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BRUTUS

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Wikipedia

BRUTUS(ブルータス)は、株式会社マガジンハウスが発売するライフスタイル情報誌である。

概要

  • 毎月1日・15日発売。
  • 1980年(昭和55年)5月創刊。当初は月刊誌であったが、同年7月より月2回刊となり現在に至る。
  • 「ブルータス」の名前の由来は、アメリカの人気コミック『ポパイ』に登場する水夫のキャラクター「ブルート」から。
  • タイトルロゴは『an・an』『POPEYE』(ともにマガジンハウス)と同様に堀内誠一がデザイン。
  • 主な読者層は30代半ば〜40代半ば。男性70%、女性30%。
  • 「特集主義」を掲げ、毎回、新しい独自の切り口でライフスタイルを提案する。「映画」「本」「音楽」「ファッション」「インテリア」「建築」「食」「旅」「アニメ」「アート」と、扱う内容は幅広い。
  • 2018年11月15日にウェブサイト「Brutus.jp」が公開。月額457円の課金メディアとしてスタートし、雑誌で掲載した過去5年分のほぼ全ての記事を公開するほか、今後発売される号については発売日から一定期間経過後に掲載するとしていたが、2022年10月現在、サブスクリプションモデルでの記事提供は終了している。
  • 歴史

    1980年代

    雑誌『ポパイ』の創刊(1976年)からわずか4年、「『ポパイ』の卒業生のための雑誌を作ろう」と言い出した木滑良久(当時『ポパイ』編集長、現・マガジンハウス最高顧問)を筆頭に、後にテレビ番組 『トゥナイト2』(テレビ朝日系)の司会も務めることになる石川次郎が編集長として関わり、雑誌『ポパイ』、『エッセ(ESSE)』(扶桑社)などのタイトルロゴを手掛けた堀内誠一がアート・ディレクションを行った。また、ザ・フォーク・クルセダーズの作詞で知られる松山猛、写真家の三好和義、フリー編集者の都築響一も制作に参加。創刊当初のキーワードは“悦楽男”。都市で生活し、時にはアウトドア・ライフを楽しむ大人の男の雑誌を志向しており、創刊号には「男が海に出る この行為に理屈は必要ない」、「男の化粧品には匂いなど必要ない」、「日曜の朝はゆっくり起きシャンパン・ブランチを楽しむ」、「パーティにはタキシードを着て出掛けたい」などの記事が掲載された。いわば、今日の男性向けクオリティ・マガジンの元祖的な存在である。

    さらに当時は「どこかへ旅しては、面白いネタを拾ってきて特集にする」という編集方針のもと、木滑、石川両氏が若手スタッフを連れ世界中を旅したという。「地中海を行く」(1980年9月号)、「ブルータスのハワイ特集 羨望のハワイ不動産ガイド」(1980年10月15日号)、「黄金のアフリカ」(1983年4月1日号)、「デザインの王国 イタリア」(1980年5月1日号)、「ベトナムの夏」(1985年8月1日号)など、30カ国以上の国々を特集。海外取材費に糸目を付けない編集方針が、バブル経済前夜の時代の雰囲気にマッチして成功を収めた。なかでもニューヨークは特別で、1982年9月15日号、10月1日号の2号連続で刊行した「史上最大のニューヨーク特集」を皮切りに、80年代だけで8回も特集している。そこには例えばアートなら、当時まだ新進作家だったラメルジーやバスキアが、音楽ならプリンスやフィリップ・グラスが顔を揃え、最新のカルチャー情報で読者を夢中にさせていた。

    そのほかのビッグヒット企画といえば、まず「裸の絶対温度」(1985年9月15日号)は外せないだろう。『ブルータス』創刊5周年を記念した特大号として発売された1号目は、浅井慎平や加納典明、立木義浩、荒木経惟(アラーキー)など38人にもおよぶ有名写真家のヌード写真を掲載。“桜田門”をも納得させた「アートとしてのヌード」特集は、多くの読者にセンセーショナルな衝撃を与え、その後も数年にわたり同テーマで特集が組まれる人気企画となった。そして現在も続く長寿企画で、『カーサ ブルータス』(マガジンハウス)創刊のきっかけとなる「居住空間学」シリーズ(1982年6月1日号)。専門誌ですら取り上げることのなかった居住空間としての「家」と「インテリア」を、“スタイルのない空間には住みたくない”と謳い大々的に特集。しかも、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、東京の5都市で同時取材を行い、ポップなニューウェーブ・ファニチャーからインテリアの新傾向まで、国内外のカッコいい居住空間のスタイルブックを作り上げた。そしてもう一つヒット企画を挙げるとすれば、セックス特集だろう。「SEXについていま、知っておくべき100のことがら。」(1981年4月1日号)に始まり、実はニューヨーク特集と同じく、80年代だけで8回も特集を組んでいる。その多くが100コラムズだったりAtoZのようなセックスのノウハウを紹介するという構成が多く、セックスを知的悦楽として捉えていたとも取れる。かくして『ブルータス』は真剣に遊ぶ大人の雑誌として、80年代の日本に、世界各国の様々な“悦楽”の形を提唱していった。

