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ルー大柴・山上 優


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精神科の待合室に居合わせた6人の患者たち。

それぞれの“癖”が意外な展開を生む

TOC(Trouble Obsessionnel Compulsif=強迫性障害)の治療を、世界的権威に診察してもらう為に、待合室で居合わせた6人の患者たちの応酬をコミカルに描くワンシチュエーションコメディ。軽妙且つ、意地悪なユーモアで定評のあるフランス人作家、ローラン・バフィにより、2005年の初演以降、世界ツアーや各国で翻訳上演されるなど、息の長い人気を誇る本作が、日本では2016年以来初の再演となる。その圧倒的な存在感で異彩を放つ、ルー大柴が演じるのは「汚言症」の老紳士。自分の意思と関係なく、汚い言葉や卑猥な言葉を発する男である。翻訳・演出をてがけた山上優と共に、舞台の見所について語ってもらった。


インタビュー写真

外国のコメディに憧れがあった

――― 約2年ぶりの舞台出演が外国喜劇となりますね。

ルー「若い時から外国のコメディが好きだったけど、まだ当時は演技の実力もなくて、なかなか縁がなかったんですね。少しお洒落な匂いのする作風に憧れがあって、この年齢になってこれを頂けるとは嬉しさと共に衝撃でもありました。6人の患者全員が主役というべき作品で、普段、下ネタを使わずにやってきた僕にとっては、要所でインパクトのある台詞を吐くので、難しい部分もありますが、お客さんの反応を見る意味ではやりがいのある芝居ですよね。

個性の強い役なので、『ああ、ルーだな』と思われるかもしれないけど、周りの役に絡んでいく繊細な部分はやっぱり芝居でちゃんと表現しないといけない。幸運にも一緒に出るキャスト陣が皆、舞台中心で活動する方々ばかりなので、演技の基礎がちゃんと出来ているので安心ですよ。そういう役者さんたちのショルダー(肩)を借りながら、トゥギャザー(ご一緒)できるのは今から楽しみです」

インタビュー写真

ルーさんは細かい人間の機微まで演じてくれる

――― 計算癖や潔癖症、確認強迫など、ワケアリの患者が出てきますが、その1人にまたもやキャラクターの濃い、ルー大柴さんを起用されました。

山上「フランスに演劇留学をしたことがきっかけで、この作品に出会ってこれは面白いなと。ずっと喜劇が好きだったので、是非日本でやらせてくれ!とローラン・バフィ氏に直談判して、上演権を得ることができました。ルーさんとの出会いは、もう20年前、ルーさんの出演された舞台の裏方に付いていた時でした。その時私はある女優さんの付き人だったのですが、テレビで出すバーン!としたキャラクターじゃなくて、細かい機微まで丁寧に演じる姿に、きっとお芝居がお好きなんだろうなと感銘を受けました。その印象がずっと頭に残っていて、この老紳士役のイメージにもぴったり合って、ダメ元で思い切ってオファーしました。出てくださるだけで本当に嬉しいです」

誰にでもある癖

――― チラシにも書かれていますが、93%の人間は何かしらのTOCを持っていると言われます。お二人にも心当たりがありますか?

ルー「台本を読んでいて、僕もこの中に該当するなと思いましたよ。例えば、あれ?ガスの元栓締めたかなと何度も確認してみたり。そういう“癖”って誰にもあると思うんだよね」

山上「実際、計算癖のタクシー運転手役を務める近童弐吉さんも、鍵をちゃんと閉めた事を忘れないように、スマホで写真を撮るって」

ルー「特に役者ってそうだよね。若手の頃から集合時間に遅れたりするもんなら、怒鳴られたわけですよ。だから遅れたり忘れたりしないように、ずっと気を配ってやってきたら、確認する事で安心するんだよね。ロケ現場も道に迷わないように前日に下見とか行ったりして(笑)」

