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ホナガヨウコ・新谷真弓


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演劇とダンスの垣根を軽やかに飛び越えた話題作が待望の再演!

“ふりつけされたえんげき”っていったい何? それは見てのお楽しみ

 ダンスパフォーマー/モデルとして活動する傍ら、舞台やミュージックビデオ、CM、広告など幅広いフィールドで振付や動きの演出を手がけるホナガヨウコ。おそらく多くの人が、彼女が関わった作品をどこかで目にしたことがあるに違いない。そんな彼女は、自作を上演するカンパニー、ホナガヨウコ企画を2009年から主宰。音と体の関係にこだわり、音楽とダンスを並列にセッションさせる「音体パフォーマンス」を展開している。  その最新作である2014年の『ななめライン急行』が、会場の規模と公演数を拡大して再演される。客演にナイロン100℃の新谷真弓を迎え、より物語性を強めたことでも注目された本作がどう生まれ変わるのか。ホナガと新谷の2人に、初演を振り返ってもらいながらいろいろな話を聞いた。


インタビュー写真

実験的な面白さは取り入れながら、あくまでもキャッチーに

――― ホナガさんは高校時代に演劇と出会って、その頃から演劇と音楽の関係を強く意識していたそうですね。

ホナガ「演劇をやっていても、この曲をこのシーンでかけたいとか、こういう音楽だったらこういう作品を作りたいというように、割と音楽メインで考えることが多くて。そして大学時代に、それまであまり間近で聴く機会がなかった“生音”に衝撃を受けたんです。CDで聴くのとは違う、なんなら私も一緒に何かやれたらいいなっていう感覚。生の音の良さと、生の演劇の面白さがいい感じに絡むことで新しいものになるんじゃないかと思っていました」

――― 「音体パフォーマンス」は、毎回ミュージシャンとのコラボ形式で作られていますが、まずは音楽ありきで始まるのですか?

ホナガ「作品ごとに少しずつ違いますが、ほとんどは音楽→タイトル→出演者という感じの順番です。私はタイトルで7割くらい決まると思っているので、けっこう早い段階で決めるんですけど、きっかけはだいたい音楽です」

――― 初期の映像を観ると実験的な雰囲気もありますが、作品を重ねるごとにポップさを増しているように見えます。

ホナガ「パフォーマンスや音楽、ダンスってすごく自由だなと思って、そっちに惹かれていったんですけど、コアな感じになることは求めていないんです。もともとエンタメは大好きだし、でも大衆的になりすぎるとつまらない。実験的な面白さは取り入れながら、アート寄りに行きすぎず、あくまでもキャッチーでありたいという、ギリギリのラインを探っています」

――― 今回再演される『ななめライン急行』は、ライブを行わずソーシャルメディアをメインに活動している音楽グループ、さよならポニーテールとのコラボ作品ですが、どのようにして作られたのでしょうか?

ホナガ「次はもっと演劇に寄っていきたいなと思って作った作品で、それに合いそうな音楽を自分の中のストックで考えた結果、“さよポニ”さんにお願いしようと思いました。可愛らしい雰囲気と聴きやすい歌声で、ちょっと切ない感じが作品の内容にぴったりだなと。そして、より演劇色を強くするにあたって、芯というか説得力が欲しいと思い、新谷さんをお呼びすることにしました」

新谷「以前、ナイロン100℃の後輩が出演した公演を観せていただいて、とても素敵だったので、機会があればご一緒にとお伝えしていました。ダンスは全然できませんが、役者としてならコラボできることもあるかもしれないと思って。でも蓋を開けてみたら、私が一番喋って動いている舞台になりました(笑)」

ホナガ「そして出ずっぱりという(笑)。一番大変だったと思いますが、新谷さんのファンは“こんな新谷さんが見られるなんて!”と大喜びでしたね」

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台詞の意味とは違う体の動きをする面白さ

――― 新谷さんがご覧になった2011年の『愛さないで下さい』は、“ふりつけされたえんげき”というキーワードを掲げ、ダンサーだけでなく役者も加えて上演された作品でした。『ななめライン急行』にも同じキーワードが冠されています。

