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カラスカ


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相思相愛の信頼関係で結ばれた作演出家同士が1つの作品でタッグを組む

暴走族が政治家に!? IKKAN作のアクションコメディがカラスカ江戸川崇の演出で蘇る

 作・演出家の江戸川崇を中心に、誰もが笑って泣けるエンターテイメントを追求する劇団カラスカが、外部の作・演出家を招くコラボ企画『カラ×ラボ』。その第3回は、IKKAN脚本のアクションコメディ『リーゼント総理』。2011年に初演された同作は、死んだ父親に成り代わって政治家に立候補する暴走族の息子を描く荒唐無稽な成り上がりストーリー。
 主演は、江戸川が外部で手がけた作品に出演歴があり、カラスカの舞台には初参加となるX-QUESTの大野清志。そしてヒロインは江戸川作品ではおなじみの石井陽菜が演じる。この4人に、カラスカが運営する吉祥寺の立飲酒場《カラスカとわたし。》に集まってもらって話を聞いた。


インタビュー写真

笑いのセンスが通じ合う


――― まず、『カラ×ラボ』という企画を始めた狙いは?

江戸川「シンプルに言ってしまうと、劇団の役者が僕の作品だけで慣れてしまうのもどうかなと思ったのと、僕の劇団外での仕事が多くなってしまって、その間劇団が休んでいるのもどうだろうっていうのがあって。それで始めました」

――― IKKANさんとはどういうご縁があったのですか?

江戸川「去年の10月に同じ現場で仕事をすることがありまして(エンテナPLAY UNION『あなたと私、月の舟』)、そのときにもう、IKKANさんの作品が大好きになってしまったんです」

IKKAN「落合博和さんという、今現在は連載している作品が特に無い仲良しの漫画家さんがいらっしゃいまして、去年の夏くらいに、その彼が゙“IKKANさんを江戸川さんに会わせたい”って言ってきたんです。それで呼び出された新宿の安い居酒屋に行ったら、江戸川さんは帰っちゃった後だったんです。縁がなかったなと思ったんですけど、そこに岩下政之君っていう、これまた頭のおかしい俳優がいて、“江戸川さんは天才だ”って、僕に熱心にプレゼンをすごくしてきたんです。落合博和さんという連載作品が無い漫画家さんは、“自分が観た芝居で面白かったのは江戸川さんとIKKANさんの作品だけです!”って言うんです。落合さんが今までにどれだけの芝居を観たのかわからないですけれども。そこで江戸川さんの名前はこびりつきました」

江戸川「(笑)」

IKKAN「そんなに言うなら……と思いながら、でもご縁がなかったなと思っていたら、さっき江戸川さんが言った公演で一緒になって。4人の作演出家が30分の芝居を1本ずつ書くという企画で、それぞれ他のチームの台本は読んじゃいけない、稽古も見ちゃいけないみたいなルールがあり、最後の通しリハで初めて会えたんですけど、そこで江戸川さんの作品を観て、“超おもしれえ!”って思ったんです。笑いのセンスが自分にそっくりで、会ってもいないのに“パクられた!”みたいな感じ。お互いにそんな気分になって、そうしたら昔の少年漫画でよくある、喧嘩した後に仲良くなるみたいな感じで……」

インタビュー写真

――― 喧嘩したわけでもないのに(笑)。

IKKAN「一度も揉めることなく、その後の飲み屋でワイワイ楽しい時間を過ごしました。そして、俺が江戸川さんの脚本を演出するか、江戸川さんが俺の脚本の演出をするか、どっちかじゃないと駄目だっていう話になって。どちらが先になるかなって言っていたところに、江戸川さんが“7月の公演で僕は本を書いてる時間がないから、IKKANさんの本で何かいいのはないか”と言ってきました。それで、だったらぜひやってもらいたい脚本があると言って出したのが『リーゼント総理』。これが一部始終、嘘無しボケ無しの経緯です」

江戸川「だいぶ敵を作りそうな発言でしたね(笑)」

――― 元々は2011年に初演された作品だそうですね。

IKKAN「震災のときに作った作品です。当時、大変なのはわかっているけど、発言がまごまごしている菅直人に対して物足りなさを感じていて、その上、原発を推進していたはずの自民党も、今は民主党政権だしって感じで知らん顔してて、“政治家ってなんなんだよ!誰の責任なんだよ!もっと『俺が悪かった!だから俺が何とかする!』って言えよ!そしたら格好いいのに”という思いがあったんです。だから、とにかく言い訳なんてせずに責任を取ってくれるカッコいいリーダーを描きたくて、この作品を書きました」

