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黒木 華(くろき はる、1990年〈平成2年〉3月14日 - )は、日本の女優。本名、同じ。
大阪府高槻市出身。京都造形芸術大学芸術学部映画学科俳優コース卒業。パパドゥ所属。
幼いころより母に連れられて映画や芝居を見て育ち、兄弟やいとこと一緒に地域の児童劇団に参加し演技を褒められたことをきっかけに演技が好きになる。全国大会で優勝実績もある演劇の名門・追手門学院高等学校に進学して演劇部に所属し、「演劇部のエース」として1年時から3年間主役を務めていた。女優を志して卒業後は映画制作や演劇を学べる大学への進学を希望し、自宅から通える京都造形芸術大学芸術学部映画学科俳優コースに進学、林海象、東陽一らに師事して演技を学ぶ。
学内製作の作品にキャスティングの声がなかなか掛からなかったことから、大学在学中の2009年12月に「野田秀樹演劇ワークショップ in 大阪」に参加。翌2010年にはオーディションに合格して6月のNODA・MAP公演『ザ・キャラクター』にアンサンブルとして初舞台に立ってデビューし、さらに同年9月のNODA・MAP番外公演『表に出ろいっ!』で1,155人が応募した娘役オーディションを経て野田秀樹、中村勘三郎との3人芝居でヒロインの娘役として舞台に立った。翌2011年にはNODA・MAP公演『南へ』、阿佐ヶ谷スパイダース公演『荒野に立つ』、蜷川幸雄演出『あゝ、荒野』などの舞台作品に出演し、演劇界の期待の新人として注目を浴びる。
2011年には映像作品に進出し、『東京オアシス』にメインキャストとして映画に初出演、2012年には『おおかみこどもの雨と雪』で声優にも初挑戦。2012年度後期のNHK連続テレビ小説『純と愛』に夏菜演じるヒロインの同期社員役で出演してテレビドラマ初出演を果たし、「表向きは柔和だが実は陰険」という腹黒いキャラクターを演じてその高い演技力が評判となり、知名度を高める。翌2013年には連続テレビ小説『純と愛』、『リーガル・ハイ』第2シリーズなどのテレビドラマでレギュラー出演し、映画でも初主演した『シャニダールの花』や『舟を編む』での演技が評価され、キネマ旬報ベストテンや日本アカデミー賞、ブルーリボン賞など日本の主要映画賞で計7つの新人賞を受賞した。
2014年にはオーディションを経て『小さいおうち』で山田洋次監督作品に初出演し、同作での演技により第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞。日本の女優では左幸子、田中絹代、寺島しのぶに次いで史上4人目であり、23歳での受賞は日本人最年少となる。映画祭の総評では「(黒木の)演技力は群を抜いていた。」と評された。銀熊賞受賞に際しては、内閣官房長官の菅義偉(当時)も祝意を示した。同作では第38回日本アカデミー賞・最優秀助演女優賞も受賞。また、その年最も活躍し将来の活躍が期待できる俳優に贈られるエランドール賞新人賞も受賞した。
2015年2月28日公開の『幕が上がる』(監督:本広克行)では黒木が高校・大学と演劇に没頭し、舞台役者としてプロのキャリアをスタートしたことから演劇部の顧問役としてキャスティングされた。作品中では弱小演劇部の運命を一転させる重要な役回りを演じており、映画評論家の清水節らがその存在感を高く評価している。同年4月期のTBSテレビ60周年特別企画『天皇の料理番』での好演が話題を呼び東京ドラマアウォード2015にて主演女優賞を受賞、同年12月12日公開の『母と暮せば』で第39回日本アカデミー賞・最優秀助演女優賞を受賞して前年に続いての「連覇」となった。2年連続の最優秀助演女優賞受賞は、第32, 33回に連続受賞した余貴美子以来6年ぶり、史上2人目の快挙である。
2016年3月公開の『リップヴァンウィンクルの花嫁』で映画単独初主演を務め、同年4月期の『重版出来!』で連続ドラマに初主演。同年秋には第29回東京国際映画祭のフェスティバル・ミューズを務める。