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ENG


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シンプルでダイナミックなストーリーに演劇的な面白さを乗せ、満を持して届ける人気作

妖怪の青年が人間の少女に出会い、禁断の「ヒトの愛」を知る。その先に訪れる結末とは……

 役者・佐藤修幸の演劇プロデュースユニットENGが、第8回公演『山茶花』を6月に行う。佐藤が所属するDMFで2004年に初演され、今回が4度目の上演となる本作は、飛騨の山奥を舞台に、妖怪と人間の間に芽生える絆とそれを取り巻く物語を描く。
 DMF/ENGらしくアクションやダンスも盛り込み、エンターテイメント性の高い本作を「特に思い入れが強く、ぜひENGでやりたかった」という佐藤に加え、初演から関わり今回は演出とダンス構成を担当する福地慎太郎、メインキャストでENG初出演となる丸山正吾と小玉百夏の4人に話を聞いた。


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ENGとして作る新しい『山茶花』

――― そもそも、この『山茶花』という作品はどのように始まったのでしょうか。

佐藤「DMF主宰で作・演出家の宮城陽亮が、異なる文化を持つ者同士のコミュニケーションというテーマに強い関心を持っていて、前年の『the Second you Sleep』は差別や年代の違いを通してそれを描いていましたが、今度は人間と妖怪をモチーフにして作ったのが『山茶花』でした。僕はもともと役者として出演していて、初演では妖怪を、2回目(2009年)では人間を演じたのですが、どちらの立場から見ても、そうしたテーマが面白く描かれていると思いました」

福地「DMFは人間賛歌みたいなところをテーマに掲げていたので、そういう意味ですごくDMFらしい作品だったと思います。今回はそれをENGさんでやるということで、エンターテイメント性を保ちつつ、より演劇的に面白くしていけたらいいなと思っています」

佐藤「自分のプロデュースユニットとして2013年にENGを立ち上げたとき、これを第1回公演にするかどうか迷ったくらい、思い入れの強い作品でもあります。結局、この複雑なドラマをしっかり表現できるのだろうか?と思ってそのときは見送ったのですが、今ならできるんじゃないかという思いで上演することにしました」

福地「年月を重ねて少しは成長した自分たちを作品に反映させながら、今回は初めてご一緒するキャストの方も多いですし、ENG的な山茶花を新しく作っていけるんじゃないかと思います」

――― DMFで上演した2回は脚本を書いた宮城さんが演出も手がけていたのに対して、3回目の上演(2015年/演劇人*特別企画公演)では福地さんが演出を担当し、そして今回も、ということになるのですね。

福地「もともと学生時代から、どちらかというと演出をしたくて演劇をやっているという思いがあります。役者としていろんな方とご一緒する中で、やりたいことに近づいていけるというイメージを抱きながら、演出に関してもそういう機会を増やそうと思ってずっと生きてきました。だから『山茶花』を演出できたのは、プレッシャーでもありましたけど、来るべくして来たタイミングだったと思います」

佐藤「演劇人*で上演されたときは、“まだENGでやってないのに!”って露骨に嫉妬しましたけどね(笑)」

福地「宮城さんの作品は何本か演出させていただいていますが、本筋は変えずに、周りの人の役割を調整したり、シーンを足したり削ったりしながら印象をコントロールしていくことが多いです。2015年の『山茶花』もそういうアプローチでしたし、今回もその延長線上になるかなと思っています」


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熱い思いの下に集ったキャスト

――― 妖怪の青年サンサカを演じる丸山さんと、サンサカが初めて出会う人間の少女つばきを演じる小玉さんはお二人ともENG初出演ですが。

佐藤「まず、丸山さんが所属しているBobjack theaterには、つながりのある役者さんが何人かいて、そういう縁でBobjack theaterの芝居を観に行ったんです。そこで丸山さんを見て、廃れてしまった駅の駅員さんの役だったのですが、役柄の寂しさをちゃんと表現しつつ、いい感じの華やかさもあって、そのバランスが素晴らしかった。ちょうど『山茶花』の主人公を探していたので、妖怪だけど人間寄りというこの役柄にぴったりだなと」

丸山「最初、マネージャーからのメールで主役のオファーだと連絡をもらったときは、絶対間違いだと思ったんです。ENGさんの名前はすごく聞いていたし、好きな役者さんもいっぱい出ていて、自分とは違う世界の人たちだと思っていたので、そこからいきなり“主役で”と言われて、ああ僕じゃないって」