江戸川「読ませてもらって、最初の1〜2ページで面白いと思いました」

――― それを今度は江戸川さんが演出すると。

IKKAN「僕にとっての江戸川さんは、東京サンシャインボーイズにおける三谷幸喜さんの作品を演出する、演出家の山田和也さんのような存在。この人がやってくれる演出だったら、自分の演出とほぼ変わりないと思えるくらい通じ合うものがあります。笑いのセンスって人それぞれじゃないですか。だから自分の脚本を他の方が演出するときは、笑いの部分だけその稽古場に行って演技指導をするんですよ。アクション監督みたいな感じで。でも江戸川さんは違うんです、彼の芝居を観たとき......先日もカラスカの『セミの名は。』を観たんですけど、もうこの人のセンスなら間違いないっ!て思った。
 そもそも僕はお笑い芸人をやっているので、俳優さんがやるお笑いは面白かった試しがないんです。でもカラスカ公演は違った。お笑い芸人でもない俳優が、クオリティの高い笑いを演じている。そこで、江戸川さんの演出は完璧だと確信したんです。だからホンのすべてを任せられる。笑いだけじゃない、感動のお芝居の質も合うし……たぶん僕の前世は江戸川さんだったんじゃないかと思うくらいです」

インタビュー写真

ハリウッド映画のメソッドに沿った面白い脚本

――― そんな2人が初めてタッグを組む今回、メインキャストに大野さんと石井さんを起用したのは?

江戸川「僕も他人の脚本を演出するのが初めてなので、できれば主演とヒロインには安心できる人をキャスティングしたかった。それで、脚本を読んで最初に浮かんだ2人にそのままオファーしたという感じです」

――― お2人から見た江戸川さんの印象は?

大野「僕は江戸川さんの作品のトーンが大好きなんです。わかりやすくて面白くて、万人受けする脚本だなと。稽古では、とりあえず役者の好きにやらせて、でもダメなものはちゃんとダメだと言ってくる。そういうメリハリがあるので、役者としてはやりやすいんじゃないかな。自分でちゃんと考えてこないといけないし、それが良ければちゃんと使ってくれるし、駄目なものはちょっと泳がせておいて、でも良くならなければ最終的に駄目、みたいな」

石井「みんな江戸川さんを褒めるから私は悪いところを言うとすると、脚本がほんとに遅い(笑)。本番1週間前とか5日前くらいに上がることもあって、大クレームを入れたこともあります。今回は脚本がちゃんとあるのですごく安心しています」

大野「僕がやるときは脚本がちゃんとあるけどね」

石井「それは再演だからだよ。新作はほんとに遅い。でも江戸川さんって面白くて、感動させるところはちゃんと感動できるんですけど、いい意味でほんとにくだらないネタが江戸川さんの脚本にはたくさんあるんです。さらに、脚本にない部分を演出でもプラスして、より面白いものにする。だから今回はどうなるのか、すごく楽しみです」

――― では、『リーゼント総理』の脚本を読んだ感想は?

大野「舞台というよりは、ちょっとドラマっぽいというか映像っぽい脚本だなと思いました」

石井「シーン転換が多いよね。台本が120ページくらいあって、これは3時間くらいかかるぞと思って読んでいったら、スラスラと読めてあっという間に読み終わっちゃいました。笑えるし、熱いし……江戸川さんの好みの本だなとも思いましたね」

大野「ストーリーもわかりやすいし、恋愛や友情、裏切りなど、喜怒哀楽が全部入ってるから、読んでて楽しかったです。僕は台本を読むとき、途中で休憩しちゃうことが多いんですけど、これは最後まで一気に読んでしまったくらい、ほんとに面白かった」

IKKAN「それには理由があるんです。『神話の法則』という本があって、ハリウッド映画のほぼすべてがこれに従って作られているんですけど、『リーゼント総理』もそのとおりに、すごく真っ当に映画っぽく作ってみようと思って書いたんです。さらに、あらすじができたところで『賭博黙示録カイジ』などを書いている漫画家の福本伸行さんに読んでもらい、ご意見を聞いています。だから面白くないわけがない」

インタビュー写真

――― そんな脚本を演出できるというのは、江戸川さんにとっても貴重な機会ですね。

江戸川「そうですね。本当にやりたいことをやっているという感じ。IKKANさんの演出は独特というか、他ではまったく見たことのないような演出方法なんです。さすがにそれを真似することはできないので、自分なりの方法でやらせてもらおうと思います」

――― 独特というのは?

