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ピクニック(英語: picnic、フランス語: pique-nique)とは、散歩などの途中に野外で食事をすること。自然豊かな場所に出かけて、あらかじめ詰めて運んだ食べ物をそこで食べること。日本語の古語では野掛け(のがけ)という。
人間は、建物を作り、この中で生活の様々な用を済ませる。だが、あまりに建物に篭ってばかりではストレスを感じるようにもなる。ピクニックでは、建物から出て、野山や海岸などの自然豊かな場所へ出かけて散歩などを楽しみつつ食事場所へと向かい、自然豊かな場所で食事をする。閉鎖的でマンネリ化した建物内の生活から離れ、開放的な場所で自然を満喫しつつ食事をとると、一般に、食べ物も普段よりおいしく感じられる。食事の合間の談笑も普段より楽しく感じられる。
自然豊かな場所へ出かけてゆき、そこで食事それ自体を楽しむことがピクニックである。
似たような行楽にはハイキングがあるが、こちらは「てくてく歩く」という意味であり、食事はしなくても「ハイキング」である。ピクニックはただ野外を移動することよりも、食事することのほうに重点が置かれており、食事をしなければ「ピクニック」ではない。
なお、ピクニックではパッキングした食べ物を持ってゆく。バーベキューセットや屋外用調理用熱源まで持参して、その場で本格的に調理まで行うと、これは「ピクニック」というよりは、どちらかと言うと「デイキャンプ」(=日中だけに行うキャンプ)の類となる。
ピクニックという風習は、ヨーロッパ貴族の狩猟遊びで栄えた。貴族たちは使用人(召使い)も同行させ、ピクニックの場で配膳させるなど、戸外で食事をすることを贅をこらして楽しんだ。
18世紀末(1789年)にはフランスで国民がフランス革命を起こし、人々を食い物にして贅沢三昧の生活をしている国王や貴族を打ち倒し、国民のための政府、共和制の国をつくることに成功した。こうして19世紀には、ヨーロッパ諸国で傲慢で強欲な貴族や王を排除し、国民が主役となってゆくことに成功する国が増えていった。
そして(王族・貴族に食い物にされなくなったので)裕福になる人々の割合が増えていき、こうした裕福な人々がピクニックも楽しむようになった。19世紀に登場した裕福な人々は(さすがに使用人を同伴するようなことはあまりなかったが)、ピクニック用の食器・カトラリーのセットをカバンにきれいに詰めて持参し、それなりに贅沢に食事を楽しむ、ということが行われた。
アメリカ合衆国では、20世紀初頭からフォード・モデルTなどの安価な自動車が大量生産されるようになり、最初はセレブリティから普及が進み、彼らは自動車でピクニックに出かけられるようになり、さらに1920年代や1930年代には一般層でも買える価格帯でも大衆車が販売されるようになり、一般大衆も自動車でピクニックに出かけるようになった。