佐藤「僕、けっこうそういうオファーをしちゃうんですよ。ちゃんと実力でお呼びしたくて」

丸山「今回のキャストの中では一番無名だと思います。ただ驚いたことに、以前似た設定の役をやったことがあるんです。『浅草 ロミオとジュリエッタ』(劇団ドガドガプラス/2014年)という作品で、狼男の役で」

佐藤「どうでした?それ」

丸山「狼というか野生というものを知りたくて、3日間山にこもりました」

一同「ええーーっ!」

丸山「だから今回は1週間行こうと思います」

佐藤「いやいや、飛騨の山奥ですからね……滝行とか?」

丸山「いいですね(笑)。とりあえず1回追い込むということで。僕もけっこういい歳なので、今回のような役をいただけるのはきっと最後だろうと思っているので、すべてを賭けて本気で臨みたいですね。ここで死んでもいいというくらい」

佐藤「死なないでください(笑)。これでまた活躍の場を広げていただけたら嬉しいです」


インタビュー写真

――― 小玉さんとのご縁は?

佐藤「同じくつながりのあるX-QUESTの舞台(2017年秋公演『愛だ』)を拝見したときに、小玉さんが出てらっしゃって。侍女の役だったのですが、とても素敵で、“つばきだ!”と思ったんです」

福地「キャスティング会議で、ひたすら推していましたからね」

佐藤「アクションも得意で、そのときも確かにすごかったんですけど、僕は芝居のところに特に惹かれました。陽のオーラがすごく出ていて、ポジティブで、一人でも生きていけるんだろうなっていう逞しさがあって」

小玉「(笑)」

福地「客席で何考えてるんですか(笑)」

佐藤「その感じが、つばきという役にすごく合っていると思って、知り合いの役者さんにつないでもらって、会って話をしましょうと。駅の改札で待ち合わせて、コーヒーショップに行って、ENGの成り立ちから話をして……今思うと“だから何?”って話だったと思いますけど(笑)」

小玉「最初に連絡をもらったときは“大丈夫かな?”って思いましたけど、お会いしたら大丈夫でした(笑)」

――― こういうオファーのされ方は珍しいのですか?

小玉「そうですね、まず最初に会うというのは……」

佐藤「ヤバい、一歩間違えたら危ない人ですね(笑)」

小玉「でもお話を聞いて、すごい熱量を感じて、“出たい!”って思いました」

福地「みんなノブさん(=佐藤)のこういう人柄に触れて集まってきているので、打ち解けやすいというか、人間味のある人がキャストにも多いんです。それは作品にもすごくプラスになっていると思います」

佐藤「よかった、後輩のフォローがあって(笑)」

小玉「今日の佐藤さんと福地さんのお話を聞いていてもわかるように、これだけ愛を語れる作品ですし、上演されるのも4回目ということで、良い意味で責任感と緊張感を感じています。あと、丸山さんとは今日初めてお会いしたんですけど、恋が芽生える相手なので、いい人そうでよかったです(笑)。よろしくお願いします」

丸山「よろしくお願いします(笑)」


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――― 小玉さんと丸山さんは、作品の印象はいかがですか?

小玉「初演のときの台本を読ませていただいたのですが、けっこうガツンとくる、暗めの内容なんですけど、これを、さっき言っていただいたようにどれだけ明るくやるのかなというのが、すごく楽しみです」

丸山「僕は最初に読んで3回泣きました。それだけ本の力がすごく強いんです。いいなあ!と思ったのと同時に、これは怖いなと(笑)。こんないい話を俺がやっていいのかって」

佐藤「大丈夫です(笑)」

丸山「ある種の王道というか、すごく地に足のついた本で、100人いたら100人がいいと思えるものなんじゃないかと。そして、演出の仕方でだいぶカラーが変わるようなところもあるなと思いました」

――― 福地さんは再びこの作品の演出をするにあたって、今どんなことを考えていますか?