江戸川「なんでしょうね、口で説明するのは本当に難しくて。僕も15年くらいやっていて、いろんな人が演出した作品を観ましたけど、同じようなことをやっている人はいないです」

IKKAN「僕はテアトル・エコーに所属しているんですけど、去年お亡くなりになった熊倉一雄さんから“脚本を書くときはとにかく脳の中にあるものをそのまま書け。キャスティングとか劇場の規模とかは演出家やプロデューサーが考えるから、そんなのは無視して書け”と言われたことがあるんです。だから、僕の脚本はやりにくい部分がいっぱいあると思うし、確かに自分の演出は独特なので、江戸川さんはどうするんだろうっていうのが、今は楽しみでならないです。自分以外でセンスのある人に演出してもらえることが。脚本にどれだけ手を入れても構わないと言ったら、違う台詞を作ったり違うキャラ登場させたりしたらごめんなさいというので、“本当に面白かったら、次は俺が書いたことにしてそのままやりますから大丈夫”という約束を裏で交わしてあります」

江戸川「(笑)」


気軽に楽しめて、何かが残る舞台に


――― では最後に、来場するお客様に向けてメッセージをお願いします。

大野「とにかく笑顔で帰ってほしいですね。それだけです。みんな笑顔で、家に帰るまでお芝居の話をしながら帰ってほしい。その日は寝るまでずっと『リーゼント総理』のことを考えて」

石井「すっごい引きずるね(笑)。私はお客さんに、声を出して笑っても大丈夫ですよって伝えたいです。普段あまり観劇されない方は、そういうのが迷惑なのかなって遠慮してしまったりすると思うんですけど、カラスカの舞台は皆さん大きな声を出してゲラゲラ笑われるので、それを抑えずに目一杯楽しんでいただきたいですね」

IKKAN「僕の作品を観たことがある人には、ぜひ観てもらいたいです。江戸川さんはほんとに信頼できるセンスを持っているから、なんなら『リーゼント総理』を観たことがある人に観てもらって、“江戸川演出超おもしれえ!”って思ってほしい。なんなら、同じ上野ストアハウスで翌週上演される舞台《7/26(水)〜30(日)『群青の神々』Wind Promtion》で、僕は主演をやりますので、『リーゼント総理』を観て面白かった人は、そのまま翌週も来て“なるほど、あれが『リーゼント総理』を書いたやつか。あいつは役者としても最高だな”って、確認しにきて欲しいです」

江戸川「今回はIKKANさんの書いた面白い脚本という素材があるので、正直ちょっと楽して面白いものが作れるなと思ってたんですけど(笑)、ちょっとハードルも上がってしまったので頑張らなければいけません。基本的には自分の作品でも、難しいことを考えずにただただ楽しんでもらえるものを作ろうとしていますけど、やっぱりIKKANさんの作品もそのコンセプトからずれなくて、ほんとに気軽に楽しんで、それでいて何かが残る、気持ち良く帰ってもらえるような舞台になると思います」


(取材・文&撮影:西本 勲)


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PROFILE

IKKAN(いっかん)のプロフィール画像

● IKKAN(いっかん)
1971年3月1日生まれ、北海道出身。作家、演出家、声優、俳優、芸人、歌手。テアトル・エコー所属、オフィス★怪人社代表、ツラヌキ怪賊団座付き作家。脚本を手がけた『リーゼント総理』は、2011年に怪傑パンダースで初演、2013年にツラヌキ怪賊団で再演。声優としては、現在テレビ東京系で放送中のアニメ『遊☆戯☆王VRAINS』でビショップの声を担当。NHK Eテレ『Why!?プログラミング』でプログの声を担当。その他、声の出演多数。

江戸川 崇(えどがわ・たかし)のプロフィール画像

● 江戸川 崇(えどがわ・たかし)
8月29日生まれ、岐阜県出身。2002年に劇団鴉霞を旗揚げ(2015年にカラスカへ改称)。上質のストーリーと茶番ネタをミックスした、誰もが笑って泣けるエンターテイメントを目指し、全公演で脚本・演出を手がける。各種イベントにも積極的に参加し、形にこだわらない活動を展開。他団体への脚本提供・演出も数多く行っている。

大野清志(おおの・きよし)のプロフィール画像

● 大野清志(おおの・きよし)
1981年2月19日生まれ、愛知県出身。ダイナミックな肉体表現を追求する劇団X-QUESTに2009年に参加。江戸川作品には、シザーブリッツ『グッドファーザー』『MEIDO IN HEAVEN』『虚ろの姫と害獣の森』に出演。6月4日からはミュージカル『悪ノ娘』に出演。8月には人気ゲーム『追放選挙』の舞台版にも出演が決定している。

石井陽菜(いしい・はるな)のプロフィール画像

● 石井陽菜(いしい・はるな)
1994年3月30日生まれ、東京都出身。2014年より俳優活動開始。江戸川作品には、シザーブリッツ『男・オブ・スティール』『グッドファーザー』『帰ってきたアンチョビー』『エドガワ・アイスコーヒー』『虚ろの姫と害獣の森』、カラスカ『ゴーストシスターズ!』に出演。6月3日からは劇団ホチキス『あちゃらか』に出演。

公演情報

カラスカ『リーゼント総理』

2017年7月20日(木)〜23日(日)
上野ストアハウス
HP:公演ホームページ

カラスカが経営する立飲酒場「カラスカとわたし。」にてワンドリンクサービス!
『カンフェティを見て来ました!』とお伝えください。


立飲酒場『カラスカとわたし。』
180-0004
東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目27-3 
迦葉武蔵野第二マンション104
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