公演内容 |
芸術監督・小川絵梨子の掲げる「ことぜん」とは 2019/2020シーズンの幕開けはこの「ことぜん」シリーズ3本からスタートします。「ことぜん」とは個と全という意味合いで、個人と国家、個人と社会構造、個人と集団の持つイデオロギーなど、「一人の人間と一つの集合体」の関係をテーマとしています。 閉塞感ある全体主義やその圧力に取り込まれる「個人」。しかしながらその「個人」が集まり「全体」を創りだしてしまう......。そんな切っても切れない個と集合体の関係性や、相互作用、その中での軋轢や葛藤を、三人の演出家がそれぞれの作品でそれぞれの視点から描きます。 上演作品は日本初演作品を含み全て新翻訳です。演出にはそれぞれ新国立劇場初登場の五戸真理枝、瀬戸山美咲を迎え、さらに芸術監督の小川絵梨子も担います。 シリーズ「ことぜん」Vol.3 新国立劇場で2015年12月に上演された『バグダッド動物園のベンガルタイガー』の作家であるラジヴ・ジョセフが同年6月に初演した『タージマハルの衛兵』を、ことぜんシリーズの第三弾として日本初演いたします。 タージマハル建設中のムガル帝国。その完成前夜から始まる物語の登場人物は、フマーユーンとバーブル、たった2人。タージマハルの建設現場で夜通し警備をする、幼馴染でもあるふたりの会話からは、美と権力、支配者とレジスタンス、国への忠誠と個人の尊厳など、多くの問題をはらみ、時間が経つにつれて次第にスリリングになっていきます。 ある枠組みの中に生きる人間が抱える、普遍的な葛藤を描く物語。 ============================== ものがたり 1648年、ムガル帝国のアグラ。建設中のタージマハルの前。「建設期間中は誰もタージマハルを見てはならない」と、皇帝からのお達しがあった頃。 ついにタージマハルのお披露目の日の前日、夜通しで警備についている、フマーユーンとバーブル。二人は幼い頃からの親友であり、現在は軍に入隊をしている。警備中はタージマハルに背を向け、沈黙のまま直立不動でなくてはならない。だが、空想家のバーブルは黙っていられなくなり、律儀に立ち続けるフマーユーンに話しかけてしまう。 二人の会話はまるで『ゴドーを待ちながら』の二人のように、もしくは『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』の二人のように、とりとめのない言葉の応酬のようでありながら、二人の人間の差を描き出して行く。 やがて二人は、バーブルが不用意に発した一言を発端に、あまりにも理不尽で悲劇的な状況に追い込まれていく。その先にあるのは......。 |
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公演ホームページ | https://www.nntt.jac.go.jp/play/guards_at_the_taj/ |
出演 | 成河 / 亀田佳明 |
スタッフ | 作: ラジヴ・ジョセフ / 翻訳: 小田島創志 / 演出: 小川絵梨子 |
公演スケジュール | <期間> 2019年12月2日 (月) 〜2019年12月23日 (月) <公演日・開演時間> 【追加公演】 12月14日(土) 17:00 12月18日(水) 19:00 |
チケット |
●本公演 A席:6,600円 (全席指定・税込) <カンフェティ取扱チケット> ●本公演 A席:6,600円 (全席指定・税込) |
会場 | 新国立劇場 小劇場 |
備考 | ※就学前のお子様のご同伴・ご入場はご遠慮ください。お子様も1人1枚チケットをお求めください。 ※公演日、席種によっては、お求めになれないことがあります。 ※壁際、手摺近く、バルコニーの一部のお座席で、舞台が見えにくい場合がございます。 ※公演中止の場合を除き、チケットの変更・払い戻しはいたしません。 ※やむを得ない事情により出演者が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。 |
団体概要 |