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丹下真寿美・後藤ひろひと


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3人の女性を演じ分け、笑いとリアルの狭間で客席を揺さぶる

女優・丹下真寿美がベテラン勢に胸を借り、 後藤ひろひとの名作に挑む

関西を拠点に活動している女優、丹下真寿美の魅力を全国に広めるべく始動したユニット『T-works』。記念すべき第一回公演は、後藤ひろひとの戯曲『源八橋西詰』を、彼自身の演出で上演する。


インタビュー写真

後藤「96年に初演したもので、作品に関わるのは98年に遊気舎で再演して以来になります。11年に東日本大震災があり、東北に帰ったのですが、震災で何もなくなった場所に立ったときに、『ここにいる人たちを今、無理やり笑わせたり、作り物の悲しい話で心を動かしたりする必要はまったくないな』と感じたんです。『今、オレは何もすべきではない』と思い、それから4〜5年、新作を書くのは止めていました。その間に要らないモノを削ぎ落とすことができたと思っていたのですが、昨年から新作を書き始めたら、これまでの流れにまた飲み込まれそうになって…… 『これまでと同じところに戻っちゃいけない。今、自分がやるべきは、演劇を始めたころと同じ小さな劇場で、お客さんと近い距離で芝居をすること。そうでなければ、休んだ意味がない』と思ったんです。
 ですから、このお話をいただけて、とても嬉しかったですね。この舞台と、来年3月にも同じくらいの規模で芝居をやるのですが、それが僕にとっておそらく最後の小劇場作品になるのかなと思っています」

丹下「20年前に書かれた脚本だとは思えないくらい、私がこれまで触れてきたさまざまな脚本の中でもダントツで面白かったです。意表を突く展開の中にヒヤリとする怖さもあって、のめりこみました。『これをどう演じてやろうか』という気持ちが自然と湧いてきましたし、ほかのお二人のセリフも口にしてみたいと思ったほど。脚本の時点で既にこれだけ面白いものを、役者として板の上に乗せられるというのは、めっちゃテンションが上がりますね!」

インタビュー写真

――― 関西はもとより、関東での舞台出演も増えて、グイグイ実力を伸ばしている丹下。今回、彼女の力を引き出す共演者として、初演と再演のオリジナルキャスト久保田浩と、ジョビジョバの坂田聡が揃ったのも大きな見どころだ。

後藤「丹下さんをサポートするには、コメディアンとして絶対的に信頼できるキャストがいい、という観点で選びました。被害者も加害者もやれて、かつ一緒に飲んで楽しい二人ですよ」

丹下「久保田さんは、現場でご一緒したことはないのですが、何度か飲みの席で顔を合わせてはいるんです。坂田さんとは、今回が本当に初めまして。夏にチラシの撮影で初めてご挨拶したのですが、撮影当日駅までお迎えに行ったら、めちゃくちゃ暑い日だったのに、坂田さんは長袖のパーカにハーフパンツといういでたちで…… 正直、怖かったです(笑)。独特の雰囲気にどこまで心を許していいのか……?と距離感が掴めなくて、撮影後の飲みでも緊張し通しでした(笑)」

後藤「坂ちん(坂田)はそんなに社交的なタイプじゃないから、第一印象はだいたい悪いですよ。たぶん『こっちからカマしていかないと』という気持ちでいるんだと思うけど、中身は何にもないねん(笑)」

丹下「その飲みの席で、坂田さんから『僕はこの作品に関わるからには絶対面白くするし、あなたを追い詰めます』って言われて、あわあわしちゃいました」

後藤「そういうのを、言いたがりなんですよ。彼なりの社交術なんでしょう。まぁ、稽古初日にオレが『坂ちん、そういうの止めてな』って言うと、コロッと態度変わるから大丈夫!」

丹下「でも、先日出演していた舞台を観に来てくださって、かわいらしいハンドクリームをいただいたんです。嬉しかった〜」

後藤「アイツ、カマすクセにそういうことを……(笑)。まぁ、僕が選んだ人たちなので、絶対楽しくやれますよ」

丹下「はい。私も負けず嫌いなので。勝ち負けがあるかわかりませんが、勝つつもりでいきたいと思っています!」


インタビュー写真

――― 丹下と後藤も、今回が初の顔合わせ。多様な作品を手がけてきた後藤が、丹下という素材をどのように料理していくのか、期待がかかる。

後藤「オムニバス3本で構成されていて、丹下さんは3つの役を演じます。ひとつは少女、ひとつは女性弁護士、もうひとつは自分が劇団の看板女優だと思い込んでいる女性。キャラクターが全部バラバラなので、まずは役をいっぱい楽しんでほしいですね。先ほど、勝ち負けの話が出ましたが、久保田や坂田は勝ち方も負け方もわかっているベテランです。丹下さんが全力で彼らにぶつかってもらえれば、最高のものを引き出したうえで彼らが負けてくれるはず」

