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スタンガン



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Wikipedia

スタンガン(英語: stun gun)は、広義では、非殺傷性個人携行兵器の総称。非殺傷性のゴム弾などを発射する場合、通常の銃火器などでもスタンガンと呼称される場合もある。

狭義では、暴漢などの相手に電気ショックを与える器具(護身用具)。本項ではこれについて述べる。電撃銃ということもある。

スタン (stun) とは、英語で(打撃によって)気絶させる、呆然とさせるなどの意味で、これに銃を意味する gun を付けてスタンガン(呆然とさせる銃)と呼ばれる。アメリカで開発された。

概要

スタンガンは大別すると、携帯型のハンディータイプと警備用の大型警棒タイプ、それに含まれない物(ワイヤー針タイプなど)に分けられ、ただし日本国内では、主にハンディタイプの物と一部警棒タイプの物が見られるのみで、数メートルの射程を持つワイヤー針タイプの物は現在では見られない。

護身用として販売されている為に、日本国内では通常型のスタンガンの購入・所持・携帯及び実際の使用についての特別な許可や届け出等は一切必要ない。このため一般の商店や通信販売などによっても購入可能となっている。しかし、国外・国内問わず航空機などへの持込などは禁止されている場合があり、その他公共交通機関によりそれぞれ違うため注意が必要である。また、迷惑防止条例で公共の場所で公衆に不安を覚えさせるような方法でスタンガンを携帯する行為に刑事罰を規定していたり、青少年保護育成条例で18歳未満へのスタンガン販売を規制している例が一部の自治体である。

スタンガンは、内部電源回路で高電圧を発生させ、電極部に相手を接触させることにより、暴漢などの相手の神経網を強烈に刺激して、電流が流れた瞬間から体の制御が利かなくなり行動不能にさせる。その隙に危険から退避する十分な時間を確保することができる。放電電極が空中にある場合、電極間で放電(スパーク)が起こり閃光を発し「バチバチ」と音がするため、実際に使用しなくても威嚇効果や戦意を喪失させることが期待できる。

仕様

電圧・電流

電圧は、一般的なものは5万 - 100万ボルト。電圧は非常に高いが、電流は数ミリアンペアと非常に低く抑えられていて電気抵抗が高い(一瞬だけ感電させるので大電流の必要がない)為、殺傷能力はない。高電圧のモデル(110万ボルトのものもある)や、超小型のより低電圧のモデルが存在する。30万ボルト以上のものになると、厚手の服の上からでも効果があり、50万ボルト以上になると皮製のジャンパーや厚手の毛皮コートの上からでも効果があるとされる。

電源

電源には、大部分の物が9ボルトのアルカリ電池を使用している。これは充電器が必要ないこと、つまり電池切れになった際にすぐに購入できて交換できることが最大のメリットとされている。

形状・機能

近年になって一般化しつつある物では、伸縮式の警棒の中に仕込まれているものや、携帯電話に偽装したモデルも存在する。警棒型は、主に店舗などの防犯用として置かれることが多い。また催涙スプレーと組み合わせた複合的なモデルも存在する。

威力

押し当てられれば筋肉は強制的に収縮させられ、本人の意思に関係なく体の自由が利かなくなる。そのため、麻薬中毒者など痛みによってひるまないような相手にも有効である。フィクションなどではスタンガンで人を簡単に気絶させる描写があるが、現実では市販のスタンガンで気絶することはほとんどなく、身動きを止めるのみに留まる。ただし痛みを原因としたショックや心臓発作など、電気の直接的な作用ではない要因により気絶する可能性はある。また不正に出力を改造された物であれば感電死の可能性がある。何らかの疾患を持つものに行使した場合や、首や頭部、皮膚の敏感な所に過度に使用した場合には、何らかの健康被害を受けたり、後遺症や火傷の跡が残る場合もあるという。カナダでは2001年以降テーザー銃によって400人が死亡しているとの報道がある。

電圧ではなく特殊なパルス信号によるものも存在する。マイオトロンの商標名で知られるモデルがこの方式としては著名だが、電圧式の中にもパルス信号を複合的に取り入れたモデルが存在する。

どのタイプでも電気エネルギーを使うため、金属箔や金属繊維を編込んだ防護服を用いれば脅威ではないが、下記のワイヤー針タイプなどは、距離や服の厚みによっては針が貫通するため完全とはいえない。


 

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