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レティクル東京座


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歌って×踊って×演じる、ダークな青年遊廓を唯一無二の世界観で描く!

初のD<ダーク>エンタメ公演!男女逆転・青年遊廓の世界を描く!

ハイスピードな台詞廻しと独特のテンポ、爆音と閃光演出に加え、耽美な衣裳に全員白塗りメイクなど、その徹底した世界観で観る物を圧倒しファンを増やし続けているレティクル東京座。その最新作の上演が決定! 「祭壇領地」と呼ばれる青年遊廓を舞台にアンビバレンスな人間ドラマに挑戦する。劇団を代表して主演の青海アキ、ヒロイン役を務める客演の秋葉友佑と、キーマンの五十嵐啓輔に話を聞いた。


インタビュー写真


台本の文字からレティクルの世界観が溢れ、他ではまず見たことがない衝撃


青海「今回はD<ダーク>エンタメ公演を上演します。レティクル東京座では、“楽曲が多くハチャメチャお祭り騒ぎなL<ライト>エンタメ、楽曲は少なめシリアスでシックなD<ダーク>エンタメ、その中間に属する変幻自在なN<ニュートラル>エンタメという、3つの要素に分けて作品を位置づけしてきましたが、今回初のD<ダーク>エンタメということで、ドラマ性が強い作品に挑戦します」

――― 青海さんは主演の氷雨丸(ひさめまる)を演じますが、性別的には女性にあたるのでしょうか?

青海「はい、女性ではありますが、雰囲気は粗野で中性的な見た目の女性を演じます」

五十嵐「性別の境目があまりない世界観ですね」

青海「今作だけではなく、作品を作る上で男性女性の境目を作りたくない、という定義が劇団にはあります。男女逆転と言っていますが、男装している女装しているではなくて、ありのままを生きているキャラクタァとして存在し、そこに性別という概念がないというコンセプトです」

――― ヒロイン役の秋葉さんは、レティクル東京座は初めての参加ですか?

秋葉「はい、清ら(きよら)役を演じます。レティクル東京座は初めて出演させて頂きます。一度舞台を拝見しましたが、その世界観が他に類を見ない作品で驚きました。今作の台本を読みましたが、とても漢字が多くて(笑)オリジナルの用語があり読み方がとても難しいんです! 台本の文字からレティクルの世界観が溢れ、いきなり“スタンドマイク”と書かれていたり、他の現場ではまず見たことがない台本で、そこからも衝撃を受けました。今回初めてD<ダーク>エンタメの作品を上演するということで、とても楽しみにしています。そして人生初のヒロイン役に挑戦します!」

五十嵐・青海「え〜意外! すでにやってそう!」

秋葉「ヒロインと聞いてびっくりしました。メールに“役どころ・ヒロイン”と書かれていて二度見しました(笑)。ありがたいです、貴重な経験です」

五十嵐「煌びや(きらびや)役を演じます。僕も初めてレティクル東京座に出演します。、秋葉くんとも初共演になりますね。僕が言うのもおこがましいですが、良い台本だなと思う本は、読んだ時に頭の中に映像が思い浮かぶんですね。それが今回の台本ではどんどん頭の中に映像が湧いてきて、今すごくワクワクしています。実は役どころに“この世のものとは思えない美しさ”と書かれていてマジかと(笑)。こんなにハードルが高い役ありますか?って。
 先日のビジュアル撮影の時に白塗りで撮影しましたが、とても美しく撮っていただけて、これは行けそうだなぁと。ちょっと自信を持ちました(笑)」

秋葉「楽しみですよね! 煌びやは、僕の大事な思い出の人物です」

五十嵐「すでに帰らぬ人となっているキャラクタァ設定ですが、清らとはとても深い関係性があって、血は繋がっていませんがお兄さん代わりで“兄様”と慕われていたかけがえのない存在です。どう物語に絡んでいくのかがとても楽しみですね」


インタビュー写真

劇団員同士で戦うのも初めて! ここは見どころになると思います

――― 青海さん演じる氷雨丸は、刀の達人との事でアクションも見どころになるのでしょうか?

