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クリオネ



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Wikipedia

クリオネ (Clione) は、軟体動物門腹足綱裸殻翼足類(裸殻翼足目、または後鰓目裸殻翼足亜目)ハダカカメガイ科、ハダカカメガイ属。日本ではハダカカメガイ(裸亀貝) Clione limacina とダルマハダカカメガイClione okhotensisが知られる。

ギリシア神話に登場する文芸の女神たちムーサイの一柱クレイオー(Κλει?, ラテン語形 Clio)に由来する。

特徴

巻貝の仲間であるが、成長すると完全に貝殻を失う(裸殻翼足類共通の特徴である)。バッカルコーン buccal cone(口円錐)と呼ばれる触手が6本あることで定義される。

体は透明な部分が多く、体の前半に局在する内臓のみが不透明である。胴体の前部に透明な1対の翼足 (pteropods) があり、翼足を動かして遊泳する。この姿から「流氷の天使」あるいは「氷の妖精」と呼ばれ、英語では sea angel とも呼ばれる。ただしsea angel はもっと広く、裸殻翼足類の総称的に使われることが多い。

分布

両極をかこむ寒流域に広く分布している。日本でも北海道沿岸の海でハダカカメガイ Clione limacina が一年中見られる。カナダ西海岸のクリオネは、体長が一回り大きく、食物の違いで内臓が緑色をしている場合もある。

2017年に富山湾で世界最小となる5種類目の新種が発見された。日本海の固有種とみられ、深海の低水温帯にも生息域があることが明らかとなった。

ハダカカメガイ Clione limacina (Phipps, 1774)

北極海、北太平洋、の寒流域に棲息する。表層0mから600mまで生息し、表層(200m以浅)を中心に分布する。

体長は約1 - 3cm。体はほぼ円筒形、前方にある左右に張った翼状の足(翼足)を羽ばたくようにして水中を泳ぐ。体は頭部と腹部に分かれており、半透明で体内が透けて見える。赤く見えるのは生殖腺や中腸腺である。遊泳力は強いものではなく、プランクトンとして生活している。幼年期初期には植物プランクトンをろ過捕食し、成長後に肉食性を示す。餌は小動物、特に近縁な翼足類のミジンウキマイマイ(Limacina helicina)等。嗅覚によりそれを見つけると接近し、頭部からバッカルコーン buccal cone(口円錐)と呼ばれる六本の触手を伸ばし、それで餌を抱え込むようにして、その養分をゆっくりと吸収する。肉食に成長したクリオネは飢餓に強く、1年間の絶食にも耐える場合もある。。

種小名の limacina はラテン語のナメクジ limax の女性属格(ナメクジの)である。

ダイオウハダカカメガイ Clione elegantissima Dall, 1871

北極海、北大西洋に分布する世界最大のハダカカメガイ。体長は10cmにもなる。200年以上ハダカカメガイと混同されてきが、遺伝的に区別できることが明らかになった。

ナンキョクハダカカメガイ Clione antarctica (Smith, 1902)

南極海に棲息する。

ダルマハダカカメガイ Clione okhotensis Yamazaki & Kuwahara, 2017


 

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