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PICKUP

(劇)ハンマーヘッドシャーク×LUCKUP


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不死を失った吸血種たちの、7500年にわたる血の秘密

大人気作『TRUMP』を男女・シャッフルの4バージョンで上演

『(劇)ハンマーヘッドシャーク』と『LUCKUP』がコラボレーション。吸血種と人間の二つの種族が存在する世界を舞台に、吸血種と人間の混血/ダンピールのソフィと、ヴァンプ界の名家に生まれたエリートのウルが出会ったことにより始まる、因縁と血の秘密の物語。


インタビュー写真

物語は心と心のやり取りの人間ドラマ

――― 『TRUMP』シリーズは末満健一氏によるオリジナル作品。2009年大阪の小劇場から上演スタートし話題をよび再演を重ね、現在も多くのファンを虜にしている人気シリーズだ。2019年シリーズ10周年を記念して上演権を限定解放、この度シリーズ3作品の中から『TRUMP』を男性バージョンに加え、同じ脚本で女性バージョン、さらに新しい試みとしてオリジナルには無かった男女シャッフルバージョンの計4パターンの上演に挑戦する。役者たちの個性がどう輝くのか期待が膨らむ。


七海「夜中に台本を読みましたがとても楽しくワクワクして、朝までかけて三回くらい一気に読んでしまいました。誰に焦点を当てても感情移入でき、どうなっちゃうんだろう!?と、どんどん世界に引き込まれました。吸血種の設定などファンタジーではありますが、物語は人の心と心のやり取りの人間ドラマ、そういう部分をきっちり描いて行きたいと思っています」

布施「それぞれにドラマがあってみんなに焦点が当たっているので、とても見応えのある作品だなと思いました。カタカナが苦手で登場人物がカタカナなので読むのに苦労しました(笑)」

新井「そうそう、とても情報量が多い作品で。人気作品をやらせていただくことは光栄で楽しみです」

滑川「世界観が深くてお話も面白く、長く皆様に愛されている理由が伝わってきました。これを男性バージョンと女性バージョンで演じたら間違いなく全く違う雰囲気になるだろうし、さらに別々に作ってきたものをシャッフルとは、どうやって稽古をするのだろうと(笑)。とても未知数なので不安もありつつ、とても楽しみです」

斎藤「僕は高杉真宙さんの『TRUMP』TRUTH&REVERSEをDVDで見ていました。初めはエンターテインメントな舞台だなと思いましたが、見れば見るほど会話劇ということに気づいて。世界観を守っていかに会話をするか、ちゃんと言葉でお客様に世界観を伝えられるのか、すごく難しい作品。考えているうちに女性、男性バージョン両方やりたくなって、今まで観てそして出会ってきたキャストさんでこの人とこの人を合わせたら面白いのではと、キャスティングもエンターテイメントになり楽しくなってきて。素敵なキャストの皆さんが揃いワクワクしております」


インタビュー写真

――― ビジュアルは貴族風の制服でとても印象的な仕上がりになっていますね。

斎藤「この世界観を目で楽しむということで衣裳はすごくこだわらせていただきました。撮影の時はみんなキャピキャピしていて楽しそうでしたね」

滑川「かわい〜〜いって、盛り上がって撮影してましたね」


“この組み合わせは見たことがない”をやりたかった

――― それぞれのチームごとに稽古があると思いますが、お互いの稽古は気になりますか?

七海「私はめちゃくちゃ見たいです! そして参考にしたい! ずっと稽古場にいたいなって」(全員笑)

滑川「男女の違いがありますよね、女子同士のWキャストだと意識しちゃって見れないこともありますが男性なら!(笑)。私も見たい派ですね」

新井「僕も見たいです!」

布施「男女なので違うものになるんじゃないかな、良いところは見て盗めるものは盗んで(笑)」

新井「相乗効果でどんどんレベルアップしそう」

七海「会話の温度感や関係性が大事な作品だと思うから、作っていく過程を見たいです。個人的な事ですが、今回の出演者の皆様が全員初共演なんです。皆さんがどういうお芝居をされるのかもすごく気になっていて、最初は稽古場にかじりつこうと思っています」

滑川「私も初めましての方が多くて楽しみです」

新井「僕も共演経験は数人でほぼ初めましての方々なので緊張しますね。実は人見知りなので、最初の挨拶はちゃんと聞こえるように声を大きく出そうと思います」

布施「初めましての稽古はまず飲みに行ってコミュニケーションをとりたいですね。一度酔っぱらわないと(笑)。それで次の日に稽古場へ行ってニヤリと。徐々に打ち解ける戦法ですね」

斎藤「初めましての話で盛り上がるのは狙い通りで嬉しいです。お客様にはいつも見ている役者さんだと思うんです。でも“この組み合わせは見たことがない”それを今回やりたかった。シリーズものですが、いかに僕らのオリジナリティを出せるか悩みに悩んでキャスティングしてたので、みなさんの反応が嬉しいです」


