公演内容 |
超絶技巧のピアニストとして名声を博し、作曲家としても多くの作品を遺したフェルッチョ・ブゾーニがイタリアのフィレンツェ近郊エンポリに生を享けたのは、1866年4月1日のこと。2016年は、彼の生誕150周年にあたります。それを記念するこの演奏会では、これまで個人によって保管され、現存することさえ一般には知られていなかったブゾーニ自筆の風刺画を、世界に先駆け日本で初公開します。また、そこに描き出されている20世紀初頭のベルリンの楽壇の状況や、当時の彼自身の立場を示すエピソードに加え、この風刺画がたどった数奇な運命や、今回の発見に至った経緯についてもお話します。 お聴きいただくのは、もちろんオール・ブゾーニ・プログラム。ブゾーニの代名詞ともいえる編曲作品のほか、実演に触れる機会の少ないブゾーニのオリジナル作品も、ピアノとクラリネットの演奏でじっくりお楽しみいただきます。さらに、実演つきのレクチャーでは、ブゾーニが校訂したバッハの《ゴルトベルク変奏曲》の楽譜(エディション)を徹底検証。バッハのオリジナルと比較しながら、ブゾーニ版独自の面白さに迫ります。 ご紹介する風刺画がドイツから来日するのは、今回が最初で最後となる予定です。貴重な史料とともに、マルチな芸術家ブゾーニの限りない魅力を味わい、生誕150周年を熱く楽しくお祝いしましょう! オール・ブゾーニ・プログラム(お話つき) 【ピアノ独奏】 ソナチネ第2番 BV 259 カルメン幻想曲(ソナチネ第6番) BV 284 バッハ=ブゾーニ コラール前奏曲「目覚めよ、と呼ぶ声あり」 BWV 645 【クラリネット&ピアノ】 ソロ・ドラマティック BV 101 ノヴェレッテ BV 116 エレジー BV 286 【実演付きレクチャー】 「検証! ブゾーニ版 J. S. バッハ《ゴルトベルク変奏曲》BWV 988の魅力」 |
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公演ホームページ | http://busoni150.jimdo.com/ |
出演 | 井村理子(ピアノ) / 北岡羽衣(クラリネット) / 畑野小百合(お話) |
スタッフ | |
公演スケジュール | <公演日> 2016年4月2日 (土) <公演日・開演時間> 4月2日(土)17:00 ※上演時間 約2時間 |
チケット |
前売:3,000円(ドリンク込み) 当日:3,500円(ドリンク込み)(税込) <カンフェティ取扱チケット> 全席自由(前売):3,000円(税込) |
会場 | sonorium |
備考 | |
団体概要 | ブゾーニが生涯のもっとも充実した四半世紀を過ごしたベルリンから、ブゾーニの魅力を目一杯お届けします。 |