    1990年代

    バブルが崩壊し、80年代のイケイケ気分から、人々の興味はライフスタイルへと向かっていった。雑誌に求めるものも「量」から「質」へと変化する。当時の雑誌コンセプトは「時代を曳航するメディア」。時代に対応し、ブルータスも「ワイン」や「デザイン」の特集を多く手がけた。そんな移り変わる時代の中、各界の著名人が自らキュレーターとなり、架空の美術館構想を披露するユニークな企画「空想美術館へようこそ!」(1994年5月1日号)も人気を博した。第一回の参加者には、赤塚不二夫やピエール&ジル、岡崎京子に小泉今日子、さらには今は亡きマルコム・マクラーレンまで名を連ねている。「空想美術館」という遊び場を用意して、さまざまな才人たちの遊び心をくすぐるスタイルは、ある意味、もっともブルータスらしい特集の一つと言えよう。ちなみに、「空想美術館」は80年代後半に50回以上続いた連載でもあり、2000年代に「空想家電ブルータス館」と姿を変えて連載として復活する。

    96年に編集長が斎藤和弘に変わると、創刊当初の“第一特集+ボリューミーな連載+第二特集+細かなコラム”によるサンドイッチ方式ではなく、「君はフェルメールを見たか?」(1996年8月15日・9月1日合併号)や「緊急来日、ナポリ・ピッツァ協会が徹底調査 日本のピッツァはこれでいいのか?」(1996年9月15日号)など、ある種、ムックに近い“特集一発主義”へと雑誌の作り方にも変化が見られた。また「日本のピッツァはこれでいいのか?」のように、海外から専門家を呼んで日本を診断してもらう特集は90年代の人気特集となる。「庭がなくても楽しめる東京ガーデニング。」(1997年3月15日号)、「日本にある名画狩り」(1997年7月15日号)、「日本のパスタは本物なのか?」(1997年9月15日号)など、90年代に7冊も刊行。なかでも、フランスのガストロノミーの第一人者、フランソワ・シモンがフレンチレストランを診断した「「日本のフレンチ」の実力が知りたい!」は強烈なインパクトを残し、半年後の「東京・関西7,000円以下のフレンチを判定する。」(1997年12月1日号)と立て続けに特集されている。なお、立案者であり編集を担当したのは岡本仁。

    そして90年代を代表する一冊であり、日本のデザインマーケットに衝撃を与えたのが特集「イームズ 未来の家具」(1995年6月1日号)である。ブルータスはバブル崩壊後も海外デザイナーの独創的な住まいやデザインを紹介する特集を手がけるも、時代とやや逸れがちだった。そんな90年代半ばにブルータスが目をつけたのがチャールズ&レイ・イームズである。50〜60年代にアメリカで一世を風靡したグラスファイバーのシェルにスチールの脚をあしらったハーマンミラー社製のイス。その宇宙的なデザインが密かに人気を呼んでいるとして大々的に特集を組んだ。この後、“いいデザイン”が長く売られ続けるマーケットが日本で形成され始め、ミッドセンチュリーブームが巻き起こる。デッドストックはヴィンテージとなり、名作デザインが次々に復刻された。またこの時期には、80年代から人気企画として定着していた「居住空間学」に替わり、「有名建築家が作った集合住宅情報。」(1996年11月1日号)特集がスタートする。日経新聞から“デザイナーズマンション”という言葉が生まれるなど、それは日本人の生活空間への意識の高まりに対応した結果としての「集合住宅」だった。都市生活者にとって身近な集合住宅を、建築家にこだわり訪ね歩き、新しい居住空間として平面図つきで紹介。黒川紀章設計の「中銀カプセルタワー」住人のお宅訪問やコルビュジエの集合住宅取材、安藤忠雄が語る集合住宅論なども掲載された。またこの特集のヒットを契機に「ブルータス不動産」という連載がスタート。一般にはまだデザイナーズ物件の探し方さえ知られていなかった時代に、掲載時の空室の有無にかかわらず魅力的な物件を次々に紹介した。結果、管理会社の入居待ちリストが何倍にも膨れ上がってしまう物件が続出し、編集部への問い合わせも引きも切らなかったという。デザイナーズマンションの人気の高さがうかがえるとともに、人々の興味が海外旅行などの瞬間的悦楽から日常生活の豊かさへとシフトしたことが明らかとなった。なお、後続の「ブルータス住宅案内所」も加えると、トータル205回を数える長期連載となる。


     

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