公演内容 |
表現は誰かの目に晒され、耳を突き刺し、味を残して表現した端から腐っていく。 誰かが冷凍して留めた表現もうまく解凍することは出来はしないだろう。 まして、そうでないものなら打ち上げられた魚のように腐っていく。 表現の締め切りという名のギロチンが頭の上に用意されて、誰しもが表現を強いられる。 刹那に表現したこと、 眠れない夜に取り憑かれて表現したもの、 何十年も暖めて表現できなかったこと、 全ての表現の締め切りがその者の世界を切り刻む。 幾度となく落下するギロチンから逃れようと、退路なく走る命果てるまでの疾走は、 終わることのないサラバの繰り返し。 千切れ飛ぶ世界が疾走の後ろで、正しさと愚かさを綯い交ぜにして舞い上がる。 誰かのサラバは鈍い僕らには届かないけれど、僕のサラバはこれからの君に届けよう。 (2010年初演時の作品案内より) +++ 書けずにかけずに必死で机にしがみつく作家と、突然現れた謎の書生と、いたってフツーの妻。 かき乱された世界には、道の先に立ちはだかる大きな門。 追われていたはずの締め切りに、いつしか彼は追い越されてゆく。 もがいてあがいて表現を追求する作家の、その疾走の行く末は? 2010年の初演から2013年の改作再演を経て、今また「表現とはなにか」を問いかける。脳内大混乱のファンタジー、あなピグモ捕獲団の20年がここに結集! |
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公演ホームページ | http://ana-pigmo.com |
出演 | 石井亜矢 / 遠藤咲子 / ますだようこ / 貝谷聡 / 大竹謙作 / 木福清信(以上あなピグモ捕獲団) / 中島荘太 / 押淵絢子 / 松尾佳美 / 福崎望 / 小澤貴 / 長野慎也 |
スタッフ | 脚本・演出: 福永郁央 / 照明: 西本正明(Lighting P&A) / 音響: 塚本彩乃(アクトワン) / 舞台美術: 中島信和(兄弟船) / 衣装: さる工房 / 宣伝美術: Digi-太郎コーポレイション(D-T-C) / 記録: 友山敬太 / 制作: PIGMIX / 制作協力: 田中稔、藤田奈美 |
公演スケジュール | <期間> 2017年9月29日 (金) 〜2017年10月1日 (日) <公演日・開演時間> 9月29日(金) 19:30 9月30日(土) 15:00/19:30 10月1日(日) 15:00 ※上演時間 約1時間45分 |
チケット |
前売:一般 2,700円 / 学生 1,500円 当日:3,000円 ペア 5,000円 /トリオ 6,600円 /【20周年記念DVD付きチケット 一般 ¥3,900 / 学生 ¥2,700】(予約のみ) (税込) <カンフェティ取扱チケット> 全席自由(一般):2,700円 全席自由(学生):1,500円(税込) |
会場 | ぽんプラザホール |
備考 | |
団体概要 | 2017年は劇団創立20周年のアニバーサリーイヤー! 主宰・福永の描く詩的で哲学的な物語は、目に見えるリアリズムの世界に留まることのない多角的な視点から表現され、観る者の深層に迫る。 パッチワークのように織り重なる物語を、自分なりに紡いで楽しむも良し。難しいことは考えずにリラックスして、浮かび上がる印象を楽しむも良し。 目の前の劇空間を、感性と知性と天性で自由に楽しんでいただきたい。 |