公演内容 |
■吹原幸太挨拶 【物語】というものの起源について相も変わらず考えています。 きっとそれは限りなく原始的だった我々の先祖が、自分の子供達に山の危険性を説くために「あそこの山には、それはそれは恐ろしい怪物が棲んでいる」などと語った……そんな些細な出来事が始まりだったんじゃないかと勝手に想像したりしています。 だとすると【物語】というのは、愛の単位なのかもしれません。 『殿はいつも殿(しんがりはいつもとの)』では、そんな愛の単位としての【物語】を描きます。 本作は黄金のコメディフェスティバル2014でグランプリをはじめ、その他各賞を受賞した傑作中篇がベースとなっています。「上演時間は45分まで」という制約の中で泣く泣く削ったエピソードや描き切れなかったテーマをすべて盛り込んだ完全版とも言うべき作品です。手前味噌ではございますが、とてつもない大傑作に仕上がることと確信しています。 久しぶりの東京・大阪の二大都市公演!真夏よりアツい初夏があなたを待っています。 この熱気を、どうか劇場で体験してくださいませ。心からお待ちしております。 ■あらすじ 一人の偏屈な作家が死んだ。この物語は、彼が最後に遺した小説を元に描くものである。 彼は言った。「この小説は真実の物語なのだ。そして主人公の男は、ずっと貴方のそばにいたのだ……」 今から400年以上前。徳川幕府、黎明期。弱小藩主である塩麹宗肉は、大将軍・徳川家康を相手にありえない狼藉を働き、即刻切腹を申し付けられてしまった。 後継者も決めた。辞世の句も書いた。「いざ、切腹!」と相成ったのだが、彼にはとんでもない秘密が隠されていた。それは肉体が傷ついてもすぐに回復する特異体質……すなわち不死身の肉体の持ち主であったこと。 腹を切らねば藩が終わる。しかし切れども切れども、その腹は治るばかり……。 はたして宗肉は切腹を成功させ、愛する家族を、そして民たちを守ることが出来るのか。 偏屈作家の奇妙な遺作が教えてくれた、まだ誰も見た事の無い男のケジメ。 黄金のコメディフェスティバル2014グランプリ作品(「最優秀演出賞」「優秀脚本賞」「高校生審査員賞」「観客賞」など複数の賞を受賞)をパワーアップし、完全版として上演します!! |
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公演ホームページ | https://www.pmcyaro.com/stage/29_tono/sp |
出演 | 【出演】: 加藤慎吾、小岩崎小恵、野口オリジナル、吉田翔吾、NPO法人、横尾下下、高橋ゆき、井上ほたてひも、前原一友、吹原幸太、渡辺裕太 / 【ゲスト出演】: 福地教光(バンタムクラスステ ージ)、星璃(劇団Patch)、今井孝祐、美津乃あわ |
スタッフ | 脚本・演出: 吹原幸太 / 音楽: 西山宏幸 / アニメーション制作: 吉田ハレラマ / 照明: 萩原賢一郎(アルティプラノ) / 音響: 山下菜美子(mintAvenue inc.)、中島有城 / 舞台監督: 吉川尚志 / 殺陣指導: 清水宗史(エクスクエスト) / 衣装: 高橋ゆき / 特殊衣装: サイトウマサミ、衣装大臣 / 小道具: 横尾下下 / ヘアメイク: 平林純子(P3Garage) / 宣伝美術ボディメイク: チョーヒカル / 題字: 西田秋月 / スチール: 富田大樹(gekichap)、萩原賢一郎、P太郎 / 宣伝美術・グッズデザイン: MIKEPUCHIKO / グッズイラスト: 吉田翔吾 / WEBデザイン: 瀬川祐 / 協力: 新井友香事務所、ECHOES、五社プロダクション、砂岡事務所、ワタナベエンターテインメント、KNOCKS,INC. / プロデューサー: 登紀子(アイビス・プラネット) / 企画・製作: ポップンマッシュルームチキン野郎 |
公演スケジュール | <期間> 2019年5月30日 (木) 〜2019年6月2日 (日) <公演日・開演時間> 2019年5月30日(木)〜6月2日(日) 5月30日(木)19:00 5月31日(金)14:00/19:00 6月1日(土)13:00/18:00 6月2日(日)12:00/17:00 ◆受付開始(当日券販売)は、開演の60分前です。 ◆客席開場は開演の30分前です。開場時間のご入場順は右記の通りです。 「(到着されている)カンフェティ整理番号順」→「当日精算券のご精算順」 ◆全席自由席です。 ◆上演時間は約100分を予定。 ◆未就学児童のご入場はご遠慮下さい。 ◆開演前に舞台上で「開場中パフォーマンス」を行っておりますが、本編とは関係ございません。 ◆スタンド花などの祝い花については、4月中旬ごろ、公式サイトなどでインフォメーションさせて頂きます。 |
チケット |
前売:一般(自由席) 4,000円 当日:一般(自由席) 4,000円 (税込) <カンフェティ取扱チケット> 全席自由(一般):4,000円 (税込) |
会場 | HEP HALL |
備考 | |
団体概要 | 吹原幸太の脚本・演出作品を上演する劇団。 2005年結成。関東を中心に、年間約2本の公演を行っている。 空想の世界から飛び出してきたような奇抜なメイクと衣装を纏い、ナンセンスかつ圧倒的な笑いと重厚で泣けるドラマを同居させ、通常では相容れないようなアンビバレントな感情を呼び起こす悲喜劇を得意とする。 キャッチコピーは【荒唐無稽のK点越え!!】。 2012年から元惑星ピスタチオのプロデューサーであった登紀子が劇団に加入し、現在は彼女が劇団の制作・プロデュースを担っている。 劇団員は毎年増えており、今後も増える予定(目標は、日本国民全員劇団員)。 これまでにサンモールスタジオ最優秀演出賞、黄金のコメディフェスティバルで数々の賞を受賞した作品は、BS日テレにてテレビ放映され、話題となった。 2014年2月に上演した劇団10周年の公演『独りぼっちのブルース・レッドフィールド』(@シアターサンモール)では文学座の渡辺徹を主演に迎え、観客動員数が約3000人に。 2015年には、ぴあ株式会社と結婚。「ポップンマッシュルームぴあ野郎」として『錆びつきジャックは死ぬほど死にたい』(@CBGKシブゲキ‼)を上演するも、公演直後に離婚し、ポップンマッシュルームチキン野郎に戻る。 2016年『うちの犬はサイコロを振るのをやめた』で大阪に進出。初の二都市公演(シアターサンモール、梅田HEPHALL)を成功させ、初の大阪公演で1000人を動員し、話題となる。 また、脚本・演出を担当する吹原幸太は、劇団作品をきっかけに連続ドラマ『オトメン(乙男)』(CX)を執筆したのを皮切りに、テレビやラジオ、映画等のシナリオを精力的に発表。 2013年には、自身が脚本をつとめるテレビドラマをノベライズ化した『超絶☆絶叫ランド』で小説家デビューも果たした。 2014年には映画監督の入江悠とタッグを組み、映画『日々ロック』(主演/野村周平・二階堂ふみ)で初の長編映画脚本も執筆。以降、ドラマ『天才バカボン』、『弱虫ペダル』などを執筆。 連続ドラマの脚本家として活躍中で、現在もレギュラー多数。 |