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(劇)ヤリナゲ


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「MITAKA "Next" Selection19th」選出作品!

(劇)ヤリナゲが「作家の業」や「表現の自由とプライバシー」をテーマに描く

デリケートな人間関係や社会問題をテーマに、持ち前の適当さでシニカルな笑いに仕立て上げる(劇)ヤリナゲ。「佐藤佐吉賞最優秀演出賞」など受賞歴がある注目の劇団だ。このほど三鷹市芸術文化センターが脚本・演出・構成力に優れ、今後の活躍が期待される劇団を集めて開催する「MITAKA “Next” Selection 19th」に選出され新作を発表する。学生時代を過ごした三鷹での公演に気合いの入る主宰・越寛生とメンバーの浅見臣樹、客演のQ本かよと豊田可奈子に話を聞いた。


インタビュー写真

テーマは「作家の業」「表現の自由とプライバシー」

――― 越さんは近年、演出方法が変わってきたとのことですが、試験1、2公演を経て、2018年は2作目、その方法は継続中ですか?

越「『試験』は変な事に挑戦しました。 箱の中に浅見さんがずっと入って演技をする作品をでしたが、今作ではそこまで実験的なものにはしないようにとは思っています」

浅見「棺桶の様な箱に寝て入り、顔だけ出ている状態でした。人が乗ったりテーブルとして使ったり。試験は観客も俳優も全部無視して越だけが楽しむ作品でしたが、本公演はエンターテインメント性が高く、多くの人が楽しめる様に作っています」

――― 「MITAKA “Next” Selection 19th」選出おめでとうございます、これは参加が決まってから書かれた新作ですが?

越「はい、決まってからです。去年の『預言者Q太郎の一生』(於こまばアゴラ劇場)の後にお声がけいただきました」

浅見「ずっとこのMITAKA “Next” Selectionは出たかったんだよね、楽日の翌日に連絡があってね」

越「そうです、嬉しかった!」

――― (劇)ヤリナゲはデリケートなテーマをシニカルな笑いにする作風ですが今回はどんなお話に?

越「作家志望のコウくんが何でも書いてしまうというお話にしようかな、と思っています。例えば、書かないで欲しい家族の事を書いてしまったり、彼の近くにいると何でも書かれちゃうから友達が引いてしまう、でもそんなコウくんを好きになってしまったカエちゃんのことは書くことができない、というような。
 テーマは“作家の業”“表現の自由とプライバシー”。例えば芸術性でよしとされていた作品でも、モデルの人は実は快く思っていなかったとか。母をモデルに作品を書いたら本人からすごく怒られて、実は嫌だったんですよね。書かれたら嫌らしいということが僕自身だんだんわかってきまして、その折り合いをつける意味でこの『みのほど』をつくりました。書くことで人を傷つけてしまうのではないかという気持ちと、でも書きたいという気持ち、折り合いがつかなくてモゴモゴした雰囲気“書きよどみ”が作品にならないかなと。そして共感もあって笑える」


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越に演出してもらおうという気持ちで来るとびっくりしちゃうと思います

――― (劇)ヤリナゲの稽古はどう進むのですか?

浅見「台本らしきものが来て、稽古らしいことをしながら越が“最近起きた嫌な事”を質問したり意見を聞いて、みんなの情報を収集する(笑)質疑応答をすることが多いよね。指示をする演出ではないので越に演出してもらおうという気持ちで来るとびっくりしちゃうと思います。そうなると今回のメンバーは経験者もいてよい方々が揃いましたね」

越「どんどん人間らしく無くなってきまして、私がしっかりしなくなったので浅見さんが怒ってくれます」

浅見「出会って3年、当初は教員をやっていて計画性がありましたが、スタッフが揃ってきたので越は解き放たれてどんどん社会性がなくなり自由になってきて(全員笑)」

越「演出に集中できるようになってきて、色々気にするのをやめたら周りに迷惑をかけるようになってきました。ちょっと反省はしています」

――― Q本さんは2度目の出演、豊田さんは初参加ですが、(劇)ヤリナゲの印象は?

Q本「私は『モニカの話』で初めて参加しましたが、ちょうど“以前と演出方法が変わった”と周囲に言われていた時期で。その後に『預言者Q太郎の一生』を観に行ったら作風は『モニカ〜』とは全然違って、(劇)ヤリナゲは過渡期なんだなと思いました。
 少し前の現場で本は別の人、演出が越さんの作品(やまだのむら『寿』内「ふじみちゃん」)に出演して、それも楽しかったのですが、今回は本も越さん、演出も越さんなので、また全然違うんだろうなと、わくわくしています。」

越「嬉しいですね!」

豊田「『モニカ〜』と『Q太郎〜』を観ていまして、作品ごとにぜんぜん違うものを作る人なんだというのが最初の印象です。毎回劇場で配布される当日パンフレットに越さんのめちゃくちゃ長い文章が書いてあって、それを読んでこの人は変な人だなぁとそこに魅かれました。(全員笑)
そんな時にオーディションがありご縁が繋がりましたが、お話していても何が飛び出してくるかわからない人なので稽古も本番もとても楽しみです」


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自分の力で原点に帰ってきた

――― この3人はどんな役どころになりそうですか?

