公演内容 |
人口5万人のある地方都市。そこにひっそりと佇む一軒の古びた写真館。昔は中学校のブラスバンドが県大会で優勝したこともあり、高度経済成長期にはこの町も賑わっており、写真館も七五三や入学式、卒業式など、何かあるごとに記念写真を撮っていた。しかし今、家族写真は携帯電話のカメラで誰でも簡単に撮れる。おまけに町の人口は減り、商店街はシャッター通りとなり、写真館も開店休業に近い状態が何年も続いていた。その写真館の主人が亡くなった。長い間離れて暮らしていた息子、沼井守男は久しぶりに実家に戻り、葬儀を終えたがらんとした写真館を眺めながら思いに耽っていた。一年前に母が亡くなり、後を追うように父が亡くなった。誰も住む人間がいなくなった我が家…東京へ戻る電車の時間が近づいている。しかし彼はその場から動こうとはしなかった。 そこへ近所の人達が様子を見に次々現れる。同級生でアイドルのおっかけをしている林正太郎、美容師であり写真館のヘアメイク兼スタイリストをしていた大根田さゆり、商工会の役員で、地元ホテルの社長の辰巳勝、同じ商店街の電気屋の出戻り娘北川美奈代、毎年自分のカレンダー用写真をお願いしていた小料理屋の女将藤まり江たち…この写真館の様々な思い出を懐かしみながらも、どうしていいか分からない彼ら。あたりには町おこしのために育てた秋桜が美しく咲いている。ある日この写真館に突然若い夫婦が訪ねてきた。更にIT企業で働く男も…。自宅に戻らない守男を心配して、妻の律子も仕事を抜け出して駆けつけてきた。 田舎町のさびれた写真館を舞台に、忘れかけた人と人とのつながりやぬくもりを描く、笑いと涙のヒューマンドラマ、「秋に咲く桜のような」。 |
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公演ホームページ | http://www.allstaff.co.jp |
出演 | 山崎大輔 / 永田耕一 / 田上ひろし / 三谷悦代 / 杉野なつ美(以上スタミナや) / 丸山優子(劇団スーパーエキセントリックシアター) / 井上一馬 / 茂木沙月 / 勝部祐子 / 吉田雄 / 水谷圭見 / 鈴木彩子 / 加藤木風舞 / 古小路唯加(以 上イッツフォーリーズ) |
スタッフ | 作: 堤泰之(プラチナペーパーズ) / 演出: 田上ひろし(スタミナや) / 舞台美術: 福田暢秀(F.A.T STUDIO) / 音楽: 高木茂治 / 照明: 森下泰(ライトシップ) / 音響: 返町吉保(キャンビット) / 舞台監督: 岩戸堅一(アートシーン) / プロデューサー: 土屋友紀子 |
公演スケジュール | <期間> 2015年7月24日 (金) 〜2015年7月28日 (火) <公演日・開演時間> 7月24日(金)15:00/19:00 7月25日(土)13:00/17:00 7月26日(日)14:30 7月27日(月)19:00 7月28日(火)15:00 ※上演時間 1時間45分予定 |
チケット |
全席指定(前売):4,200円 当日:4,500円(税込) <カンフェティ取扱チケット> 全席指定(前売):4,200円(税込) |
会場 | あうるすぽっと |
備考 | ※未就学児の入場不可 |
団体概要 | 日本の創作ミュージカルの第一人者、作曲家・故いずみたくが、ミュージカルを専門に上演する劇団として、昭和52(1977)年に創立しました。子ども、児童・青少年・学校向け、一般 と幅広い年齢層に向けたミュージカルを全国で公演し、好評を得ています。劇団公演以外にも外部作品の舞台やテレビ、CM、イベントなど多彩な活動を行う劇団メンバーは現在約50名。ミュージカルの公演はもとより、市民ミュージカル、ワークショップの講師・スタッフとしても全国で活動を続けています。 |