インタビュー写真

滑川「いつも最初の顔合わせでは、だいたいが初めましてですが、今日のように取材を受けている方だけ『取材で会ったよね!』みたいな空気を出されていて、実はすごく羨ましかったんです。だから今回は稽古初日にちょっとだけ“お久しぶり感”が出せて嬉しいです(笑)」

斎藤「なるほどね(笑)。では稽古はこの4人に引っ張ってもらおう! 安心しました」


長年続く名作ですが新しいキャラクターを見つけていきたい

――― 物語は吸血種と人間の二つの種族が存在する世界。繭期と呼ばれる人間でいう思春期を迎えた若い吸血種・ヴァンプ達は教育施設クランで生活していた。吸血種と人間の混血/ダンピールのソフィと、ヴァンプ界の名家に生まれたエリートのウルが出会ったことにより始まる、因縁と血の秘密が描かれる。

布施「ソフィ役を演じます。今は台本を読んで感じることをイメージしているところですが、みなさんの声やお芝居を見て更に作っていけたら。僕がやりたいことがあっても相手の方が求めるものを返してくれるとは限りません。それがお芝居だと思うので、固めず柔軟に対応して行こうと思っています。あと僕は30歳ですがソフィは少年なんです。4500年生きている設定ですし大丈夫かな(笑)」

新井「ウル役を演じます。純血の吸血種でエリートです。僕は『TRUMP』や『グランニギョル』を拝見しております。このお話は血縁というものにみんな惑わされ翻弄されていくんです。作品中に生死感も出てきますが、ウルはそういう要素をギュッと詰め込んだ役、作品の世界観を象徴する一人だと思うので大事に演じていけたら。作品を見ている分、緊張しています」

七海「ソフィ役になります、とても難しい役ですね。この世界の“純血が正義”という常識の中で、ソフィはそこに固執していなくてみんなとは違うんです。それはダメではなくてただ素直に生きているだけだから、そういう素直さを楽しみたいですし、お客様の気持ちとどこかリンクして楽しんでもらえたら嬉しいです」


インタビュー写真

滑川「ティーチャー・クラウス役を演じます。生徒たちの葛藤を見守りつつ、大人側も色々な葛藤があったりするのでそのあたりもみんなで表現していけたら。私は先生の中でも浮いた感じのキャラクター、みんなで作り上げて行く中でこのキャラがどういう形になるか、あまり固めずに挑んでいけたら。長年続く名作ですが新しいキャラクターを見つけていきたいですね」

斎藤「僕も同じくティーチャー・クラウス役です。立場上、稽古場にはずっと居るのでいかになめきょう(滑川)を参考にするかですね(笑)」

滑川「えー! ズルい、じゃぁ私もずっと居ます(笑)」

斎藤「今回は演じたことがないキャラクターでもあるので、素の自分とキャラクターの違う部分をいかに近づけるのか、まま残すのか考えながら稽古していきたいです。自分がやる意味が生まれてくると思うので、その差を生み出すか滑川さんを参考にするのか(笑)
個人的にソフィとウルの2人を合わせると一番人間臭いキャラクターなのかなと思っていて、人が持っている表と裏をこの2人で表しているのかな。そこに伊藤えん魔さんの演出が加わってどう変化するのか、僕も楽しみです」


セッションで生まれる新しいものを皆さんに観て欲しい

――― 見どころや意気込みをお願いします。

布施「僕は器用にやるとか上手くやるとかできなくて、最近僕の役者としての強みって何だろうと考えた時に振り切る事で人の心を動かせる事だと考えました。まずは目的に向かってどう階段をのぼり頂点に達するかを意識して創りあげて、最終的には無意識で振り切れるように演じていけたらと思います。最終的にはこの「TRUMP」という作品で新しい自分を発見したいです」

七海「見どころに闘うシーンがあるらしいのですが殺陣のセンスが(笑)。もちろん頑張ります! 今まで三枚目や元気な役、主人公に影響を与える役が多くて。でもこの物語はソフィがどう変化するかも見どころなので新鮮ですし自分が期間中にどう変化するのか興味があります。新しい一面をお見せして、お客様にもその部分を楽しんで頂きたいです。
普段アイドルとしての活動では私が盛り上げようとか、自分が発信して皆さんを変えていきたい、空気感を作りたいと思ってやってきたからこそ、ソフィの変化が見どころになってくれたら」


インタビュー写真

新井「まずはソフィとの関わり方ですよね、いかに関わってどう影響を与えられるか。
そしてウルは生と死の恐怖をすごく増幅したキャラクターで共感してもらいやすいと思うのでお楽しみにしていてください」

