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井上正大・岩田有弘・中村龍介


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人気俳優・井上正大が自らのクリエイター魂をかけ、『牙狼<GARO>』を舞台化!

本気で作品づくりに取り組める人が集まった。骨太な俳優たちの“青い炎”が燃え上がる。

 総指揮:井上正大――そんな頼もしいクレジットと共に、銀岩塩の第2章の幕が開く。劇団大人の麦茶の岩田有弘&塩田泰造、そして謎のプロデューサー・銀によるプロデュースユニット「銀岩塩」の第2回公演、LIVE ENTERTAINMENT 『牙狼<GARO> -神ノ牙 覚醒-』が11月29日より全労済ホール/スペース・ゼロにて上演される。
 スタッフクレジットのトップに記されているのは、総指揮:井上正大の名前。そう、旗揚げ公演で主演を務めた俳優の井上正大が、今度はキャストだけでなく、総指揮として作品づくりの先頭に立つのだ。ゲストには、『キャプテン翼』の好演も記憶に新しい俳優の中村龍介をはじめ盤石の布陣。強力なクルーを得て、銀岩塩の二度目の大航海が始まろうとしている。


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一番の責任者になれ。監督からの言葉で決めた、「総指揮」の覚悟。

――― 斬劇『戦国BASARA』シリーズをはじめ、数多くの人気作品で活躍中の井上。まだ28歳の若手が「総指揮」としてスタッフワークに参加するのは極めて異例のケースだ。しかも、そのタイトルは井上の近年の代表作『牙狼<GARO>』。その裏側には『牙狼<GARO>』の生みの親である雨宮慶太監督との揺るぎない信頼関係があった。

井上「雨宮監督は、作品づくりに対する姿勢が誰よりもストイックな方。いろんな現場を経験していますが、ただ良い作品をつくるためにここまでストイックになれる現場というのは、残念ながらそう多くありません。だから、『牙狼〈GARO〉-GOLD STORM- 翔』という作品で監督と約1年にわたってご一緒できたことは僕自身にとってもすごく刺激になった。それで、『牙狼<GARO>』を舞台化させていただけないか、と監督に直接相談したんです」

――― クリエイターにとって、作品は我が子同然。簡単に首は縦に振れない。雨宮監督が出した条件は、井上にとっても意外なものだった。

井上「監督から『井上はどういうポジションでこの舞台に関わるんだ』と聞かれて。『出演者で』とお答えしたら『NO』という返事が返ってきたんです。そして、監督はこうおっしゃいました。『お前がこの舞台の責任を持て。一番の責任者として名前を出せ。そして、舞台をより良くしろ。そうしたらやっていいぞ』と。そんな愛のある言葉をいただいて、僕自身もすごく悩みました。もともと演出に興味はあって、自分なりに勉強してきたことも監督は知っている。だからこそ、これは監督が僕に機会を与えてくれたんだな、と。そう思って、総指揮として自分の名前を出すことを決めました」

岩田「実は、僕も10年ほど前に『牙狼<GARO>』に役者として出させていただいているんです。それ以来ずっと『牙狼<GARO>』のファンで、もちろん『牙狼〈GARO〉-GOLD STORM- 翔』も見ていた。原作ありきで何かやるなら、愛のある原作でないといいものはつくれない。『牙狼〈GARO〉』は、井上にとっても僕にとっても縁が深くて愛を注げる作品。それを舞台化できるなんて、舞台をつくる人間としてこれ以上やりがいのあることはないなと感じました」


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――― そうして動き出した舞台化プロジェクト。ゲストとして岩田が真っ先に声をかけたのが、俳優の中村龍介だ。

岩田「去年、『龍狼伝』という舞台で初めて一緒になって。そのときは全然絡みのない役だったんですけど、30人以上いる出演者の中でも中村さんは一際目立ってた。芝居への姿勢、感性、どれも素敵で“この人と一緒に芝居づくりができたら面白いものがどんどん出てくるだろうな”と直感でわかった。それで今回、舞台版のオリジナルキャラクターを登場させるにあたって、真っ先に中村さんに声をかけました」

中村「有さんは、オンとオフを切り替えられる大人の役者さん。僕はどの作品でも、共演者のみなさんから盗めるものは全部盗もうというつもりで現場に入っているんですけど、有さんはとにかくいちばん声が大きくて印象的だった(笑)。そんなふうに刺激をもらえる役者さんと出会える機会ってすごく貴重で。そこから飲みながら演劇論を交わし合うようになりました」

