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DMF/ENG


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少女の罪は、ひとりの英雄を作りだす。

高杉晋作と魔法使いが織りなす幕末ファンタジー。

良質なエンターテイメント作品を輩出し、演劇界を盛り上げるDMFとENG。4回目となる提携公演『メイカ 魔女と幕末の英雄』は、時代を幕末に置き、実在する英雄、高杉晋作と魔法使いマルィーオネの物語を描く。二人の関係性と時代は呼応するように変化していく。


インタビュー写真

高杉晋作役は数々の舞台で主演を務める実力派俳優の寿里。魔法使いマルィーオネ役は身体的能力に定評のある持田千妃来。作・演出には劇団DMFを率いる宮城陽亮、プロデューサーにはENGを立ち上げた佐藤修幸もまじえ、本作の魅力を大いに語ってもらった。

――― 今回、DMFとENGの提携公演は「幕末時代に魔法使いが出てくる」という珍しい設定ですが、思いついた背景を教えていただけますか?

宮城「“幕末に魔法使いを出したい”からスタートではなくて、“魔法使いを舞台に出したい”というところから始まりました。“舞台で出来る魔法使いの表現”を考えたら、“役者が操り人形となり、それを別の役者が動かす魔術”を思いついたんです。

またタイトルに“メイカ”って付いているんですが、“maker” でも“make a”でも良いんですが“作り手”という意味を込めました。僕の中で高杉晋作は“壊す人”というイメージ。“壊す”は“作る”と同義と考えています。その意味で“作り手”というタイトルをつけました。メイカちゃんは出てきません(笑)」

一同「(笑)」

――― キャスティングは佐藤さんが担当されましたね。相性と実力派とを綿密に計算してキャスティングする佐藤さんですが、今回のキャスティングのポイントはどんなところでしょうか?

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佐藤「高杉晋作役の寿里さんは、役柄と人柄で決めました。高杉晋作はストーリーを介して成長するというより“既に凄い存在”というイメージなんです。そして、主人公に影響を与える存在。だからこそ揺るぎない存在感や経験が必要です。実際の25歳だとその要素を出すのは難しくて、誰も適任が思いつかなかったんです。その時、いつも舞台に出てくれる石部さん(今回の舞台のキャストの一人、石部雄一)と話をしていて“寿里さんはどうか”という話が出たんです。
 寿里さんとはキャスティング前に一度会ったことがあって、“僕はこういう人です”というのを寿里さんが話してくれて、粋な人だなって印象を覚えていて。今回ダメ元でお声がけさせていただきました。
 魔女役の持田さんは、以前、僕が舞台で共演した流れ。クレプトキング(DMF/ENGが行なった前回の提携公演)に出てもらった時も、技術や身体能力があって向上心もあって。今回の作品にも合うんじゃないかと思ったら、やっぱり作品にもピッタリでした。劇中のマルィーオネは殻にこもってなかなか抜け出せない、自分の世界を作って閉じこもりがちな役柄で、高杉晋作に影響されて変わっていく。そんなキャラクターの変化を持田さんがどう演じるかを見てみたい気持ちもありました。
 表面なとこもいえば身長差とか見た目のバランスも考えて作品のイメージに合うキャスティングさせていただきました。今回のキャスティングは、芝居に対して取り組み方が良い人をキャスティングしています。お芝居を見ている人ほど、感動してくれる自信があります。前からDMFで一緒にやってくれてる人や新しい人を散りばめているので、その化学変化も楽しみです。」

――― キャスティングのお話を受けた時、寿里さんと持田さんはどう感じましたか?

寿里「今回のお話は石部さんからご連絡をいただきました。石部さんとは普段、お互いにふざけたりする仲ですが、色んなことを教えてもらってる信頼できる先輩なんです。アドリブをする時も一つずつその日にあってるか相談してる先輩。これまでも舞台での共演をお誘いいただいてました。でもタイミングが合わなかったんです。今回、こうして決まって嬉しい気持ちです。石部さんからのお声がけだったので、絶対に成功する舞台のお話だと思いました。何より嬉しかったんです。」

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佐藤「石部さんは気遣いもしっかりされる方で。ENG(DMF所属役者,佐藤修幸のプロデュースユニット。DMFのアルファベットを"先に進もう"という意識のもと、単語を1つずつ先に進める事でENGとしている。)を最初に立ち上げる時も相談したら、食い気味に”出る”って言ってくれたんです。石部さんは実力は勿論、男気も凄くあるんですよね」

寿里「世界を広げてくれる石部さんは僕にとっての高杉晋作です。でもここは恥ずかしいのでカットしてください(笑)」

持田「魔女のマルィーオネ役は“私で良いのかな?”って思いました。最近、出演させていただく舞台では殺陣メインの役が多かったんです。でも今回喋りがメインの役。普段、周りからは身体能力を褒められるんですが、喋る事は苦手なので今回、成長の機会だなと思っています。」

――― 今回の見所、見て欲しい部分はどんなところですか?