青海「実は今までボス的な役が多く、劇団員の中で殺陣を経験していなかったのは私だけだったんです。今必死に殺陣のレッスンに通っています。チラシのビジュアルで向かい合っている徳川セラフィーマ役・劇団員のシミズアスナと戦うシーンが多くなりそうですね。劇団員同士で戦うのも私は初になるので、ここは見どころになると思います」

――― 氷雨丸が空腹で倒れていた所を助けられたことで、その見返りに花街『常花新地』へ潜入することに。どう演じていこうと思っていますか?

青海「氷雨丸は流浪の侍、『遥か北のエミシ』という(アイヌモチーフの地)民族出身のキャラクタァです。ローシャ連邦帝國(ロシアモチーフの地)に統括されている日本・東北の恐山が舞台で、ルーツを持っていない主人公が関わっていきます。ローシャにも日本にも縛られていない主人公が、2つの世界をどうかき乱していくのか。そこを一番表現しなくてはいけないと思っています。スパイとして潜り込みますが、氷雨丸にとってはそれも旅の途中みたいなイメージです。でもそこで運命的な出会いがあり、どうなっていくのか!」

――― ヒロインとの熱い出会いですね。

秋葉「台本にシーンタイトルがありまして、“燃えるような熱い夜”と書かれていました!」(全員爆笑)

青海「どう表現するのか、がんばりましょう! 氷雨丸は見た目はフラフラしている主人公なので、とっつきにくいと思われないように演じたいと思っています。フラフラしているようで、実はこういうことを考えている人なんだ、人情があり内に何かを秘めている人物なんだと、そんな魅力を劇中でどんどん出せていけたら。ポイントはやっぱり殺陣ですね!」

――― 秋葉さんはヒロインの清らをどう演じますか?

秋葉「清らは、背負う物はたくさんあると思いますが、遊廓という場所で人形のように生きなければならず、どれだけ無感情の気持ちで居られるかが今のテーマです。この作品はどこから発想しているのだろう?と思うほど世界観がとてもはっきり固まっていてホントにびっくりしています。台本を読んでいて風景が浮かび上がるんですよ!」

五十嵐「凄いよね、スッとこの世界に入っていける。映画を見ているかの様です」

秋葉「衣裳、メイク、そして舞台美術が入ったら更にはっきり体感できるのではないかと。早く現実にしていきたいです」

――― 美しさをどう表現していこうと思っていますか?

秋葉「僕は以前から和ものの舞台に出演していて、女性役の所作もずっと見てきたので、それがやっと役に立ちそうです。動画を撮って自分で確認をしながら美しさにも挑戦していけたらと思っています」

――― 五十嵐さんが普段美しいと思うところは?

五十嵐「女性を見ていて指先や手の動きが美しいなぁと思います。演じていく上で指先の動きは大事にしていきたいです。後は実際にやってみないと(笑)。そしてチラシのビジュアルは覚えていて欲しいですね!」

青海「レティクルの特徴の一つとして、フライヤーのイメージを舞台で再現するというお楽しみがあります。今回はどこで見られるか!楽しみにしていてください」

――― そして出演総勢35人! とても迫力あるシーンが展開しそうです。

青海「レティクル東京座、主宰・脚本家・演出家の赤星ユウは昔から大人数の芝居を好んでいて、大人数が色んなグループで入り乱れクライマックスを迎えるという形を描くのが特徴です。大人数でもチームで出てきて、チームによって衣裳や色で分かれていたりするのでわかりやすくなっています。お客様は最初、全員白塗りで見分けがつくか不安に思うようですが、皆キャラクタァが立っています。素敵なキャストさんのおかげで全員に注目して観て頂ける、大満足の作品になると思います」


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新しい単語を作って世界観を構築、ここでしか見られない唯一無二の作品に

