声のプロフェッショナルが奏でる日本文学
2020年10月27日 (火) 〜2020年11月1日 (日)
指定席引換券:7,000円(税込)
【指定席引換券】
※当日、開演の30分前より受付にて座席指定券とお引き換え致します。
*ロッカーの使用は休止しております。キャリーケースなど大きなお手荷物等は極力お控え頂き、お手荷物は自席までお持ちください。
*劇場では公演ごとに、各座席及びロビー内の消毒を行います。終演後は速やかにご退場をお願い致します。
*劇場の換気設備を使用しての常時換気及び、ドアの解放等、劇場の定期的な換気に努めます。
*スタッフは、マスクやフェイスシールド、手袋を着用させて頂きます。
*スタッフは検温を実施の上、健康状態を確認し手指の消毒を徹底しております。
また公式サイトの新型コロナウィルス感染予防対策についてのお願い(外部サイト)も合わせてご確認くださいますようお願いいたします。
※この情報は公演主催者より提供を受けたものであり、カンフェティが実施を確認したものではございません。
公演内容 |
〈猫〉とは、何か――? 余が倫敦に居るとき、亡友 子規の病を慰める為、彼地の模様をかいて遙々と二三回長い消息をした。子規は大いに面白かったと見えて、多忙の所を気の毒だが、もう一度、何か書いてくれまいかとの依頼をよこした。つい其儘にして居るうちに、子規は死んで仕舞った。子規が生きて居たら「猫」を読んで何と云うか知らぬ。 あるいは「猫」は御免だと逃げるかも分らない。然し「猫」は余を有名にした第一の作物である。 故人に対しては、此作を地下に寄するのが、或は恰好かも知れぬ。 夏目漱石 『吾輩は猫である』中篇自序 明治三十九年十月 声のプロフェッショナルが奏でる日本文学 第一弾『吾輩は猫である』を、お届けいたします。 そもそもこのシリーズは、〈声の優れた俳優によるドラマ・リーディング 日本文学名作選〉として、2016年にスタートしました。漱石さんの原作物としましては、第一弾の『それから』(16年3月)、第二弾の『三四郎/門 』(16年12月)、第三弾の『こゝろ』(17年2月)、第八弾の『草枕』(19年2月)と、ずいぶん御一緒して来ましたが、今回は新たなシリーズの、エピソード0ゼロとして、あえて〈はじまりの漱石〉という副題を付けました。 プロデューサーの橋爪さんが〈猫好き〉という事もあり、今まで何度も作品候補に挙がっていたのですが、僕はずっと逃げ続けていました。「猫」は漱石作品の中でも一番長い、連載小説です。 しかも延々と当時の芸術談義が行われる自由な形式のため、読んでいても実にわかりづらく、二時間の朗読劇には不向きだと思っていたのです……しかし、しかしです。 全篇に漂う、あのヤケクソな明るさはなんでしょう? そして漱石は何故、〈猫〉の視点を選んだのでしょうか? 引用した序文にもあるように、小説家・夏目漱石が誕生する背景には、病床を離れられぬまま去った親友・正岡子規との交流が、色濃く影響しています。 二人の青春時代の交流は、『漱石・子規往復書簡集』(岩波文庫)として、また漱石を支え続けた妻・鏡子さんの証言は、『漱石の思い出』(文春文庫)としてまとめられており、今回はこれらを元に、〈猫〉がいかに作られたのかを探る形で、構成させていただきました。 日清・日露戦争前後の明治ニッポンは、近頃よく語られるような〈美しい国〉などでは決してありません。 富国強兵の波に押し流され、男も女も作中の猫たちのように、たいへん生きにくい時代でありました。 やがて軍部が力をつけたニッポンは、震災を経て、さらに大きな破滅の戦争へと突き進んでゆきます。 一方、子規や多くの人達の命を奪う結核はまだ不治の病であり、抗生物質が発見される前のこの世界は、ペストやコレラ、チフスなど、疫病との闘いの時代でもありました。 いま〈コロナの時代〉から振り返る明治ニッポンの〈音〉は、皆さんの耳にどう響くのでしょうか? 息のしにくい時代は、まだしばらく続きそうです。 素敵な声優の皆さんと一緒に送るこのシリーズも、心機一転。 いつかまた劇場が、お客様にとって出演者と同じ空気を共有できる、快適な空間に早く戻りますよう。 僕たち人間というオタンチン・パレオロガスは、それでも前に進んでゆかなくてはならないのですから。 |
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公演ホームページ | https://waganeko.rodokugeki.jp/ |
出演 | [10月27日(火) 19:00]☆: 伊東健人、山崎はるか、笠間淳、中村繪里子 / [10月28日(水) 13:00]☆: 狩野翔、吉岡茉祐、三宅健太、工藤晴香 / [10月29日(木) 13:00]☆: 関俊彦、安野希世乃、汐谷文康、青山吉能 / [10月30日(金) 19:00]★: 高塚智人、安済知佳、神尾晋一郎、茅原実里 / [10月31日(土) 13:00]★: 中島ヨシキ、加藤英美里、逢坂良太、徳井青空 |
スタッフ | 原作: 夏目漱石 / 構成・演出: 深作健太 |
公演スケジュール | <期間> 2020年10月27日 (火) 〜2020年11月1日 (日) <公演日・開演時間> ※カンフェティ取扱対象公演のみ記載しております。 ★第一弾キャスト発表公演 [10月30日(金) 19:00] 出演:高塚智人/安済知佳/神尾晋一郎/茅原実里 [10月31日(土) 13:00] 出演:中島ヨシキ/加藤英美里/逢坂良太/徳井青空 ☆第二弾キャスト発表公演 [10月27日(火) 19:00] 出演:伊東健人/山崎はるか/笠間淳/中村繪里子 [10月28日(水) 13:00] 出演:狩野翔/吉岡茉祐/三宅健太/工藤晴香 [10月29日(木) 13:00] 出演:関俊彦/安野希世乃/汐谷文康/青山吉能 ※開場は、開演の30分前です。 |
チケット |
全席指定:7,000円(税込) <カンフェティ取扱チケット> 指定席引換券:7,000円(税込) 【指定席引換券】 ※当日、開演の30分前より受付にて座席指定券とお引き換え致します。 |
会場 | 紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA |
備考 | ※未就学児童入場不可 ※1回のご予約につき、1枚までのご購入となります。 ※本公演は「チケット買戻しサービス」対象外となります。 ※チケットのご購入・ご来場の際には公式サイトの公演に関するご案内・注意事項(外部サイト)をご確認くださいますようお願いいたします。 |
団体概要 |