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Dinosaur Jr.

Dinosaur Jr.



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Wikipedia

ダイナソーJr. (Dinosaur Jr.) は、アメリカのオルタナティヴ・ロックバンド。ノイジーなギターサウンドとポップなメロディに乗せた気だるいヴォーカルを特徴とする音楽性により、1990年代のグランジ・オルタナティヴブームの中で人気を得た。

来歴

結成から解散まで

1983年、マサチューセッツ州ボストン郊外のアマーストにて、ハードコア・パンクバンド、ディープ・ウーンド (Deep Wound) のメンバーだったJ・マスシス (J Mascis) とルー・バーロウ (Lou Barlow) により結成される。当初、バンド名に「Jr」はついてなかったが、同名のバンドが存在することが判明したため、1987年に改名した。

1985年にニューヨークのインディーズレーベル、ホームステッド・レコードからデビューアルバム「Dinosaur」をリリース。その後、インディーシーンの雄ソニック・ユースに認められ、SSTと契約。1987年2ndアルバム「You're Living All Over Me」を、1988年に3rdアルバム「Bug」を同レーベルからリリースする(ヨーロッパではブラスト・ファーストからリリース)。「Bug」発売に伴うツアー終了後、マスシスとの対立が深刻になったバーロウがバンドを去る。

1991年、ゲストにドン・フレミング(主にベースを担当)らを迎えて4thアルバム「Green Mind」をレコーディング。同時にWEA傘下の英ブランコ・イ・ネグロ(アメリカではサイア・レコード)と契約し、同アルバムからメジャーからのリリースとなった。なお、同作の制作の頃からマーフに代わってマスシスがドラムを叩くことが多くなり、ベース以外の楽器はほぼすべて彼が演奏するようになっていった。続くアルバム「Where You Been」発表の後、マーフが脱退。これによりオリジナルメンバーはマスシスのみとなり、ダイナソーJr.はバンドというより実質的な彼のソロプロジェクトへと変化した。さらに2枚のスタジオアルバムを発表した後の1997年、マスシスの判断でバンドは解散する。

再結成

2005年4月、オリジナル・メンバーで再結成。同時期に1st - 3rdアルバムがマージ・レコードより、4thと5thアルバムがライノ・エンタテインメントより、それぞれ再発された。2007年5月にはオリジナル・メンバーによる作品としては18年ぶりとなる新作アルバム「Beyond」を発表。ヨーロッパではPIASから、アメリカではファット・ポッサム・レコーズからのリリースとなった。

2009年2月、バンドはジャグジャグウォーとアメリカにおける契約を結んだことを発表。同年6月23日に9thアルバム「Farm」をリリースした。

2012年9月18日、10thアルバム「I Bet On Sky」をリリース。

2015年12月、マーフが「I Bet On Sky」に続く新作の制作に取り掛かっていることを明らかにした。翌年の2016年8月5日に11thアルバム「Give a Glimpse of What Yer Not」をリリース。

2019年2月、1994年発表のアルバム「Without A Sound」に収録されている楽曲『Over Your Shoulder』が、日本のビルボードチャートで突如18位にまで急浮上した。TBS系列で放送されていたバラエティー番組『ガチンコ!』内のコーナー企画、『ガチンコファイトクラブ』内において、同楽曲が挿入歌として使用されており、YouTubeに同番組の動画が大量にアップロードされたことに起因しているのではないか、とされている。

2021年2月、12thアルバム「Sweep It Into Space」を、同年4月23日にリリースすることを発表。本来は2020年半ばにリリースされる予定だったが、新型コロナウイルス感染症の流行による影響で延期された。同アルバムは、マスシスとカート・ヴァイル (Kurt Vile)による共同プロデュースで制作され、ヴァイル自身もギターやバッキングヴォーカルで数曲参加している。

メンバー

  • J・マスシス (Joseph Donald Mascis) - 1965年12月10日生。バンドリーダー。主にボーカルとギターを担当するが、ドラムも叩けるマルチプレイヤーである。ソロ・アルバムを複数枚リリースしている他、ウィッチ(ドラマーとして参加)、スウィート・アップルなど、様々なサイド・プロジェクトを展開している。
  • ルー・バーロウ (Louis Knox Barlow) - 1966年7月17日生。ベース担当。マスシスの高校の同級生。一時脱退していた間にはセバドー、フォーク・インプロージョンなどで活躍。セバドーはペイヴメントと並ぶ、90年代米オルタナティブのローファイムーブメントの雄として存在を知らしめ、フォーク・インプロージョンは映画『KIDS/キッズ』で音楽を担当し、主題歌は全米シングルチャートに於いてTOP40ヒットを獲得している。

 

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