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米沢 唯(よねざわ ゆい、1987年3月31日 - )は、東京生まれ・名古屋育ちのバレリーナ。2010年秋から東京の新国立劇場バレエ団に所属する。現在の階級はプリンシパル。
演出家竹内敏晴の娘として東京に生まれる。両親はともに再婚で、「米沢」は母親の姓だった。3歳のころ名古屋市に移り住み、まもなく塚本洋子バレエスタジオで習い始めた。
2003年2月、愛知淑徳高校1年生のとき、ローザンヌ国際バレエコンクールの決勝に進出した。入賞は逃したものの、このとき 『ジゼル』 のヴァリエーションを指導したモニク・ルディエールは米沢の踊りについて、「日本人には難しい箇所を自由な表現で、演目に忠実にジゼルを解釈している」と評した。
翌2004年3月、第61回東京新聞全国舞踊コンクールジュニア1部1位。この時の2位は小野絢子であった。
同年7月、ヴァルナ国際バレエコンクールのジュニア部門で女性第1位となる。帰国後は地元名古屋で愛知芸術文化センター企画のダンス公演に出演した。
2006年6月末、4年に1度開催されるUSA国際バレエコンクールのシニア部門で女性銅メダルを受賞。これをきっかけに米国のサンノゼ・バレエ団と契約した。サンノゼには2010年夏まで4年間在籍し、『くるみ割り人形』 やコンテンポラリー作品の 『September』 などで主役を踊った。
2010年秋、デヴィッド・ビントレー監督下の新国立劇場バレエ団に移籍しソリストとして入団。その理由について、「一挙手一頭足の表現を研ぎすませる厳しさに身を置きた」かったためと述べている。
2011年11月、ビントレーによる新制作 『パゴダの王子』 で主役さくら姫に抜擢される。翌2012年5月には 『白鳥の湖』 で初役オデット/オディールを踊った。2012年秋からファースト・ソリスト。2013年2月に 『ジゼル』、同年6月に 『ドン・キホーテ』で主役を踊り、シーズン終了後にプリンシパルに昇格した。
2017年3月、『ロメオとジュリエット』等での成果が評価され、第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。
2020年3月、『ロメオとジュリエット』等での成果が評価され、第70回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。
竹内の方針で実家にはテレビがなく、小学校に上がった頃は本の虫だった。朝食時には茶碗を抱えながら本を読んでいたという。小学6年生のときにはバレエのほか、ピアノと長唄も習っていた。
高校1年夏の時点でバレエの練習時間は週に16時間。バレエ一筋となったのは2003年にローザンヌに出場した後で、当時は正月も休まず365日練習していたという。
踊りはしばしば「伸びやか」と形容される。自身の目標については「技術で終わるのではなく、中から生きているダンサーになりたい」と話していた。
※紫は演目の主役を表す。★は当該作品の初演・初日への出演、☆は初日ではないものの、一連の初演の中で出演したことを表す。同じ役・相方での同一演目の出演は最初の年のみ記した。