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山本芳樹・沢木 順・さらだたまこ


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画家ロートレックの劇的な生涯をソロミュージカルで表現した感動作

沢木順から山本芳樹へ。いま受け渡されるソロミュージカルのバトン

 スタジオライフの看板俳優として幅広く活躍する山本芳樹が、19世紀フランスを代表する画家ロートレックの劇的な生涯を1人語りのミュージカルで描く『山本芳樹ソロミュージカル ロートレック』に挑む。
 もともと本作は、ベテランミュージカル俳優の沢木順が自ら企画制作から手がけて2009年に初演し、2011年にはエジンバラ国際演劇祭で27回の連続公演を行うなど国内外で高い評価を受けている作品。そして、当初から自分以外の役者にも演じてほしいと考えていた沢木が「なかなかロートレック役者に出会えなかったが、遂に見つけた!」と白羽の矢を立てたのが山本だった。世代を超えて引き継がれる「名作」がここに生まれる……そんな興奮の瞬間にぜひ立ち会ってほしい。


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ミュージカル界の革命児・山本芳樹を世に贈りたい

――― もともと『ロートレック』は、沢木さんが劇団四季を退団された後、ソロミュージカルというジャンルの確立を目指して自ら立ち上げた企画の第2作目とのことですが。

沢木「劇団四季ではずっと浅利慶太という大変素晴らしい先生の下で修行して、55歳で新たに出発したわけですけれども、そこでどんどん発想が湧いてきて、いろんな仕事をしている中の1つがソロミュージカルです。1人で勝負できて、落語のように歳をとるほど芸が磨かれて良くなっていく。そういうものをイメージして始めました。それで最初にやったのが小泉八雲で、次がロートレック。この後ゴッホや聖徳太子、最後にはブッダもやってみたいんだけど、忙しすぎてロートレックで止まってる(笑)」

――― 沢木さん版『ロートレック』のパンフレットに、「演者を変えていろいろな人に演じてほしい」「長く親しまれる名作に育てていきたい」という言葉があります。まさに今回はそれが実現するわけですね。

沢木「作品は、作ったら人に渡さなきゃいけない。それも落語と同じでね、渡したらその人のものになっていく。そして1人芝居の場合、作品3割・役者7割というくらい役者の力が大きいので、歌、踊り、芝居のすべてがバランス良く優れている人は誰かなと思って周りを見渡したときに「彼だ!」と思ったのが山本芳樹なんです。彼は常にいい芝居をしてて、僕もやっている『オペラ座の怪人』(『PHANTOM』)は特に素晴らしかった。どんな役でもできるから1人芝居はぴったりだし、これだけ実力と容姿を兼ね備えた役者はいません。もちろん彼は既にスタジオライフのスターですが、僕はこの『ロートレック』で、ミュージカル界の革命児としての山本芳樹を世に贈りたい。今までにない才能の持ち主がここにいるぞ!と伝えたいんです」

山本「こんなふうにどんどんハードルを上げてくるので、プレッシャーがすごいです(笑)」

沢木「上げても耐えられる役者だからね(笑)」

インタビュー写真

――― 山本さんが最初に沢木さんから声をかけられたのは?

山本「2011年くらいですね。“『ロートレック』という作品をやっていて、誰かに渡そうと思ってるんだけど、どう?”ってサラッと言われたのが最初です」

沢木「そのときから“やりたい”って言ってくれてね。そこから劇団の方にも相談しながら、少しずつ実現に向けて動いていって」

山本「沢木さんの『ロートレック』は映像で見せていただいたんですけど、果たしてこれが僕にできるのかな?って最初は思いました。まず、よくこれだけの分量をずっと歌って喋って……という驚きがありましたし、それを背負っている沢木さんのスキルと存在感にも圧倒されました。歌と台詞が、ここから歌でここから台詞というんじゃなくて、台詞が歌であり、歌が台詞であるみたいな印象があって、これはやはり百戦錬磨のミュージカル俳優じゃないとできないなと」

――― これを自分がやるかもしれない、と思いながら見るとなおさらでしょうね。

山本「生で見たらもっと圧倒されたでしょうね。でも、映像も見れば見るほど、聴けば聴くほど、内容も曲も良くて感動するんです。今は自主練みたいなところから始めているのですが、もう泣けてきちゃって、これはまずいなと」

沢木「いいねえ! 最初は泣いてもいいんだよ」

山本「そこでスイッチが入っちゃうともう歌えなくなる。そのくらい作品がよくできているんですよ。これをちゃんとお届けできるように頑張らないとな、というのはありますね」

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今までやってきたことを活かして、さらに高いステージへ

――― さらだたまこさんは沢木さん版の『ロートレック』から関わっているそうですが、どのような役割を?

