることもありません。この世代がもっと人気出てくれれば、もっと近い若い子たちが観るようなるのかなと思います。」

竹下「変な予備知識もいりません。目の前に起こっていることを感じとれば面白いと思ってもらえるので、ぜひ楽しんほしいです」

今林「半分ぐらい女性のお客さんなので、行きづらいとかはないと思います。女性の方で、ちょっと怖いなとか思われてたら、全然心配することはないと思います。」

――― 最後に、本大会の意気込みをいただければと思います。

竹下「目標で行くと、プロレス大賞(東京スポーツ新聞社が発表する賞)の年間ベストバウト(最高試合賞)ですね。それを取る環境にはある試合だと思いますし、HARASHIMAさん相手だと気持ちよくぶつけ合えると思っています。その中でも最近プロレスファンになった人やこの大会でプロレスファンになる人を僕のファンにできたら一番いいなと思っています。ただ、一番はまず勝って、チャンピオンベルトを巻くこと。その次にプロレスの歴史に名が残るような試合をしたいです。」

今林「演劇ファンだったら絶対に楽しめると思っているので、ぜひ見に来てください。あとは、今林久弥がこんな活動をしているので、名前を見て引っかかってる方は久しぶりに見に来てください(笑)」


(取材・文:熊谷洋幸/撮影:安藤史紘)



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PROFILE

竹下 幸之介(たけした・こうのすけ)のプロフィール画像

● 竹下 幸之介(たけした・こうのすけ)
1995年5月29日生まれ。大阪府出身。2010年にDDTに入団、2012年8月に高校2年生でプロレスラーデビューをする。2016年5月にはKO-D無差別級王座に挑戦し勝利している。週刊プロレス誌の表紙を飾るなど、新時代の旗手としての期待が高い。

今林 久弥(いまばやし・ひさや)のプロフィール画像

● 今林 久弥(いまばやし・ひさや)
1972年9月1日生まれ。福岡県出身。早稲田大学に入学後、演劇研究会に入会。1991年「双数姉妹」に入団、劇団の中心俳優となり、外部での客演演出も多く行ってきた。2005年にプロレス大会「マッスル4」にて鶴見亜門として総合演出を担当、2010年にDDTのゼネラルマネージャーに就任。

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