滑川「普段舞台に出演すると、先輩方が多く若い役を演じることが多かったんです。今回の見守る立場は初めてなのでその深みを出せるように。また吸血種の世界なので相当長い歴史があるというその重みの実感を持たせられるように、観ている方がその世界を存分に楽しんでもらえるように挑んでいきたいと思っています。小劇場だからと小さくならずに、全部出し切るようにやっていきたいです」

斎藤「今まであったシリーズの原作をいかに大事にして、どれだけキャストの皆さんを含めてオリジナリティを出せるのか。お客様にはここが違うから楽しいとか違いを見てもらいたいですね。布施くん、とろろをはじめ、それを出せるメンバーだと思っています。
そしてシアターKASSAIという劇場でいかに耳と目と肌で感じてもらえるのか、その体感も見どころのひとつかなと思います」

布施「きっと初めは男性のみの稽古があり、追って混合の稽古になると思います。僕としては混合稽古はぶっつけ本番くらいの勢いでやれたら新しいものが生まれるのではないかと思っています。それぐらいセッションで生まれる新しいものを皆さんに観て欲しいと思っています。
今までたくさんの方が演じ観てきた作品です。その中でも濃密な空間で、しかも男女混合公演もあり、全く新しい『TRUMP』になると思うので爪痕を残し過去の作品を超えていきたいです。」

七海「沢山の方々に愛されているからこそ今回この作品に携われると思うので、歴史には敬意を持って臨みたいですし、今回新しくやろうと声をかけてくださった気持ちにも応えたいです。 シリーズを愛してくださっている方、役者を応援して駆けつけてくださる方、皆さんに喜んでいただける作品を創っていきたいです。
学園ものなのでそれだけでも青春で胸アツです。私自身の代表作となるよう頑張りますので応援してくれたら嬉しいです、劇場でお待ちしております」

(取材・文&撮影:谷中理音)

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PROFILE

布施勇弥(ふせ・ゆうや)のプロフィール画像

● 布施勇弥(ふせ・ゆうや)
1988年7月30日生まれ、秋田県出身。
舞台を中心に活躍中。代表作に、ミュージカル『忍たま乱太郎』シリーズ・綾部喜八郎役、ソラリネ。#11『歓喜の歌』初主演、舞台『素敵なカミングアウト』主演などがある。

七海とろろ(ななみ・とろろ)のプロフィール画像

● 七海とろろ(ななみ・とろろ)
1992年12月16日生まれ、東京都出身。
声優やパーソナリティ、アイドルなど幅広い分野で活躍中。近年の作品に、人狼TLPT『未来への十字架II』、舞台『Second you sleep-セカンドユースリープ-』などがある。

新井裕士(あらい・ゆうじ)のプロフィール画像

● 新井裕士(あらい・ゆうじ)
1994年2月18日生まれ。東京都出身。
高校時代に映画研究部に所属。芝居をはじめる。演劇ユニット HARDNUT'sメンバー。舞台を中心に活躍中。近作に舞台『守里の双眸』、舞台『lucK girL blooD tuesdaY』などがある。

滑川恭子(なめかわ・きょうこ)のプロフィール画像

● 滑川恭子(なめかわ・きょうこ)
5月20日生まれ、埼玉県出身。
声優、女優、MC、アーチスト活動ほか幅広く活躍中。近作にゲーム『ひぐらしのなく頃に奉』保土田かすみ役、舞台『ROSE GUNS DAYS』、吹替「EMMAデッドオアキル」エマ役などある。

斎藤貴裕(さいとう・たかひろ)のプロフィール画像

● 斎藤貴裕(さいとう・たかひろ)
1986年4月20日生まれ、福島県出身。
大学卒業後、24歳から演劇を始め現在は舞台や映像で俳優業を主とし、同時にプロデュース・制作・チラシ・パンフレットデザインなど手がける。2017年9月にLUCKUPを設立。代表作に舞台「Fehde」(主演)などがある。

公演情報

「(劇)ハンマーヘッドシャーク×LUCKUP【TRUMP】」のチラシ画像

LUCKUP
(劇)ハンマーヘッドシャーク×LUCKUP【TRUMP】


2019年6月5日 (水) 〜2019年6月16日 (日)
シアターKASSAI
HP:公演ホームページ

20名限定!4,500円(全席指定・税込) → 3,800円 さらに2,300Pゲット!(6/6 17時40分更新)

詳細はこちら

「(劇)ハンマーヘッドシャーク×LUCKUP【TRUMP】」のチラシ画像

LUCKUP
(劇)ハンマーヘッドシャーク×LUCKUP【TRUMP】


2019年6月5日 (水) 〜2019年6月16日 (日)
シアターKASSAI
HP:公演ホームページ

【最前列あり!良席多数】
前売:4,500円 パンフレット付き:6,300円 
U-22:3,500円 U-22パンフレット付き:5,300円 
(全席指定・税込)

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