岩田「8〜9割はくだらない話だけどね(笑)」

井上「ほぼじゃないですか(笑)」

岩田「そう(笑)。でも中村さんはごく普通に近況報告をしているだけで、芝居への情熱が伝わってくる人。それが励みになっていましたし、“いつか一緒にやろうね”とはずっと話していました」

中村「有さんとは、同じ板の上で勝負したいなと思っていました。こうしてお二方の話を聞いていると、作品への熱量は僕の方が明らかに下。早く追いつきたいですね」


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誰よりも純粋に邪悪。勧善懲悪じゃない、衝撃のエンディング。

――― 本作は井上演じるジンガが主人公。テレビシリーズ『牙狼<GARO>-GOLD STORM- 翔』で道外流牙に敗れたジンガが、魔界で再び目を覚ますところから物語が始まる。来年1月に公開される映画『牙狼<GARO>神ノ牙−KAMINOKIBA−』の前日譚にもなっているので、ファンは見逃し注意だ。

井上「今回のストーリーについては、雨宮監督と僕、そして岩田さん、塩田さん、みんなで意見を出し合いながら考えました」

岩田「当初は『牙狼〈GARO〉』の舞台化ですし、牙狼をメインにした展開を僕らも考えていたんですけれど、そこをジンガを主人公にしようと提案してくださったのが雨宮監督。その監督のアイデアに、監督と井上さんとの間にある信頼関係を感じましたね。今回は、ジンガを軸に、今までの『牙狼〈GARO〉』では描かれてこなかった、ホラーが敗れた後の魔界の様子が描かれます。きっと『牙狼〈GARO〉』の世界がより広がる1本になるんじゃないかな」

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井上「舞台化にあたって雨宮監督から言われたのは、ジンガはヒールではあるけれど、悪の中にある純粋さを演じてほしいということ。劇中、ジンガと対立するかたちでヒーロー的なキャラクターも出てきますが、この作品ではむしろそうしたヒーローサイドのキャラクターの中にある不純さを炙り出してほしいと、そうおっしゃっていました。哲学的ではあるけれど、監督のその言葉がすごく自分の中でしっくり来たんですね」

岩田「キャッチコピーは、“誰よりも純粋に邪悪”。純粋ゆえの邪悪さを表現できたら、より魅力的なジンガになるんじゃないかと思います。ストーリーもいわゆる勧善懲悪じゃない、ダークなものになっている。『牙狼〈GARO〉』を大好きなお客さんも、『牙狼〈GARO〉』を知らないお客さんも、来てくれたら絶対に心を動かせる作品だと自信を持ってお伝えしたいですね」

――― その中で、中村が演じるのは、ジンガに忠誠を誓う魔界の四天王のひとり・ユバンギ。いくつもの舞台で艶やかに悪の華を咲かせてきた中村にはぴったりの役どころだ。

中村「プロットを読ませていただいた印象は、すごく一本筋の通ったキャラクター。だから、あまり悪役というふうには感じなかったし、こういうスポットの当て方は魅力的だと思いました。僕自身、ひねくれているかもしれないけど、悪役の方が好きなんですね。ショッカーだって、見方を変えれば世界征服のために頑張っているだけ。お客さんの視点によっては悪役もヒーローになり得るところが面白いし、ヒーローに比べて悪役の方が自由度が高くて楽しいんです。今回も、ユバンギという存在が作品のワンスパイスになれば」


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みんなが作品づくりにストイック。それが、銀岩塩の存在意義。

――― 井上と中村といえば、共に話題の舞台で活躍する人気俳優。それだけに、ともすると「キラキラ系」と一括りにされそうだが、それは大いなる誤解。ふたりは、迂闊に触れたら火傷するような目に見えない熱さを抱えた骨太な俳優だ。

中村「井上さんとは今日が初対面。すごく淡々と喋る方だけど、中身はすごく熱いんだろうなって。“青い炎”のようなものを感じます」

井上「中村さんも話してくれるときに感じる熱が他の人と全然違う。そこがすごく気持ちいいし、きっと話したらすぐに仲良くなれそうだな、と。僕自身、雨宮監督のストイックな背中を見て育ったし、この舞台でもその魂をしっかり受け継ぎたいと思ってる。だから、中村さんみたいな熱い人と一緒にやれるのは、すごく嬉しいです」