宮城「前回と比べてダンスシーンを多めに取り入れています。セリフを使わず、パフォーマンスで魅せる場面や、英雄として言い伝えられる高杉晋作像も観て欲しいですね。高杉は価値観を壊す人。何故、彼が英雄と呼ばれるか? 今回の話を見てもらうと、その訳を感じてもらえると思います」

寿里「高杉晋作の名前の重さはあるけど、重さの理由に時代背景があると思います。幕末は鬱憤が溜まって、色んな立場があって、それぞれの正義がある。その立場を壊した人が高杉晋作です。僕が壊せるものは何かな、と思いながら取り組んでいきたいと思ってるので、何を壊すのか観て欲しい」

持田「私はマルィーオネが高杉晋作から影響を受けて結果、何を生み出すのか何を見ることになるのか観てほしいですね。」

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――― 最後に、読者の皆様に一言お願いします。

佐藤「2.5次元のように元々認知のある作品から沢山の人に見られる作品と比べると、今回の公演は原作がオリジナル。描きたくて描いてる作品なので、メディアに訴える力は弱くて……。だからこそ、カンフェティさんに載せてもらう意味があると思っています。口コミで広がって欲しいと思ってますし、初動では好評いただいてるので自分たちが作ってる作品は間違いない、と信じています。だから一人でも多くの方に来て欲しいです。」

持田「まずは記事を目に留めてくださり、ありがとうございます。まだキャストとあらすじしか公表してないのに、沢山の人がチケットを予約してくれました。顔合わせと稽古がこれからなので、私自身もどんな世界観になるか楽しみにしてます。信頼できるクオリティと関係者でお贈りするので、是非チケットをお求めになって劇場に足を運んでほしいです。」

寿里「個人的な話ですが幕末とファンタジーは美味しいものが噛み合ってると思っています。これは、おもしろくないはずがありません。ケーキとチョコレートでチョコレートケーキみたいな(笑)。絶対的に美味しいのでご賞味ください」

宮城「ファンタジーの中に、歴史の流れも入ってる作品ですが、歴史を知らない人が見られる前提で、なるべくわかりやすく作品を作っています。観た後は高杉周りの歴史を話せるくらい、知識がついてると思います。そういった意味では損はさせません。主人公のマルィーオネが残酷な罪を犯す。で、その後どうするかっていう……あ、これ言っちゃダメだ(笑)。“過ちと向き合って成長する女の子の話”がここにあります。魔女宅(魔女の宅急便)のような、甘く切ない少女の成長物語が好きな人は、是非観に来てください(笑)」


(取材・文:やわらかゆーすけ 撮影:安藤史紘)

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PROFILE

持田千妃来(もちだ・ちひら)のプロフィール画像

● 持田千妃来(もちだ・ちひら)
1997年10月12日生まれ。
2008年に第3回「妹メガネっ娘♀・姉貴分メガネっ娘♀オーディション!!」に合格。以後キャナァーリ倶楽部のメンバーとして活動。現在はオッドエンタテインメントに所属し、歌唱に舞台と活躍中。出演作品に『音楽劇ヨルハ』、『クレプトキング』、『Wake Up,Girls!〜青葉の軌跡〜』、『飛ばぬ鳥なら落ちもせぬ〜梟雄と呼ばれた男 右筆と呼ばれた男〜』などがある。

寿里(じゅり)のプロフィール画像

● 寿里(じゅり)
1981年2月16日生まれ。
『ASAYAN』の「全国男子高校生オーディション」で選ばれモデルオーディションに合格。2005年頃からは俳優・モデルとしてTV、映画、舞台、CMなどでも幅広く活動中。現在ギグマネジメントジャパン所属。出演作品に『ミュージカル・テニスの王子様』、『真・三國無双 官渡の戦い』、『BRAVE10 〜燭〜』などがある。

宮城陽亮(みやぎ・ようすけ)のプロフィール画像

● 宮城陽亮(みやぎ・ようすけ)
1979年9月9日生まれ。東京都出身。
脚本家、演出家。2001年結成の主宰劇団・DMFや、その他の団体でのプロデュース公演で多数のエンターテイメント活劇を作・演出。最近では『イケメン戦国 THESTAGE 織田信長編』など。また、アニメ『ギルティクラウン』の脚本、同アニメのコミカライズ版の構成や、ゲーム『戦国BASARA4&4皇』脚本、アニメ『ローリング☆ガールズ』コミカライズ版の脚本なども手掛ける。

佐藤修幸(さとう・のぶゆき)のプロフィール画像

● 佐藤修幸(さとう・のぶゆき)
1978年3月2日生まれ。東京都出身。
俳優、プロデューサー。2001年にDMFに入団。同劇団のすべての舞台に出演。2013年4月に、自身のプロデュースユニットENGを旗揚げし、第1回公演『SLeeVe』を上演。以降、多数のプロデュース作品を手掛ける。近年では『クレプトキング』、『ロスト花婿』、『山茶花』など。

公演情報