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矢島弘一・お宮の松・森 一弥


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誰かが言い出した・・・「俺、真ん中に座りたい」

東京マハロお馴染みの顔ぶれでお送りする “真ん中に座りたい男たち”の人間模様

「いじめ」「不妊治療」「LGBT」「お葬式」…… 現代社会における様々なテーマと人間模様を描き、作品を上演してきた東京マハロ。主宰の矢島弘一が10周年の記念イヤーを終えて今回テーマにするのは、天才レオナルド・ダヴィンチの「最後の晩餐」である。これまでの作品の雰囲気とは大きく変わり、さらに登場人物も男ばかりという今作について、矢島と、出演者のお宮の松、森一弥に話を聞いた。


インタビュー写真

――― 今回、今までの作風とは全く違う感じになるそうですね?

矢島「はい、もう全然変えます。今までの時事ネタみたいなものとは別に、実は前からこういうのがやりたいなと思ってたんですけど、東京マハロを好きでいてくれたお客さんが離れちゃうんじゃないかと怖かったんですよ。ただ、 10周年を終えて一区切りということで、一回チャレンジングな事をしたいなあと思いまして。本当は、番外公演みたいな形でやろうと思ってたんですよ。
 でも、おかげさまである程度お客様も入るようになって、何となくちょっと形になってきた中で、番外公演っていうのは逃げかな、と思って。だったらちゃんと、本公演でやってみたいなと」

――― 今までは、ニュースをご覧になって着想を得たり、実際のご経験から生まれるものをテーマにしてこられたと思いますが、今回は?

矢島「チラシを見れば一目瞭然なんですけど、レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』がテーマです。最後の晩餐にそこで何が起きたのか、いろんな説があって、本当ことは誰も分かんないじゃないですか。だったらそこを、僕の中でイメージで作ろうかなと思ったんですね。
 そもそもなんでこういう感じのものをやりかたかったかというと、きっかけは三谷幸喜さんの『コンフィダント・絆』です。ゴッホとかゴーギャンの時代の話だったんですけど、すごい衝撃を受けたし、三谷さんの舞台の中で一番面白いと思ってて。あの時も、ゴッホってこういう人間だったのかって思わせてくれる舞台だったんだけど、今回も、みんな、この人ってどういう人だったのかなって調べると思うんですよ。そういうものにしたいと思ってます」


――― ということは、キリストの時代のお話になるわけですか?

矢島「そうです。役名も、チラシにも書いたけどみんな聖書に出てくる人のままで」

森「今の時点で自分の演じるフィリポってどんな人なのか何も知らないんですけど」

お宮「これ、僕だったらペトロ、森さんだったらフィリポって、wikipediaとかにも載ってると思うけど、調べたりするのは役に立つの?」

矢島「もちろん。ちょっと調べてもらったら、大体こういう感じの人物なんだって分かるじゃないですか。基本的にはそれに沿ったキャラクターにするつもりで、そこからちょっとデフォルメしたりしていこうかなと思ってます。作ってる途中なので、まだあんまり詳しいことは言えないんですけどね」

インタビュー写真

――― それは今までとは全く違ったものになりそうです。出演者のおふたりはこの作品について、現時点でどんな印象をお持ちですか?

森「とりあえず、よくこんだけおじさん集めたなと思います(笑)。大勝負だと思いますよ、GWにおじさんばっかりって」

矢島「確かに、ここまで男だけ、おじさんだけっていうのは今までやったことがない。本当は今までマハロに出てくれたおじさんたち、みんな出て欲しかったんですよね。かなり集まってくれたけど、どうしてもスケジュールで無理な人もいたから」

お宮「おじさんたち、みんな妻帯者ばっかりなんですよ。GWのスケジュール空けるって苛酷なんですからね!(笑)」

――― 男性ばかりだと、お稽古の雰囲気なども変わりそうですが。

矢島「いやもう、面倒くさいですよね」

お宮「僕は今回のキャストのほとんどと共演してますけど、和気あいあいとやれると思いますね。チームというか家族みたいなもんなので。いろんな舞台出させてもらってますけど、ここの座組は一切揉めないですよ。ただうるさいだけで(笑)」 

