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PICKUP

日澤雄介・古川健・西尾友樹・月影瞳


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注目の劇団チョコレートケーキ、新作を上演 歴史の大きな うねり… 

精緻な脚本と演出で描き出す「命の記憶」の物語

チョコレートケーキ。なんとも可愛らしい名前を持つ劇団が注目を集めている。劇団名の響きとはうらはらに、その作風は硬派で骨太。歴史物や実在の事件などをテーマに独特な世界観を描き出し、第49回紀伊國屋演劇賞団体賞をはじめ数々の演劇賞も受賞している“劇チョコ”が次のテーマに選んだのは“戦前から戦後にかけての朝鮮半島と日本の関係性”だ。ハードな台詞表現の上に生々しく描き出される人間ドラマ。宝塚歌劇団出身の月影瞳を客演に迎え、新作へと始動する彼らに話を聞いた。


インタビュー写真

――― 朝鮮半島と日本の関係をテーマに選んだきっかけは?

古川「僕の生まれる前に亡くなった祖父が、戦前の朝鮮で検察官をしていたんです。終戦、抑留、命からがら帰国…という体験を母に語り残していたのを祖父の思い出話として聞いていました。ずっと心に引っかかっていたそれを題材にしたいと思いました」
日澤「今回は台詞をハングルに直したりすることなく、すべて日本語、日本人キャストで勝負します。違和感もあると思いますが、古川はすごく言葉を精査するタイプの書き手なので、彼のひねり出した日本語のまま、当時の人々の心情や熱量を伝えたい。その最善策を探すのが演出の仕事だと考えています」

――― 日澤演出・古川脚本のスタイルとは。

日澤「事前に相談することはなくて、書いたら書きっぱなし、演出は演出。分業が出来てるのかもしれないですね。役者さんには、いっさい役が決まっていない状態で“素材としてあなたが好きなのでうちに出てください”とオファーを出しています。実際に読み合わせをしながら、声とか考え方、組み合わせ、仲の良さなんかも見ながらキャスティングを決めていくスタイルです」
古川「書く時は“言葉”に集中していて、あまり三次元をイメージしながら書くことはしないので、実際に演じられているのを見るととても新鮮ですし、楽しみです。“野暮な台詞書いてるなあ、俺…”とか反省することもありますね」

――― 稽古場の雰囲気は?

西尾「灰皿が飛んだり俳優が泣き崩れたりするような修羅場はないですけど、脚本も演出も、ある意味サディスティックだと思います。ギュッと追い込まれていくような…」
日澤「いや、勝手に追い込まれていってるからね」
西尾「えげつない分量のセリフと…」
古川「追い込んだつもりはないよ」
全員「(笑)」

日澤「(西尾に対して)すごく真面目というか、自分に厳しいんだよね。演技の幅の一番キワをやりたいタイプ。スタンダードな芝居もちゃんと出来るのに、それを捨ててあさってなことをやったりするんですよ(笑)」
西尾「今回も話のとっかかりがデカいので、また自分を追い込みつつ(笑)、それをどうやって個人のレベルに下ろしてくるか、という作業に取り組みたいと思います」


インタビュー写真

――― 異色の客演として初参加する気持ちは?

月影「劇団のみなさんは不安だと思うんです。異星人みたいなものだから。いきなりつけまつげに羽背負って来られても、って…」
日澤・古川・西尾「(爆笑)」
月影「でも、受け入れていただけてよかったです。こういう作品は宝塚のファンタジーとは全く違うようですけど、表現することにおいては一緒。歌や踊りでやるのか芝居でやるのか、手法の違いだけなんだとフラットに考えて、挑戦したいと思っています」
日澤「瞳さんの個性は強力です。共通言語がない分もどかしさもあるかもしれないけど、そこがまた瑞々しいですね」

――― 新作への抱負を!

月影「劇団チョコレートケーキの作品はどれも、観終わったあとになにか光が残るような、考えることが楽しくなるような舞台です。今回もそうなる…んですよね?」
日澤「今回は…どうですか?」
古川「そうなる…んじゃないでしょうか?」
西尾「そうなります…よね?」
全員「(笑)」

日澤「僕らの扱うテーマは硬いですし、表現方法も淡々としていて、見辛い部分もあると思うんですが、自分たちの思いをぶつけるというよりは、この作品をどう届けたらお客様に喜んでもらえるかという、いわゆるエンターテインメントを考えて舞台を作っているつもりです。そんなに悪いものは作ってないぞ、という自信は…あります!」

(取材・文&撮影:北青山こまり)




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PROFILE

日澤雄介(ひさわ・ゆうすけ)のプロフィール画像

● 日澤雄介(ひさわ・ゆうすけ)
976年5月23日生まれ、東京都出身。劇団チョコレートケーキ所属・俳優・演出。劇団を主宰しながら、多数の作品に出演。2010年『サウイフモノニ…』より、演出家として劇団内外の様々な作品を手掛ける。演出家としての受賞歴は、若手演出家コンクール2012最優秀賞、2014年読売演劇大賞優秀演出家賞。

古川健(ふるかわ・たけし)のプロフィール画像

● 古川健(ふるかわ・たけし)
1978年8月31日生まれ、東京都出身。劇団チョコレートケーキ所属・俳優・脚本。第2回公演以降、劇団チョコレートケーキの全作品に参加。2009年からは脚本を担当する。外部作品の執筆・脚色や、TBS『ゴロウ・デラックス』(コーナー内の脚本担当・出演)など映像作品も手掛ける。第25回テアトロ新人戯曲賞受賞。

西尾友樹(にしお・ゆうき)のプロフィール画像

● 西尾友樹(にしお・ゆうき)
1983年8月25日生まれ、大阪府出身。劇団チョコレートケーキ所属・俳優。大学入学を機に演劇を始め、『サウイフモノニ…』(2010年)より劇団チョコレートケーキに参加。『萩咲く頃に』(2014)、日本劇作家協会 戯曲朗読研究会『月いちリーディング』などの外部作品、映像やラジオなどにも多数出演。2014年読売演劇大賞優秀男優賞受賞。

月影瞳(つきかげ・ ひとみ)のプロフィール画像

● 月影瞳(つきかげ・ ひとみ)
1970年5月30日生まれ、長野県出身、女優。宝塚歌劇団星組・雪組に在籍、それぞれのトップ娘役をつとめた。2002年に退団、2003年より舞台活動を再開。主な出演作は、映像&一人芝居『ゼルダ』(2003年)、『やわらかい服を着て』(2005年)、『ラ・マンチャの男』(2008年)ほか。

公演情報

「芸劇eyes 『追憶のアリラン』」のチラシ画像

劇団チョコレートケーキ
芸劇eyes 『追憶のアリラン』


2015年4月9日 (木) 〜2015年4月19日 (日)
東京芸術劇場 シアターイースト
HP:公演ホームページ

27名限定!3,300円(全席自由・整理番号付・税込) → 【整理番号引換券】2,700円さらに200Pゲット!

詳細はこちら

「芸劇eyes 『追憶のアリラン』」のチラシ画像

劇団チョコレートケーキ
芸劇eyes 『追憶のアリラン』


2015年4月9日 (木) 〜2015年4月19日 (日)
東京芸術劇場 シアターイースト
HP:公演ホームページ

・全席自由(前半割り4/9〜4/12公演):3,000円
・全席自由(前売):3,300円

詳細はこちら