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市川知宏・上杉柊平・入江甚儀・瀬戸利樹


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「何かが皆さんの心に残り明日を生きる活力になれば嬉しい」

戦況下、精一杯生きる四兄弟の姿を笑いと切なさで描くハートフルな物語

2017年8月に上演された、研音主催の舞台『大きな虹のあとで〜不動四兄弟〜』が一部キャストを新たに、今年も8月に上演される。戦争を知らない世代にこれから生きていく上で大切なことを伝えるハートフルな物語を、今注目の若手俳優4人が兄弟役で紡いでいく。


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それほど遠くない昔、この国がまだ戦争で戦っている頃

――― 日々訓練に励む不動月(つき)、空(そら)、大地(だいち)、草太(そうた)の四兄弟がいた。戦況下にも関わらず、月は笑いに、空は夢に、大地は恋に生き、草太はそんな兄達を心から慕う毎日。彼らの周りには笑いの絶えない「奇跡のような時間」が流れていたが、戦争の足音は迫っていた。
 全員孤児で本当の兄弟の様に育った4人の絆が描かれています。皆さんは年齢も近いので関係性は似ているのでは?


市川「実際の年齢順で役についていまして、僕が最年長なので長男役です。兄弟に近い仲の良さで、気心知れている関係性はもう出来上がっていると思っています。チームワークはバッチリなので後は役に対してしっかりやりきって、うまくコミュニケーションをとっていけたら」

入江「ここのチームワークは心配していないです。前作でもそうでしたが、兄弟役は何かを作る上で大きなハードルではありますが、普段から知っているメンバーで初共演ではないので、そこのハードルはなく各々でがんばって作品のメッセージ性や伝えなければいけないない事を表現するところからのスタートなので、この中で挑めることはとてもありがたいですね」

――― 市川と入江は昨年に引き続き同じ役どころで出演する。経験者として初参加の上杉と瀬戸の2人に伝えておきたい事を聞いた。

市川「当たり前のことですが、セリフはしっかり入っていた方がいいですね。掛け合いが多くテンポが早いので、そこで苦労しちゃうと、その先に入るまでの作業が後になるので、全部覚えて稽古入った方がいいよね」

入江「“お互いを頼れ”という所ですかね。絶対にミスは起こるし、誰がどういう状況なのか知っていた方がお互い楽です。後は、ないがしろにしないことですね。絶対に何か起こるから僕たちは絶対フォローする、独りじゃないぜ!」

瀬戸「頼もしい!かっこいい!」


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戦争や特攻に対して自分の知識をもっと深めて、前回は忘れて新たな気持ちで挑みます!

――― 特攻隊に志願した不動四兄弟を、それぞれどう分析していますか?また前回より進化させたいところは?

市川「月は笑いに生きている男で、どんなに辛い状況でも笑いで吹き飛ばそうという考えを持った男です。きっと人一倍繊細で感受性が豊かだからこそ、それを見せないようにしている。ただはしゃいでいるだけではなくて、わかった上で笑いに変換させているので、実は大人だと思っています。長男なので弟たちに自分の弱いところを見せたくない熱い男で、僕はかっこいいと思っています。そして僕だけタンクトップを着てたり(笑)今回進化させたいところ…」

入江「滑舌?」

市川「そこもそうですが(笑)、月兄は引っ張って行きたいんだけど引っ張れてないところが特徴で、前作よりも引っ張る意識を持って臨みたいです。結果、そこが空回りしても面白いかな。戦争や特攻に対して自分の知識をもっと深めて、そして油断をしたくないので気持ちをリセットして、前回は忘れて新たな気持ちで挑みます!」

入江「大地は恋に生き、そして場を乱すうるさい奴です。自分が特攻に行くと決まった時でさえ愛する人を頼んだぞと言える男気がある人間でかっこいい。もし自分が同じ立場だったらそれどころではなくなると思うんです。でもどんなに自分が落ち込んでいても相談ができる頼れる兄や弟がいる。
人間の器用さはかっこよく見える時もありますが、それが鼻につく時もあるじゃないですか。そういうところは一切なく純粋でまっすぐ、それを最後まで貫き通す男でとてもかっこいいと思います。
前回は“うわー”と叫ぶことが多くありましたが、今回は役割的に違うアプローチがあるのではないかなと思っていて、それは考えています」

――― 上杉さんと瀬戸さん、役作りなど今考えていることは?

上杉「去年観劇しました。空は夢に生きている男で、その夢を掴むためにこらえてきたことや諦めてきたこと、我慢していることが沢山あって、でも次男として兄弟の中で見せなきゃいけない姿もあり。
 空は発言に力がありますね。それは威圧ではなくて空気を変えられる力があると思っています。同じことを言っても伝わる人と伝わらない人がいるので、言葉に力を込められるスキルを歴史上の人物なども意識して吸収できるところは吸収して演じたいです。
僕はこの作品が初舞台でして、この3人と一緒で嬉しいです。心強いメンバーと一緒に初めての経験をさせていただき、頼るつもりはありませんが自然と頼ってしまうと思います。信頼関係はもうできているので、しっかり4人で向き合っていければと思っています」

瀬戸「草太は素直で兄ちゃんたちが大好きな末っ子です。みんなの想いや願いを受け継ぎ、使命をしっかりと背負わなければいけないと思っています。3人との距離感を確かめつつ演じることができたら」

入江「草太は一番器用で現代っぽい奴だね」

瀬戸「年齢的にも一番下なので、そう接していれば自然に草太になれるのかな。最高の作品にしたいです」


インタビュー写真

四兄弟の滑稽さを見ることで戦争の悲しさ、起こしてはならないという重大さを知ってもらえたら

――― 物語を通してたくさんのメッセージが込められていますが、キャラクターとしての見どころ、心に刺さったセリフや印象的なシーンはありますか?