青海「遊廓ものとは言っていますが、遊廓と使っているのは公演タイトルだけなんです。劇中では新しい単語で遊廓を『常花新地(とこはなしんち)』と表現しています。公演タイトルの“青年遊廓”は、それを見ただけでお客様にわかりやすく興味を持って頂けるよう残しました。そして遊女にあたる身分制度を“穢多非人(えたひにん)”やインドのカースト制度をモチーフに、本来は忌むべき存在だけど祝祭の日には踊り子になるような、綺麗と汚いが入り混じっている存在として『常花非人(じょうかひにん)』という独自のワードで表現し、世界観を構築しています。オリジナル楽曲やダンスなど見どころがたくさんありますが、ここでしか観られない唯一無二の世界観を表現できたらと。
 それを体現してくれる素敵なキャストさんが今回も揃っていると思います。そういうところを含めて楽しんでいただけたら」

五十嵐「白塗り、男の遊廓と聞くと奇抜ですが、とても素敵な人間ドラマになっています。僕らは何も迷わずに前進するだけです。そういう芝居ができることがとても楽しみですし、こんな素敵な作品に携わることができ嬉しいです。早く稽古がしたい! 色んな顔が見られると思いますのでお楽しみにしていてください!」

秋葉「初のレティクル、初のヒロインということでとても気合が入っています。レティクル史上一番と言われる作品になるようにがんばります!」

青海「初のD<ダーク>エンタメ公演でファンの方の想像を超えていきたいですね。今まで男性主演の作品が多かった中で私が主演をやらせていただきます。アクションや芝居をパワフルに見せて行けたら。レティクル東京座のファンの方を劇団では、劇団公式ファン倶楽部の名称『絶対極星因子(スタァファクタァ)』から"ファクタァ"さんと呼んでいますが、本当に多くのファクタァの皆さんに応援していただいています。初めて新宿村LIVEのステージに上がりますが、皆さんの支えでここまでやってきました。これからも驚かせたいと思っていますので応援よろしくお願いいたします!
 そして初めて観るという皆様、レティクル東京座がやっていることはド直球なエンタメ芝居です。 装飾はありますが本質的には本当にストレートでわかりやすいエンタメ作品になっています。観てくださる方全員が楽しめるような作品にしていきますのでご期待ください!」


(取材・文&撮影:谷中理音)

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PROFILE

青海アキ(おうみ・あき)のプロフィール画像

● 青海アキ(おうみ・あき)
1990年9月27日生まれ、千葉県出身。「レティクル東京座」第一期メンバー。2012年に劇団が旗揚げして以降全ての劇団公演に参加している。舞台を中心に活動中。近年の出演作に、レティクル東京座 N<ニュートラル>エンタメ公演『皇宮陰陽師アノハ』、VACAR ENTERTAINMENT『むばたまの夜に降る白雪の月影』などがある。

秋葉友佑(あきば・ゆうすけ)のプロフィール画像

● 秋葉友佑(あきば・ゆうすけ)
1992年4月6日生まれ、神奈川県出身。劇団CATMINT所属、舞台を中心に活躍中。近年の出演作に、舞台『MARKER LIGHT-BLUE マーカライト・ブルー』シリーズ、『遙かなる時空の中で5 風花記』、ラズベリーボーイ』シリーズ、『透明少女』、『JYUKAIDEN-桃源-』、『のぶニャがの野望 幸村と五輪の剣』などがある。

五十嵐 啓輔(いがらし けいすけ)のプロフィール画像

● 五十嵐 啓輔(いがらし けいすけ)
1987年7月15日生まれ、群馬県出身。舞台や映画・ドラマなど多数出演。近年の出演作に、映画『月下燦然ノ星 THE MOVIE』、舞台『ダレンジャーズ』、『猫と犬と約束の燈(再演)』、『鬼斬ZERO』、『ツキステ。』第4幕、『ホス探へようこそザ・セカンド/アンチ・アレス』、『ハマトラTHE STAGE』などがある。

公演情報