Enthenaプロデュースの最新作は、主演にダンス&ボーカルユニット「PrizmaX」のメンバーとして活躍中の
福本有希を迎え、コメディ作品を上演する。
姉貴LOVEの斗真(福本)は姉・莉佳子(若松春奈)の婚活に驚き、ある行動に出る。それは姉の婚活ツアーに自分も参加すること!変な虫が付かないように奮闘する斗真。しかし自分がモテてしまい邪魔ができない。さてミッションは成功するのか!?温泉旅館を舞台に、いつかお嫁へ行ってしまうお姉ちゃんへの愛と家族の物語を描く。この作品を代表して福本有希、若松春奈、竹田亮に話を聞いた。
福本「今作はコメディに挑戦します。僕ら3人は僕が末っ子の次男、若松春奈ちゃんが二番目の長女、竹田亮くんが一番上の長男設定です。父親が病に伏せてしまい、まだ元気なうちに孫の顔を見せたいと、お姉ちゃんが婚活を始めます。」
若松「それに対して大好きな姉がお嫁に行ってしまうことにショックを受けた弟が、邪魔をしようとその婚活ツアーに参加するも彼がモテちゃうから、まあ面倒くさいことに!」
福本「(笑)その弟の一之瀬斗真役を演じます。兄と姉が大好きな末っ子で、甘えん坊な部分が強調されるような役です。職業はバンドマンで、婚活ツアーにファンが混ざっていたり、なかなかお姉ちゃんの方に行けず奮闘します。個人的にはコメディ作品なのでバーンと弾けたいです!」
若松「お姉ちゃんの一之瀬利佳子役を演じます。利佳子は等身大で私と同じ28歳になります。とてもリアルな描写になるのではないかと。私は兄がいまして私も兄が大好きだから、この複雑な気持ちが理解できるんですよね。とても楽しみです!これを通して兄の気持ちもわかるかもしれない!」
竹田「そして僕は、長男の一ノ瀬春永役を演じます。名前が難しいのですが”しゅんえい”です!彼も妹と弟、家族をとても愛している、頼りになる兄貴です。現在は仕事でアメリカにいるんですけど、妹の婚活と弟の計画を聞き??いてもたってもいられず日本に帰ってきてしまうような兄を演じます。僕自身、男兄弟で兄二人がたくさんの愛をくれたのでそこが活かせればと思っています!」
すでに3人は別の作品で顔を合わせている。まるで本当の家族の様に話が弾み、カンパニーとしての結束も安心だ。この3人は俳優として活動のほか、グループ活動も行ってきた。
福本「僕はPrizmaXでの活動が多くて、ずっと男子だけだったので女性がいることは新鮮です(笑)この変化も楽しみつつ、グループ活動にも生かしていきたいですよね」
若松「今は単独で活動することが多いので、『ひとりはユニットの時より何倍もがんばらないと』という気持ちがあります」
竹田「僕もユニットをやっていましたが、最近では企画・プロデュースもやらせて頂いてます。今作は仲の良い有希と春奈が出演してくれるから、僕も出ることになりすごく幸せです。なかなかプレッシャーのあるポジションだとは思いますが、2人だったら任せられるので安心です!」
若松「亮くんはほんとに現場を明るくしてくれます!」
福本「でも、今回の稽古期間が比較的短いと聞いて、すでにとても寂しいなって…」
竹田「寂しくなるの早い!(笑)実はこの間の現場で、有希だけスケジュールの都合で先に帰ることになって、寂し〜〜〜って」
若松「あれはめっちゃ可愛かったね!なんで俺だけ初日で!って(笑)」
福本「僕のいない所で絶対にお酒を飲まないでくれって思っていました」(全員爆笑)
――― 稽古は何の心配もないですね!
竹田「楽しみです。すぐに稽古したいくらい!」
福本「このカンパニーはとても仲良くなれそうで待ち遠しいです」
若松「有希くんは本当にコミュニケーション能力が高くて!まるで帰国子女のよう!」
福本「行きのロケバスの1時間くらいでだいたいわかりましたね(全員爆笑)
最初は『竹田さん』とお呼びしていて、終わるころには『亮ちゃん』になってました!」
竹田「このスパンが1日だからね!」
若松「すごいスピードだよね。『春奈さん』が次に会った時は『春奈』になってて(笑)私が人見知りだったからガンガン来てくれると、こちらもガンと行けるから良かったです」
福本「2人とも大丈夫だって信頼しちゃったんです」
竹田「来てくれて良かったよ。僕も人見知りなんで初めは恐縮していたけど、後半は『有希さぁ』って色々話せたし」
福本「亮ちゃんが同い年で、春奈は一つ上だけどそんな気がしないから…」
竹田「確かに春奈はな(笑)」
若松「こんな感じなんです。(笑)」
福本「(笑)だから話が合います!」
若松「私は、共演前にPrizmaXさんのライブを観てしまって『有希さま!』ってなってた(笑)」
竹田「ライブは凄かったよね!カッコイイんです!!」
福本「ま、カッコイイんですけどね(全員爆笑)まとめると!この作品はめちゃくちゃ楽しくなりそうです!」
見どころは婚活パーティと温泉!?
――― ちなみに婚活ですが、よくTVバラエティで『告白タイム〜』とかありますね?
竹田「そうそう、婚活パーティってわかる?」
福本「見たことないかも」
――― 『アピールタイム』など男女がお話します。
福本「あああ!わかった!」
若松「みんなボードを持ったりしてますよね」
竹田「15分とか時間制限で笛が鳴って席チェンジするんだよね。脚本家の大村仁望さんはリアリティを出すために参加してくるって言ってた」
若松「最近のマスクをして参加するパーティ知ってる?」
福本・竹田「え?知らない!」
若松「つまり顔で選ばず、中身で勝負するパーティ。カップルになって初めて素顔を見せるみたいで、すごくない?」
福本「究極だ!詳しいね!」
若松「お年頃なので興味はあります(笑)マスクのパーティは想像力が鍛えられそうだよね」
竹田「想像といえば、演出の市川大貴さんが、温泉が舞台だからお風呂のシーンをやりたいって言ってた!」
福本・若松「え?聞いてない。。。」
竹田「いやいや、そう見える演出ね(笑)ここもお楽しみポイントです!」
――― お話しが尽きなくてすでに千秋楽が見えてきましたが、楽しみにしているファンのみなさんへメッセージをお願いします。
竹田「コメディはテンポとテンションだと思っていて、それを僕らが作ってお客さまに来ていただいて、そしてお客さまの笑い声が入って初めて完成するものだと思っています。とにかく100%笑わせます!
みんなで思い切り熱量を出して、この劇場から盛り上げていけたらと。絶対観に来てください!福本有希が笑わせます!(笑)」
若松「お客さまも遠慮しないで声を出して笑って欲しいです!男女問わず楽しめます。そしてちょっとhappyになって帰っていただけたらなと。お姉さん役ということで、女性の方も共感できるような所も出せればいいなと思っています!一生懸命がんばります!」
福本「舞台でコメディ作品は初めてになりますが、稽古からこの空気感でやれるのはプラスになると思います。もちろんテンポも笑いも大事ですが、僕についてはお姉ちゃん、お兄ちゃんを思う気持ちを含めて現場の仲の良さは作品に出ると思うんです。その噓偽りのない雰囲気を投影しながらやれば、観ている方へ台本以上のものが届くと思っているので、そこを感じでいただきたいです。上演の季節は秋ですが心は夏になると思います。最高の作品にしますので、ぜひいらしてください!」
(取材・文&撮影:谷中理音)