ホナガ「役者の方をゲストに迎えることで、ダンサーにとっても刺激になるし、もともと自分が演劇を好きでやってきた気持ちも乗せられる。そして、ダンスの面白さをもっと具体的に見せられるかもしれないと思ったんです。
 私は普段の仕草からダンスを作ることが多いのですが、日常動作からフワッと飛躍した瞬間みたいなものを見てもらうには、ベースになる台本があった方が飛びやすい。ダンス公演だと思って観に行った舞台でバーンと飛ばれても、ダンスだからねって思われてしまうじゃないですか。でも、演劇だと思って観に来たら、出演者が急に不思議な動きをしたぞ!という“引きの強さ”みたいなものは、狙ってやっています。そういう意味で、新谷さんが入ることによって演劇っぽさがより強く前面に出るだろうなと」

新谷「タイトルからもわかるように、電車とか旅といったモチーフを絡めたお話で、私は車掌のような感じで、いろんなところから乗ってくる乗客役のダンサーさんたちを言葉や動きで導いたり、煙に巻いたりしながら(笑)、一人一人に自分なりの答えを見つけてもらうという内容です。お稽古に入ったとき、思っていた以上にちゃんと脚本があって、台詞がいっぱいあったことにびっくりしました」

ホナガ「それまでの脚本は割と進行表的な部分が大きかったのですが、この作品では人物設定から全部作って、ここまで細かいのは初めてというくらい書きました。台詞に関しても、『愛さないで下さい』のときはあくまで動きのフォローとして詩的な言葉が挿入されるくらいでしたが、今回は新谷さんの良さも出したいと思うと、これくらい喋ってもらった方がいいと確信していました。
 そんな台詞の一つ一つに対してすべて動きが決まっていて、一言発するたびにこうしてくださいというのをダンスの振付みたいに全部指定しているので、覚えるのはかなり大変だったと思います」

新谷「そうなんです(笑)。でも面白かったのは、お芝居の場合だと自分の気持ちを補助するための動きをついやってしまう……例えば、何かを一つちょうだいっていうときに指を1本出したり、悲しいときには悲しそうな動きをしたり。でもこの作品では、そうじゃないことをしなければならなくて、そのときの体の動きの面白さと、逆に台詞の大事さを感じました。体が違うことをやっている以上、台詞をきちんと伝えないと何をやっているかわからなくなってしまう。そこで、動きに頼らない台詞の芝居というものを改めて見つけることができたのは良い経験でした」

ホナガ「逆に私たちは、新谷さんがいることで演劇面からのフォローをたくさんしてもらいましたね。演劇の稽古だと普通こういうときはこうだけど、みたいなことを言われて、ああそうかと気づくことがあったり、ダンサーだと当たり前にサッとやってしまうところを、今のはどういうこと?って質問されて、確かにこれって意味あるのかなって改めて問い直したり。そういうのがお互いに刺激になって良かったと思います」

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ポジティブなものを見たいと思って作っている

――― 「音体パフォーマンス」は、いろいろなファッションブランドが手がける衣装も見どころの一つです。『ななめライン急行』ではmy pandaが担当していますね。

ホナガ「今思い出したのですが、『ななめライン急行』を作るそもそものきっかけは、my pandaの斜めのラインが入った服を見て、これメッチャいい!と思ったことでした。そこから、斜めに傾いた人たちが主役の作品というアイディアを思いついたんです」

新谷「ほんとに可愛い衣装で、それすらも世界観の一つだというのは、こういうパフォーマンスじゃないとできないこと。お芝居だとそんなに突飛なものは着れないし、やったとしてもナンセンスコメディーとかコントになっちゃうから。キャラクターの人間性もなんとなく表現しながら、作品の世界観として統一感があって可愛いというのはおしゃれだなと思います」

――― 初演はギャラリースペースでの上演でしたが、今回は劇場へとスケールアップします。

ホナガ「小さな空間で客席も対面式だった初演とは見え方がかなり違うので、シーンによっては振付を大きく変えると思います。あと、初演ではあまり出せなかった列車っぽいイメージが今回は表現できそうなので、その点ではもっと皆さんの想像が膨らむんじゃないかなと思っています」