中村「今、演劇界には僕たちのような若い俳優が出ている舞台はたくさんあるけれど、中には俳優がアイドルのようになってしまっている作品も少なくない。僕はやっぱり芝居が好きだし、お客さんの心を動かす作品をつくりたいという気持ちがいちばんのエネルギー。お二方の話を聞いていると、この舞台では、そういう純粋な想いをストレートにぶつけていけるんじゃないかなという気がして楽しみです」


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岩田「それは間違いないと思う。この銀岩塩は、“絶対に面白いものをつくるぞ”という気持ちを持った人たちが集まっている。キャストもスタッフもそれぞれプロフェッショナルだけど、単に仕事だからという気持ちでは臨んでいない。だから、決められた時間以外でも作品を面白くするための努力やコミュニケーションは惜しまないし、みんなが自分を犠牲にしてでも本気で作品に向き合っている」

井上「作品づくりって本来そうあるべきなんですよね。この間、国立新美術館でやっていたルノワール展に行ったんです。ルノワールと言えば僕の中では風景画のイメージが強かったんですけど、意外にも肖像画が多くて。画家として生活していくためには、そうしたパトロンの肖像画も描かなくちゃいけなかったんだろうなと、当時のことを想像したりしました。だけど、後の世に残っているのは、彼が本当に描きたいと思った絵なんですよね。アーティストなら腐らず、やりたいことを追い続けなくちゃいけないんだと勉強になりました」

――― そう語る井上の瞳にも、“青い炎”が揺らめいている。

井上「俳優も同じで、もちろん求められるものを提供することは大事だけど、それと同様に自分がやりたいことに没頭できる場も絶対必要。僕にとって、この銀岩塩は本気で作品づくりに専念できる場。僕だけなく、各セクションのメンバーが自分はこれがやりたいんだというものを出し合う場にしたいと思っています。単に2.5次元がブームだから、その流れに乗っかったというふうには思われたくない。他の舞台とは全然違うものをつくりたいし、来たお客さんには絶対後悔させないものをお届けしたい。この言葉をちゃんと舞台で証明できるよう、これからしっかり稽古に励んでいきたいと思います」


(取材・文&撮影:横川良明)


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PROFILE

井上 正大(いのうえ・まさひろ)のプロフィール画像

● 井上 正大(いのうえ・まさひろ)
1989年3月20日生まれ。神奈川県出身。08年、ミュージカル『テニスの王子様』で俳優デビュー。09年、テレビドラマ『仮面ライダーディケイド』で連続テレビドラマ初出演にして初主演を飾る。 以降、映像・舞台の枠を超えて幅広く活躍。近年は『牙狼〈GARO〉-GOLDSTORM- 翔』(テレビ東京系)のジンガ役が当たり役に。17年の舞台出演作には『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE 2017 〜さよなら絶望学園〜』『警視庁抜刀課』斬劇『戦国BASARA 小田原征伐』がある。

岩田 有弘(いわた・ありひろ)のプロフィール画像

● 岩田 有弘(いわた・ありひろ)
1979年10月30日生まれ。東京都出身。02年、演劇ユニット「秘密兵器」を結成し、下北沢を中心に10年以上定期公演を続ける。数々の演劇祭に出場し優勝をさらうなど、順調に人気・実力を伸ばし、総観客動員数は15,000人超を達成した。13年、劇団「大人の麦茶」に入団。以降も劇団員としてだけでなく、マルチに才能を発揮し、活躍の場を広げている。17年10月、大森カンパニープロデュース『更地13』に出演。

中村 龍介(なかむら・りゅうすけ)のプロフィール画像

● 中村 龍介(なかむら・りゅうすけ)
1985年2月12日生まれ。福岡県出身。俳優としてドラマ・舞台・映画と幅広く活躍。『メサイア』の三栖公俊役で鮮烈な印象を残す。17年は主演映画『メサイア外伝−極夜 Polar night−』が公開された。近年の舞台出演作に『インフェルノ』『誰も喋ってはならぬ!』『ノラガミー神と絆ー』『キャプテン翼』などがある。

公演情報