さらだ「ミュージカルの部分は沢木さんに任せて、私はどちらかというと物語を作る担当です。ミュージカルは好きで自分でも見ていたりするので、“このあたりで歌が欲しいな”というのはわかるのですが、沢木さんは演じる人として“いや、ここはまだ芝居だね”というのがあったりして、そんなやり取りをしながら作っていくのは面白いですね。
 あと、ロートレックと父親の関係が物語の柱の1つになるのですが、沢木さんもお父様に対する思いがあるし、私も父に対する思いがある。ロートレックからちょっと離れて、2人でそういう話ができたのも面白かったです」

沢木「伯爵家に生まれて父親の期待を一身に受けながら、ロートレックはそれに応えられず、36歳で死んでいった。彼女はそういう史実を追うだけじゃなく、親子それぞれの心の奥にある真実を書いてくれました。普通の作家からはなかなか出てこない発想です。ストーリー自体はオーソドックスでわかりやすくて、複雑な謎なんかは全くありません。短かったけれど一瞬一瞬を色濃く生きたロートレックの生涯は、心に傷を負ったり、早く亡くなってしまったり、そういう人たちに対する鎮魂の物語なんだということに気づいて、この作品をやってよかったなと思いました」

さらだ「沢木さんと私がタッグを組んでやってきたことを、今度は山本さんが広げてくださる。そんな新しい化学反応がとても楽しみです」

――― 音楽がエレクトーンの生演奏というのも特徴の1つですね。

沢木「初演からしばらくはピアノでやっていて、その良さもあるのですが、1回エレクトーンでやってみたら広がりがあって良かったんです。いろんな音が出るからお客さんもイメージを作りやすいし」

山本「エレクトーンって、自分が子供の頃のイメージしかないのですが、今はフルオーケストラの音も出せたりしてすごいんですよね。それを1人で演奏する素晴らしさもあるし、きっと楽しいと思います」

沢木「今回弾いてくれる長谷川幹人さんは名人なので特にすごいですよ。この作品にも興味を持ってくれていて、きっと素晴らしい演奏になると思います」

――― 公演を間近に控えた今、最初に抱いていた“僕にできるんだろうか”という気持ちも変化してきていますか?

山本「もちろん、幕が開くまでどうなるかわからない部分はあるし、自分が今まで培ってきたもの、積み重ねてきたものでやるしかない。見えない部分を楽しみに変えられるところまで行けたらいいなと思います」

沢木「僕としては、“山本芳樹を今見ないでどうする!”という気持ちです。10人以上の役を体を張って演じ分けられる、飛び抜けた力の持ち主なので、そこを活かした舞台にしたいですね」

山本「今までの俳優人生の中で1番のチャレンジになると思うし、そういう機会を与えていただくのは幸せなことです。こういうことをするために、今までやってきたのかなと。さらに高いステージに登っていかなければいけない、そういう時が来たのかなと思いますね」


(取材・文&撮影:西本 勲)

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PROFILE

山本芳樹(やまもと・よしき)のプロフィール画像

● 山本芳樹(やまもと・よしき)
1995年、劇団スタジオライフに入団。圧倒的な存在感と繊細な演技力に定評があり、『トーマの心臓』『PHANTOM』『アドルフに告ぐ』といった代表作で主演を務めるほか、外部作品も含め翻訳劇やミュージカル、ダンスパフォーマンス公演など幅広く出演。作品によって少年役から老婦人までを演じ分ける姿が沢木の目にとまり今回の起用となった。定期的にソロライブ活動を行い、作詞作曲も手がけている。

沢木 順(さわき・じゅん)のプロフィール画像

● 沢木 順(さわき・じゅん)
早稲田大学文学部演劇科に在学中、東宝ミュージカル『ファンタスティックス』で主役マッド役に抜擢。1975年、劇団四季に入団し『ジーザス・クライスト=スーパースター』『コーラスライン』『キャッツ』『オペラ座の怪人』などの大作で主演を務める。退団後は2004年からソロミュージカルに挑戦し、これまでに『YAKUMO〜小泉八雲伝』『ロートレック』(企画/制作/出演)の2作を発表。

さらだたまこのプロフィール画像

● さらだたまこ
TV/ラジオ番組の放送作家として活動する傍ら、舞台/ミュージカルの脚本、作詞、エッセイ、小説、実用書の執筆などマルチに活躍。浅草リトルシアターのルフランLIVEシリーズや、そのスピンオフ企画であるスナックミルキーズシリーズでは出演もしている。『ロートレック』では構成/脚本/作詞を担当。

公演情報

「ロートレック」のチラシ画像

山本芳樹 ソロミュージカル
ロートレック


2017年12月5日 (火) 〜2017年12月6日 (水)
内幸町ホール
HP:公演ホームページ

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