新谷「初演の臨場感は独特なものがありましたから、今回もお客さんをうまく巻き込めたらいいですよね」

ホナガ「初演の空気感は大事にしたいよねって照明さんや美術さんとも話しているので、そこは楽しみにしていてほしいです」

新谷「初演は3日間で6公演しかやらなかったから、観たかったけど観られなかったっていう方がたくさんいらっしゃって」

ホナガ「ようやく観ていただける機会が訪れました。今回は公演数も増やしましたし」

インタビュー写真

新谷「いろんな方に観ていただきたいですね。キッズDAY(未就学児を連れて入場できる回)もあるので、お子さんたちがワーイってなるのも楽しみ」

ホナガ「私に子供が生まれたからというのが大きいですね。0歳とか1歳の子供を連れて観に行ける演劇がすごく少なくて、別に演劇が嫌いになったわけじゃないのに行く機会が減ってしまった人ってたくさんいると思うんです。なので、自分の公演ではキッズDAYを作ってみようと」

新谷「お子さんたち自身にとっても、いわゆる子供向けじゃないものというか、大人がきっちり本気でやってるものを子供なりに受け止めるというのはすごくいいと思います。音楽も可愛いし、いろんな見どころがあるし、きっと楽しいんじゃないかな」

――― 演る側にとっても観る側にとっても、大きな意味のある再演になりそうですね。

新谷「初演はお客さんに囲まれた中で踊るということも含めて前向きな感じがあって、やっている自分たちも最終的にカタルシスがあるというか、ワーッと解放されたんです。そして物語自体も、最後はそういうふうになっていく。だから今回もとても楽しみにしています」

ホナガ「私自身、ポジティブなものを見たいという気持ちで作っているし、自分の得意分野もやっぱりポップだと思うんです。ポップで可愛くて、ちょっと変わってるっていうラインだという自覚があるので、観た人から“元気になった”って言われるとすごく嬉しい。一番真ん中にあるのはそこなんだなという気がします」


(取材・文&撮影:西本 勲)

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PROFILE

ホナガヨウコのプロフィール画像

● ホナガヨウコ
演劇、舞踏、コンテンポラリーダンス等を経て、2001年頃より独自の舞台パフォーマンス作品を発表。音楽と身体のセッションを得意とし、トクマルシューゴ、テニスコーツ、原田郁子、環ROY、ザ・なつやすみバンド、d.v.d.、サンガツ、木下美紗都など多くのミュージシャンとコラボレーション。舞台、MV、CM、ファッション誌など幅広い媒体で出演・振付を行う。振付代表作は、NHK Eテレ「シャキーン!」、グリコ「パナップ」CM、サカナクション「僕と花」MV、ゆず「恋、弾けました。」MVなど。

新谷真弓(しんたに・まゆみ)のプロフィール画像

● 新谷真弓(しんたに・まゆみ)
ナイロン100℃(ケラリーノ・サンドロヴィッチ主宰)所属。舞台、TVドラマ、映画、CMで活動するほか、ナレーションやアニメなど声の出演も多い。主な舞台出演作に『パン屋文六の思案〜続・岸田國士一幕劇コレクション〜』『皆、シンデレラがやりたい。』『狼狽』など、声優としては映画『この世界の片隅に』、TVアニメ『デュエル・マスターズ』『キルラキル』(さよならポニーテールが2ndエンディングテーマを担当)などがある。

公演情報

「ななめライン急行」のチラシ画像

ホナガヨウコ企画×さよならポニーテール
ななめライン急行


2017年12月1日 (金) 〜2017年12月10日 (日)
吉祥寺シアター
HP:公演ホームページ

22名限定!一般3,500円(全席指定・税込) → 2,900円 さらに1,600Pゲット!さらに購入24時間以内にREC投稿で600Pゲット!(12/5 17時00分更新)

詳細はこちら

「ななめライン急行」のチラシ画像

ホナガヨウコ企画×さよならポニーテール
ななめライン急行


2017年12月1日 (金) 〜2017年12月10日 (日)
吉祥寺シアター
HP:公演ホームページ

前売:3,500円
高校生以下 前売:2,000円 ※要学生証
(全席指定・税込)

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