※本ページは、人物/団体の名前でWikipedia、Google画像、YouTube検索等を行い、
その結果を自動的に取得・表示しています。
中井 貴惠(なかい きえ、1957年11月27日 - )は、日本の女優、エッセイスト。東京都出身。田園調布雙葉中学校・高等学校、早稲田大学第一文学部 → 日本文学科卒業。芸名「貴恵」の名付け親は木下惠介。
戦後のスターで ?松竹三羽烏?と言われた俳優・佐田啓二の長女として生まれた。しかし1964年、小学生になって初めての夏休みに父である佐田が交通事故で他界し、その事故直前に蓼科高原の別荘に家族で過ごしたのが父との最後の思い出となった。当時まだ6歳だったこともあり生前父の仕事についてあまり良く知らなかったが父の死後、生前出演した映画を何本も見ることで俳優としての父を知った。
早稲田大学第一文学部在学中に女優デビューすることになり、一部から二部へ転部し日本文学科卒業。弟に俳優の中井貴一がいる。貴一は、仕事では姉の喜惠と共演したくないという姿勢であり、同じドラマに出演した際には一度も共演するシーンがなかった。
1977年、市川崑監督の映画『女王蜂』(東宝)でデビューする。トップクレジットでこそないもののタイトルが指し示すヒロイン役であり、本人によると「この映画は死んだ父に今の私ができるたった一つのプレゼント」との思いで撮影に臨んでいたという。多数の大スターに囲まれながら一押しの大型新人として宣伝の中心に据えられる破格の待遇を受け、数々の新人賞を受賞した。
1982年には『あゝ野麦峠 新緑篇』(東宝)、『制覇』(東映)で第6回日本アカデミー賞助演女優賞にノミネート。以後、映画やテレビドラマ・CMに出演し、1983年には映画『人生劇場』(東映)にてヌードを披露した。
1987年の結婚を機に女優業を休業。夫は土木建設コンサルタント技術者(当時パシフィックコンサルタンツ株式会社勤務)。その後、夫の勤務地であるアメリカのニューハンプシャー州、帰国後は札幌に居住していたが、現在は東京在住。2女の母。
近年は、絵本朗読を行う「大人と子供のための読みきかせの会」の活動を続けている。なお、「大人と子供のための読みきかせの会」は本名の「中沢貴恵子」併記で活動している。
2008年、父佐田啓二が常連だった小津映画を音楽家とのコラボレーションで朗読公演にした『音語り』をはじめる。「晩春」をはじめ、「秋日和」「東京物語」「お早よう」「秋刀魚の味」「麥秋」の全6作品のシリーズを「小津安二郎記念蓼科高原映画祭」等各地で演じている。