石川チカ・teracco・二宮愛による人気シリーズ、勝手にメディアミックス作品『愛犬わをん』は、2013年12月〜2014年12月の間にドラマCD×漫画×グッズとして誕生。2匹の狛犬を主人公に、ミコやシーサーなど個性豊かなキャラクターがテンポよく暴れまくる、今もなおファンの心を掴む人気シリーズだ。誕生から5年の時を経て音楽朗読劇となって再降臨する。久しぶりの再会となったビジュアル撮影現場で阿形(あぎょう)役・山口勝平と吽形(うんぎょう)役・中井和哉に話を聞いた。
とにかくテンポの良い作品、舞台でどこまで再現できるのか
――― それぞれキャラクターと再会した率直な感想をきかせてください。
山口「とても楽しい作品で好きなキャラクターだったので単純に嬉しいです。出会ってから5年になると聞いて驚きました。朗読劇という形でまたできる事が本当に楽しみですね」
中井「愛着があるキャラクターなんです。久しぶりにCDなど聞き直してみましたが、共演者の皆さんも本当に素敵でいい作品だったなぁと改めて思いました。またできる事は嬉しいですし、頑張ってやらねばと気持ちを新たにしているところです」
――― 音楽朗読劇になることで、違う難しさや楽しさ、発見があったりしますでしょうか?
山口「ぼくらもまだ全貌をわかっていませんが、音楽の部分は生バンドになるらしいです。生演奏と舞台をするのはまたちょっと雰囲気が変わるので、そこも凄く楽しみで。会場の東京キネマ倶楽部も面白い所なんです。色々楽しみな要素が盛り沢山だなって」
中井「ドラマCDの段階でも音楽やSEのタイミングがとても重要でポイントになっている作品だったので、それをライブでどう表現されるのか楽しみですね」
――― お2人のタイミングで音楽が鳴るのは素敵ですよね。
山口「とにかくテンポの良い作品でそれも売りだったと思うので、舞台でどこまで再現できるのかだね。台本はまだこれからだけど、ま、おバカなお話なんじゃないですか?」
中井「(笑)」
山口「難しいお話にはならないと思うので気楽に観に来てもらって、一緒にワチャワチャしてもらえたらいいんじゃないかな」
中井「お客様もいっぱい笑ってもらいたいですね」
――― 物語は渋谷の何処かにある出来たてほやほやの小さな神社を舞台に繰り広げられる、新人狛犬・阿形(あぎょう)と吽形(うんぎょう)がおバカなことばかりおしゃべりする物語。ベテラン2人が濃厚な時間を作るに違いない。
1日限りのワンステージ。映像化もしないそう
――― 本日のビジュアル撮影の感想を教えてください。
山口「撮影は楽しかったですよ。変わった雰囲気のスタジオでいつもの撮影と違いましたね。色々周りにあると入り込みやすいのかなと思いましたね。パンフレットとかどうなるのか僕らも凄く楽しみです」
――― シャッターが下りる度に「カッコイイ〜」と絶賛の嵐でした。
中井「僕はおすましして撮影するのは苦手なんですけど、皆さんが上手く乗せてくださって仕上がりが楽しみです」
――― 本番、耳は付けるのですか?
山口「あ、耳!」
中井「耳ね、辞さず!」
山口「耳はむしろ大歓迎です(笑)」
――― お2人の朗読劇ですから、普通に読むだけのステージではなのでは?
山口「きっと愛先生の作品なので、ただじっとは読ませてくれないと思うんです。別作品の朗読劇では物凄く動いたりしました」
中井「おお、それは! 必ず何かがあると。僕も切りかえていかないと!」
山口「しかも今回1日限りのワンステージなんです。映像化もしないそうなのでね」
中井「何を言ってもいいんですね」
山口「節度をもって(笑)」
中井「大人ですから大丈夫ですよ(ニヤリ)」
山口「CDを録った頃から5年たってますから成長していますよ(ニヤリ)」
できることを全部やります! 全て見せます!
――― 今日は久しぶりの再会だったのでしょうか? お二人はお互いにどのような印象をお持ちですか?
山口「久しぶりの再会でした! 2人で舞台をできることは嬉しいですね。勝手知ったる中井くんなので何も心配はなく楽しみしかないですね」
中井「僕も勝平さんがいてくださると安心感しかないです」
山口「CDの時は南央美さんやうえだゆうじさんを始め達者な方々がいっぱいいらして言葉のキャッチボールが本当に楽しくて」
中井「今回は2人だけですから言葉のキャッチボール感はさらに大事になってきますよね」
――― お互い安心感があるそうですが、ちょっと直して欲しいなど気になる所はありますか?
山口「(笑)なんだろう。CDを録る時とか毎回吽形が長セリフをしゃべるんですよ。テストもなくすぐ本番を録る様なスタイルだったので、どこかを直して欲しいではなくて、足を引っ張らないようにしなきゃなって。その長セリフを一度でクリアされると、むしろプレッシャーになるの(笑)」
中井「勝平さんは、さっきみたいにおすましして撮影をする時に凄く笑かしてくる(山口氏爆笑)。真面目なシーンの前に表に出せないとんでもない笑いを放り込んでくるのはやめていただきたいと思います(笑)」
――― では最後にメッセージをお願いします。
山口「生の良さ、ライブの楽しさを身体全体で感じてもらえれば嬉しいです。1回のステージで限られてしまいますが、来られる方はこの限られた時間を目一杯いっしょに楽しんでもらえたら。期待して待っていてください!」
中井「僕らも楽しみたいですね。なんでも受け止めて、できることを全部やります!全て見せます!そして面白かったら笑っていただいて、一緒に参加する気持ちで来ていただければ。そんなオープンな気持ちでお待ちしております!」
(取材・文&撮影:谷中理音)