市川「“今この国を守るのは俺らしかいないだろう”というセリフがありますが、本当はそう思っていなくて、そう理由付けしないと特攻に立ち向かえなかったという部分がよく出ているセリフだと思います。自分のセリフですが、とても印象深いです。
 あと兄弟のやり取りは傍から見ていて、とても滑稽に感じると思います。その関係性は現代でも共通しています。でも滑稽な四兄弟の日常を奪ってしまう戦争が、ちょっと時代が違うだけで実際にあったんだぞと。この舞台を観ることで、日常を奪ってしまう戦争の悲惨さを改めて感じてもらい、戦争について考えるきっかけにしてもらえたらと思います。前半の四兄弟の様子はアホだなって笑って観て欲しいです(笑)」

上杉「前回、終盤に音が全部消えて照明だけになるシーンがありまして、そこは一瞬で心を奪われました。ひとりひとりの内面や彼らの抱えていたものがあの瞬間に見えた気がしてゾクッとしました。あのシーンは響きました」

入江「僕は麻樹ちゃんにひまわりの花を渡すシーンが印象深いです。ひまわりの花言葉は“ずっとあなたを見ています”なので現代ならば恐いイメージがありますが、当時はあれぐらいの想いがあったからこそシンプルに受け取って欲しいと渡せたのかな。僕から花言葉は言わず草太が代弁してくれますが、その流れがお気に入りですね。恥ずかしがり屋で大地の不器用な洒落っ気さが出ているシーンだと思います」

瀬戸「後半に、大好きで一緒に居たくても居られなくなる、今を大事にして欲しいというシーンがありますが、そこはとても印象的です。そこをどう演じるかワクワクしています。稽古に入ってどうなるか挑戦です!」


インタビュー写真

皆さんの心に残って明日を生きる活力になれば

――― 観る年齢や性別によっても感じる部分が変わってくる作品ですね。最後に物語を通して意気込みやメッセージをお願いします。
 
瀬戸「僕たち若い世代は戦争を知らないので、こういう時代があったという事だけでもこの作品を通して知ってもらいたいと思います。全力でこの作品に取り組みますので、その熱量をぜひ感じてもらいたいです」

入江「戦争を知っていて当たり前の時代から年を重ねることで薄れ、伝える人もいなくなってしまい、想像でしかわからない時代になりつつありますが、自分で足を運び体感することはとても重要だと思っています。今回の作品は兄弟と女学生の楽しい日常を描いていますが、なぜ突然奪われてしまったのか、誰のせいなのか、なぜこの状況になったのか、それを皆さんに見てもらい、彼らの想いがお客さまに伝わればいいなと思います」

上杉「戦争を思い出す機会はメディアを通してたくさん与えられているはずなのに流れてしまっている現状があって、でも世界中ではそういう状況下の国はあり、同じことがたった数十年間前に日本でも起きていた。僕は本気でこの世界から戦争や命を奪う行為が無くなればいいと思っています。だからこそこの作品で想いがつながればいいなと。その想いが繋がればこの国も人ももっと変わるのではと、そんなきっかけになればいいと思っています」

市川「数十年違う時代に生まれただけで夢も命も奪われ、恋愛も自由にできないそういう時代が実際にありました。現代ももちろん生きていく事は大変で辛いことはたくさんありますが、その中でも選ぶ自由やできる事がたくさんあると思います。この作品を観劇したあとに何かが皆さんの心に残って明日を生きる活力になれば嬉しいです。
 戦争や特攻があったということを広めてもらって、それが色々な世代の人にも伝わってくれたら僕らがやる意味があるのかな、命を懸けて挑みたいと思います。戦争のお話ですが、とてもあたたかい仲の良い四兄弟の物語を是非観に来てください」


(取材・文&撮影:谷中理音)

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PROFILE

市川知宏(いちかわ・ともひろ)のプロフィール画像

● 市川知宏(いちかわ・ともひろ)
1991年9月6日生まれ、東京都出身。第21回『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』でグランプリ受賞後、俳優デビュー。CXドラマ『オトメン』、ドラマ『信長協奏曲』ほか、TVや映画、舞台などで活躍中。近年の作品に映画『曇天に笑う』がある。

上杉柊平(うえすぎ・しゅうへい)のプロフィール画像

● 上杉柊平(うえすぎ・しゅうへい)
1992年5月18日生まれ、東京都出身。ドラマを中心に映画やCMで活躍中。代表作に連続テレビ小説『とと姉ちゃん』、EX系『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』、2月公開映画『リバーズ・エッジ』がある。

入江甚儀(いりえ・じんぎ)のプロフィール画像

● 入江甚儀(いりえ・じんぎ)
1993年5月18日生まれ、東京都出身。CX系『絶対彼氏〜完全無欠の恋人ロボット〜』でデビュー後は、多数のドラマや映画、人気舞台で活躍中。主な作品に映画『ごくせん THE MOVIE』、舞台『若様組まいる』シリーズ、「學蘭歌劇『帝一の國』などがある。

瀬戸利樹(せと・としき)のプロフィール画像

● 瀬戸利樹(せと・としき)
1995年10月7日生まれ、千葉県出身。2014年にテレビドラマ『弱くても勝てます〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜』俳優デビュ―後、多数のドラマや映画、舞台、MVなどで活躍中。主な作品に映画『仮面ライダーエグゼイド』、東海テレビ『いつまでも白い羽根』など。

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