インタビュー写真

毒舌に包まれた本質は人間愛

――― ただ笑えるだけのコメディでなく、見る人の心にチクっと刺さるのがバフィ氏のエッセンスでもあります。

山上「ここに登場する人達は、その“病気”からも日常で痛い目に会っているわけですよね。だからなかなか自分の殻を開かない。でもクリニックの待合室で、互いにチクチクやりあいながらも、徐々に心を開いてく。非常に辛い部分もありますが、私はヒューマンコメディだと思っています。作家のバフィ氏も、テレビで本音をフィルターをかけずに喋る、みたいな番組をやっていて、毒舌が凄いんですが、でもその中にキッチリ本質を見る目があるんですよ。ひどいことも言っているけど、その根っこには人間愛がある。そこがしびれるところです」

ルー「僕の役である『フレッド』を含め、6人の患者たちでひしめきあう待合室で、皆が頼りにしている精神科医が飛行機と遅れで到着しないという所から、“カオス(混沌)”が始まっていくわけですよ。最初はバラバラに自分の癖を出し合っている患者たちですけど、集まってお互い話を聞いているうちに、それがグループセラピーのようになっていくところが見所でしょうか。信頼している人じゃないと心を開かないわけじゃないですか。少しずつ患者たちが心を開いていって、互いに手を差し伸べていくという、温かさもこの作品にはあるんだよね」

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大どんでん返しを期待して!

――― 最後に読者の方へメッセージをお願いします。

山上「観客の皆様がいないとお芝居は成り立ちません。どんどん参加するつもりで観に来て欲しいですね。このキャラクターはひょっとしたら自分のことかも?という発見があるかもしれません。フィルターなしで、俳優のルーさんを観てほしいです!」

ルー「基本的にはお客さんと生で空間を共有できる舞台が好きなんですよ。お客さんも毎回違うし、怖いし大変だけど、そこが逆に一番楽しいところでもあるし。この作品は本が非常に良く出来ているので、是非芝居の構成まで観てほしいですね。

キャスティングも僕以外は見事! 確かにルーのインパクトは強いけど、芝居は始まればこの世界にぐいぐい引き込む力強さがある作品。大どんでん返しもあるようなので、是非生で観て欲しいです。台詞はストレンジだけど、全員が全力でアクトするので、俺たちと会場でトゥギャザーしようぜ!!」

(取材・文&撮影:小笠原大介)

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PROFILE

ルー大柴(ルー・おおしば)のプロフィール画像

● ルー大柴(ルー・おおしば)
1954年1月14日生まれ。東京都出身。
1954年新宿に生まれる。日本語と英語をトゥギャザーした話術を使う独自のキャラクターで活躍。芸能活動のほか、2007年NHKみんなのうたに採用された「MOTTAINAI」をキッカケに、富士山麓の清掃や地域のゴミ拾いをするなど環境活動にも積極的に取り組む。趣味はドジョウやメダカの採集、水墨画。茶道・遠州流師範、山野美容芸術短期大学客員教授も務める。

山上 優(やまがみ・ゆう)のプロフィール画像

● 山上 優(やまがみ・ゆう)
1966年1月5日生まれ。東京都出身。
上智大学文学部フランス文学科卒業後。劇団青年座研究所を経て、劇団EDメタリックシアターに1994年解散まで所属。2001年よりフランス人演出家・作家フィリップ・ゴーリエに師事、2003年渡仏、エコール・フィリップ・ゴーリエに留学(文化庁新進芸術家海外留学制度)。再び渡仏し、同校にてアシスタント、ムーヴメント講師をつとめ、同時に日本人を戯画化したソロ・クラウン作品をパリで発表し好評を得る。2006年同校出身のイギリス人、スペイン人俳優らと結成したグループ<3lemons>スリーレモンズをパリで結成、東京公演も行う。この頃より演出を担当。近年はフランス現代演劇の作品紹介、翻訳、上演に意欲的。現在までパリ、東京の双方で活動する。

公演情報

「TOCTOC あなたと少しだけ違う癖」のチラシ画像

NLTプロデュース
TOCTOC あなたと少しだけ違う癖


2019年2月28日 (木) 〜2019年3月10日 (日)
中野 ザ・ポケット
HP:公演ホームページ

全席指定(一般):4,500円
全席指定(2/28 プレヴュー):3,000円
1,000円割引!4,500円 → カンフェティ席3,500円!
(税込)

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