越「Q本さんと豊田さんが双子の役とかよくないですか?」

豊田「双子!?」

Q本「楽しそう!」

浅見「俺も兄弟にして!この3人は同い年なんです。末っ子にして!待ってお姉ちゃんとか言いたい」

越「うーん双子がいいな。双子っぽくないですか?」

Q本「身長が一緒なんです」

豊田「越さんの目からは似てるように見えるのかな?」

Q本「これは本番までのお楽しみですね」

――― 今作はとても出演者が多い印象です。

浅見「そうなんです最多になります。はじめからこのくらいの人数でと決めていました」

越「15人です。出演者がいっぱいって楽しいですよね。リコーダーを吹いているとか、みんなで学校の何かをしているイメージがありまして」

浅見「なんか嫌な予感がする(全員笑)」

越「昔、子供の頃にリコーダーを忘れて先生には言いたくなくて、見えないように吹くふりをしたことがあったんですけど(笑)。たくさん人が出るので、今までの公演ではできなかったシーンとかも作ってみたいです」

Q本「個性豊かなキャラクターが出てきそう!色物で変な役をやりたいです!」

豊田「セリフいっぱい欲しいです(笑)」

越「色々言ってきましたが、実は僕役の人が出てくるとかも、いいかな、と思っていて」

浅見「それ試験1でやったんです、みんなが越っていう。(劇)ヤリナゲは物語ではなくて、状況や状態をずっと舞台上でやっているんです」

豊田「主人公が変わっていくんですね」

越「そうなんです。主人公を中心にした物語が好きなのですが、(劇)ヤリナゲは場所があってそこにワラワラ人が集ってみんなが主人公のように描かれることが多いです」

浅見「観客も巻き込んだら面白いかもね」


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――― では台本があるようで変わってしまう?

浅見「あるけどないみたいな?決まっているものがあって、それをやってもらいその人の言葉にしていきますね。演じる本人に近づけた役どころが多いかもしれません」

越「(劇)ヤリナゲを始めてから今まで“書きよどみ”的な想いがずっとあるので、それを作品の中心にすえるのは初めてのこと、自分にとって難しい作品で挑戦になると思っています」

浅見「とても大きな劇場で上演期間も長いので、今までの作品で一番面白くなるといいな。出番も多くなるといいな(笑)」

豊田「やった事のない事ができそうな予感がしています」

Q本「凄く良い作品を観るとその劇場自体も好きになってしまうことがあると思うのですが、初めて星のホールで観た作品がとても良くて。だから今回そのホールに立てる事がとても嬉しいです。
それから、わたしは越さんのファンのようなところがあるので、越さんが大きなホールで初めて大人数の芝居をするという点で楽しみにしています」

浅見「劇場で観てこそ面白い作品になると思います。劇場でお待ちしております!」

越「星のホールはとてもやりたかった劇場なんです。大学が三鷹で、その時に役者として立ったことがある思い出のホール。自分の力で原点に帰ってきました。気を引き締めて挑みたいです」


(取材・文&撮影:谷中理音)

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PROFILE

越 寛生(こし・ひろき)のプロフィール画像

● 越 寛生(こし・ひろき)
1991年2月4日生まれ、千葉県出身。大学在学中に(劇)ヤリナゲを立ち上げる。デリカシーのなさを武器にした脚本・演出を手掛ける。2014年『非在』、2016年『緑茶すずしい太郎の冒険』で佐藤佐吉賞優秀演出賞、2015年『スーサイド・イズ・ペインレス』で佐藤佐吉賞最優秀演出賞を受賞している。近年の作品に平泳ぎ本店『ボーク』などがある。

浅見臣樹(あさみ・なおき)のプロフィール画像

● 浅見臣樹(あさみ・なおき)
1982年6月10日生まれ、埼玉県出身。切れのある身体と声を生かし数多くの舞台に出演。(劇)ヤリナゲには第6回公演『206』から参加。近年の出演作に、キ上の空論 #8『おかえりのないまち。色のない』がある。

Q本かよ(きゅうもと・かよ)のプロフィール画像

● Q本かよ(きゅうもと・かよ)
1982年9月6日生まれ、石川県出身。□字ックほか、ままごと、アナログスイッチ、かわいいコンビニ店員飯田さんなど舞台を中心に活躍中。2018年6月に□字ックを退団。10月にはキ上の空論#9『みどり色の水泡にキス』に出演する。

豊田可奈子(とよだ・かなこ) のプロフィール画像

● 豊田可奈子(とよだ・かなこ) 
1982年11月22日生まれ、東京都出身。舞台を中心に活躍中。近年の出演に、佐藤佐吉大演劇祭2018in北区参加作品『再生ミセスフィクションズ2』などがある。

公演情報

「みのほど 」のチラシ画像

(劇)ヤリナゲ
みのほど 


2018年8月24日 (金) 〜2018年9月2日 (日)
三鷹市芸術文化センター 星のホール
HP:公演ホームページ

※カンフェティでのチケット取扱はございません

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