丹下「今から、稽古がめっちゃ楽しみです。後藤さんは、私が話すどんな言葉もオチのない話も、出尽くすまで全部聞いてくださる印象で、『私、この人には、自分の心を開ける!』と思いました。第一印象、ホントにすごくよかったです!」

後藤「ありがとう! 本人に直接言う言葉じゃない気もするけど(笑)。コメディって、稽古場でどれだけその台本を使って楽しんだかが、作品の出来を大きく左右すると思っていて。今回も僕らが稽古でものすごく楽しんだ空気感を、舞台を通じてお客様に届けたいです」


インタビュー写真

――― 20年の時を経て、後藤の演出のもと、新たな布陣で生み出される『源八橋西詰』。初めて観る人にとってはもちろん、初演や再演を知る人にとっても、大きな驚きと興奮をもたらしてくれることは、想像に難くない。

丹下「今回の公演は、私にとって初めてづくし。未知数すぎて『こうしたい』というイメージはないのですが、『この舞台を通じて、自分はどう変わっていくのか?』というワクワク感の方が大きいです。18年の年明けから、後藤さんをはじめベテランの皆さんとステキな経験ができるということで、これ以上ないスタートが切れそう!」

後藤「自分としては、小劇場というお客様の近くで演れる貴重な機会ですから、その環境を満喫したい。もともとお客さんの近くにいたいという気持ちが強いので、元の台本だと自分の出番は少ししかないのですが、多めに書き直そうと思っています(笑)。
 またT-worksさんにとっても、『第一回公演は、伝説的だったよね』と言われるような作品にしないと、という気持ちがあります。改めて脚本を読み直すと、凶悪犯罪における精神鑑定や知的財産所有権など、まさに“今”の時代に通じるテーマも折り込まれているんですよ。現代を生きる人たちがこの作品を見て、笑いつつどんな感想を持つのかにも、ものすごく興味があります」


(取材・文:木下千寿/撮影:友澤綾乃)


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PROFILE

丹下真寿美(たんげ・ますみ)のプロフィール画像

● 丹下真寿美(たんげ・ますみ)
85年1月8日生まれ。大阪府出身。06 年、末満健一主宰『ピースピット』のワークショップ公演「HYT1(ハーフイヤーシアター)」に参加。以後、『ピース ピット』公演や『石原正一ショー』、『トリコ・Aプロデュース』など、70本を超える舞台や映画に出演している。

後藤ひろひと(ごとう・ひろひと)のプロフィール画像

● 後藤ひろひと(ごとう・ひろひと)
69年2月23日生まれ。山形県出身。87年に劇団『遊気舎』に入団。89年から二代目座長を務め、ほぼ全ての作品の作・演出を手掛ける。96年に退団後はフリーの劇作家として活躍し、97年に川下大洋と『Piper』を結成。代表作に『人間風車』、『ダブリンの鐘つきカビ人間』、『BIZ三部作』などがある。04年に上 演した舞台『MIDSUMMER CAROL ガマ王子vs ザリガニ魔人』は、『パコと魔法の絵本』として映画化された。

公演情報

「『源八橋西詰』〜I’M STANDING AT THE CROSSROADS AGAIN〜【東京公演】」のチラシ画像

T-works
『源八橋西詰』〜I’M STANDING AT THE CROSSROADS AGAIN〜【東京公演】


2018年1月23日 (火) 〜2018年1月28日 (日)
中野 テアトルBONBON
HP:公演ホームページ

12名限定!4,000円 → 【指定席引換券】3,700円さらに100Pゲット!

詳細はこちら

「『源八橋西詰』〜I’M STANDING AT THE CROSSROADS AGAIN〜【東京公演】」のチラシ画像

T-works#1
『源八橋西詰』〜I’M STANDING AT THE CROSSROADS AGAIN〜【東京公演】


2018年1月23日 (火) 〜2018年1月28日 (日)
中野 テアトルBONBON
HP:公演ホームページ

前売:4,000円
(全席指定・税込)

詳細はこちら

「『源八橋西詰』〜I’M STANDING AT THE CROSSROADS AGAIN〜【大阪公演】」のチラシ画像

T-works#1
『源八橋西詰』〜I’M STANDING AT THE CROSSROADS AGAIN〜【大阪公演】


2018年1月12日 (金) 〜2018年1月14日 (日)
一心寺シアター倶楽
HP:公演ホームページ

前売:4,000円
(全席指定・税込)

詳細はこちら