森「僕は1年ぶり3回目なんですけど、初めての方もけっこういらっしゃいます」

お宮「みんな面白いことするのが大好きな人たちだから楽しみですね。ただ、マハロでは今までずっと手足をもがれてきてたから、今回はどこまで使ってもらえるのか。面白い部分をやろうとすると、“はいダメです〜”みたいな感じだったんで」

森「僕もだけど、与座(よしあき)くんとかさ、元お笑いコンビ○○で解散しました、って人が多い。笑いの部分はどこまでやったらいいか、難しいですよね」

お宮「試していいとは言ってくれるんですけど、実際はやればやるほど、“はいダメ!”ってなるんです。バッサリ切られてすげー傷つく(笑)。本間(剛)さんとかは、そういうのの出し方があざといのよー。僕はこういう俳優です、みたいな顔して、そりゃそれやったら面白いわってことを平気でやるんですよ」

矢島「だから、俳優としてやったらいいのよ。みなさんは、お笑いとしてやりたがるじゃないですか」

お宮・森「(笑)」


インタビュー写真

――― では、おじさんだらけで作る舞台への意気込みをお願いします。

矢島「男たちの話なので、最終的には男のドラマというか、今とそんなに時代が変わってない感じにしたいんですよね。こういう男同士の友情いいよね、とか、上司と部下の関係性とか、会社あるあるみたいなところはやりたいなと思うんですよ。会社、学校、どこにでもあるカーストの話でもあるというか。キリスト以外は全員弟子なわけじゃないですか。そこに1番から何番っていうのがあって。宗教なんだけど、縦社会なので、社長というかトップが亡くなった時に、その真ん中の椅子に誰が座るのか、座りたいのか?ってところをできればな、と」

森「チラシを発表してから、お知らせしていない人からも楽しみだって連絡がくるんですよ。僕自身も楽しみだし、今まで観に来てくれた人も楽しみだし、でもそれ以上に、この機会にもっとたくさんの人に東京マハロを知ってもらいたいなっていうのがありますね」

お宮「とりあえず今は稽古が楽しみ。マハロの舞台って子供にも見せられるんですよ。今回GWなんで、みなさん子供連れで来たらいいと思う。あと、うちの親戚は、いつも飛行機代使って九州から、俺が出てなくてもマハロの舞台を見に来るんです。年配の方も面白がって観てくれるんですよね。老若男女楽しめる作品だと思うので、ぜひ観に来てください」

矢島「今までにない作品のようで、ある部分では今までっぽい作品だと思います。地に足着けて、いい作品を書きますので、よろしくお願いします」


(取材:諏訪珠希/編集:土屋美緒/撮影:友澤綾乃)

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PROFILE

矢島弘一(やじま・こういち)のプロフィール画像

● 矢島弘一(やじま・こういち)
1975年生まれ、東京都出身。脚本家、演出家、俳優、東京マハロ主宰。06年に劇団東京マハロを立ち上げ、以降全公演の作・演出を手がける。劇団外の近年の主な関連作品に『Woman』(出演/日本テレビ)、『ふるカフェ系ハルさんの休日』(脚本/NHK)、『毒島ゆり子のせきらら日記』(脚本/TBS)他。

お宮の松(おみやのまつ)のプロフィール画像

● お宮の松(おみやのまつ)
1973年生まれ、北海道出身。たけし軍団所属。自称“たけし軍団一身体能力の高い男”。人気番組「新・出動!ミニスカポリス」の司会で一時代を築く。最近は、格闘技番組のレポーターも務め、実際に試合も行なうなど、身体を張ることが多い。近年では舞台俳優として活動の幅を広げている。

森一弥(もり・かずや)のプロフィール画像

● 森一弥(もり・かずや)
1974年生まれ、東京都出身。96年にお笑いコンビ・エネルギーを結成。花形演芸大賞銀賞受賞、キングオブコント準決勝進出等の結果を残したが、16年3月にコンビ解散。以降は俳優として活動中。最近の主な出演作品に『とのまわり』<バッキャローシリーズSEASON 2 >『凪のバッキャロー!』〜端島・軍艦島編 第1章〜 他。

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