古原 靖久(ふるはら やすひさ、1986年8月13日 - )は、日本の俳優。京都府出身。
略歴
母親は京都府で16歳のときに古原を産み、19歳で離婚した。古原は就学前に東京都にある児童養護施設に入った。母との面会は小学5年で途絶えた。退所直前まで進路が未定だったため「住み込みの新聞販売店の仕事を用意してある」と職員に言われたが、固辞し、以前からスカウトされていた芸能界に進む道を選んだ。
祖父の知人からの紹介により、ハーキュリーズに所属。2005年、テレビドラマ『野ブタ。をプロデュース』でデビュー。
2008年2月から2009年2月まで、スーパー戦隊シリーズ『炎神戦隊ゴーオンジャー』にて、江角走輔 / ゴーオンレッド役で初の主演を務めた。
2011年10月15日に公開された映画『電人ザボーガー』にて、主人公・大門豊の青年時代を演じた。
2021年12月31日、自身のTwitterにて、ハーキュリーズを退所し、独立したことを報告。芸能活動は継続する。
人物
- テレビドラマ『都立水商!』では、ネクタイを上手く結ぶことができず、毎回主演の藤井隆に結んでもらっていた。古原は同作品について温かい人が多く、仕事のしやすい現場だったと述懐している。
- 同じく『都立水商!』で共演した竹中直人とクランクアップ後に偶然出会い、後日食事に行こうと誘われた。古原は社交辞令だろうと思っていたが1週間後に実現し、その優しさに触れて自身も「こんな人になりたい」と感じたと語っている。後年、映画『電人ザボーガー』で再共演した際も、竹中はこの時のことを覚えていたという。
- 幼少期は、戦隊シリーズの『地球戦隊ファイブマン』から『恐竜戦隊ジュウレンジャー』までを熱心に見ており、芸能界入りした後もスーパー戦隊シリーズに出演してヒーローを演じることを志望していた。『百獣戦隊ガオレンジャー』では渡辺勝也の演出を気に入っており、『ゴーオンジャー』で渡辺がメイン監督を担当することを知ったときは大いに喜んだ。『ゴーオンジャー』出演後も、可能な限りスーパー戦隊シリーズの視聴を続けている。
- 古原は2006年に『仮面ライダーカブト』の神代剣 / 仮面ライダーサソード役、『轟轟戦隊ボウケンジャー』の高丘映士 / ボウケンシルバー役のオーディションを受けたが、いずれも落選していた。その後に共演した高橋光臣や塩谷瞬ら出演経験者にどうしたら採用されるかを相談したところ、両者とも「普通にやっていれば合格する」との答えだった。『ゴーオンジャー』で採用された理由は、「空回りキャラ」を演じられるからだと後日スタッフから明かされた。
- 『ゴーオンジャー』でゴーオンレッドのスーツアクターを務めた福沢博文は、古原の常識にとらわれないアドリブを評価しており、福沢も刺激を受けつつ古原には勝てないと感じたとコメントしている。また福沢は、特に監督の諸田敏が古原を自由に泳がせることでその力を引き出していたと証言しており、その様を見て古原は押さえつけてはいけないのだと思ったと語っている。
- 2022年9月9日、さいたま市にある一般社団法人コンパスナビが「児童養護施設で育ち巣立った若者の心の傷とその後」と題するシンポジウムを埼玉会館で開催。古原は、同じく児童養護施設で育った矢野デイビットと登壇し、体験を語るとともに、支援と自立について訴えた。司会役を務めた山本昌子と西坂來人もそれぞれ、施設での体験や自立策に対する意見を述べた。
出演
テレビドラマ
- 野ブタ。をプロデュース(2005年10月15日 - 12月17日、日本テレビ) - 和久井拓三 役
- DRAMA COMPLEX 都立水商!(2006年3月28日、日本テレビ) - 奥田 役