福地「DMFでやっていた頃は、みんなが1つの同じ方向を向いているのが当たり前でしたが、あれから年月が経って、宮城さんも僕もそれぞれのキャリアを重ねて、役者さんもキャリアのある方がたくさんいらっしゃる中で、むしろ今はみんなが全然違う方向を向いているのが当たり前。
 そこでどういう作品を作っていくかというのが、演出としてやるべきことだと思うんです。今は精一杯悩んで、宮城さんやノブさんたちと共に、目指すべき方向を少しでも見出して稽古場に入ることだけを考えています。そうすれば今までの『山茶花』の中で一番いいものができるという確信めいた自信はあるので、あとは自分次第だなと。その責任感に今は震えています」

――― では最後に、劇場に来られる皆さんに一言ずついただけますか。

丸山「丸山正吾としては、今までで一番いい役でしたねって言われるような舞台になると思っています。もちろん作品としても、ものすごく面白いものになると思いますので、観に来てください!」

小玉「キャストに知り合いがすごく多くて、力強い方が揃っているので、その熱量のぶつかり合いみたいなものを楽しみにしています」

福地「ダイナミックでわかりやすくて、筋がしっかり通っている脚本に、ヒリヒリ、ドキドキするようなキャスティングの良さを乗せて、さらに演劇的な要素や空気感を足しまくって、みんなが面白いと思えるものを作ります。初見の方でも確実に楽しめるものにしますので、ぜひ観に来てください!」

佐藤「ほとんど理想に近い役者の皆さんに集まっていただいて、とても信頼している作家と演出家が携わってくれたので、プロデューサーとしてはスムーズな形で稽古を進めて、頑張ったのは全く表に出さずに本番をお客様に提供できたらいいかなと。皆さんポテンシャルのある人たちばかりなので、それを存分に発揮していただきながら、楽しくやれたらと思っています。どうぞご期待ください」


(取材・文&撮影:西本 勲)


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PROFILE

佐藤修幸(さとう・のぶゆき)のプロフィール画像

● 佐藤修幸(さとう・のぶゆき)
1978年3月2日生まれ。2001年にDMFへ入団。『SLeeVe』『LAST SMILE』『山茶花』など、すべての舞台に出演する。2013年に自身のプロデュースユニット「ENG」を旗揚げし、第1回公演『SLeeVe』を上演。以降、ENGで『THRee'S』『LAST SMILE』『クレプトキング』『バックトゥ・ザ・舞台袖』『ロスト花婿』などを手がけている。

福地慎太郎(ふくち・しんたろう)のプロフィール画像

● 福地慎太郎(ふくち・しんたろう)
1980年11月18日生まれ。栃木県出身。ツツシニウム、FLIPLIP主宰。2003年にDMFに入団以降、舞台出演は約40本以上、作・演出・振付作品は50本以上に上る。主な出演舞台は『CALLING』『Windy Town』『SLeeVe〜スリーヴ〜』『SLeeVe RefRain』など。映画『BOYS LOVE』、ドラマ『探偵ブギ』などの映像作品にも出演している。

丸山正吾(まるやま・しょうご)のプロフィール画像

● 丸山正吾(まるやま・しょうご)
1月25日生まれ、静岡県出身。2001年に俳優活動をスタート。唐十郎、望月六郎、和栗正明、北見敏之の各氏に師事。演劇集団Bobjack theater(ボブジャックシアター)、劇団ドガドガプラスに所属し、看板俳優として活動。Bobjack theaterの蜂巣和紀と組んだ劇団内ユニット「丸蜂運送株式会社」では動画配信など様々な企画を行っている。

小玉百夏(こだま・もか)のプロフィール画像

● 小玉百夏(こだま・もか)
1993年7月11日生まれ、群馬県出身。2011年にデビューし、舞台やTV、映画などで活動。優れた身体能力を活かしたヒロイン役に定評がある。昨年はチーム渋谷ハチ公前『慣れの果て』、X-QUEST『愛だ』、唐橋充×宮下貴浩『百年の虎独2017』など数作に出演。8月には人気ファンタジー漫画の舞台版『七つの大罪 The STAGE』に出演予定。

公演情報

「山茶花」のチラシ画像

ENG 第8回公演
山茶花


2018年6月6日 (水) 〜2018年6月10日 (日)
シアターグリーン BIG TREE THEATER
HP:公演ホームページ

S席(前売):6,000円
A席(前売):4,800円
(税込)

※S席ご予約のお客様にはキャストの寄せ書き(印刷)入り特典ポストカードと物販200円割引券をプレゼント。

詳細はこちら

「山茶花」のチラシ画像

ENG 第8回公演
山茶花


2018年6月6日 (水) 〜2018年6月10日 (日)
シアターグリーン BIG TREE THEATER
HP:公演ホームページ

18名限定!A席4,800円 → 【指定席引換券】3,950円さらに1,000Pゲット!(5/31 17時35分更新)

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