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林家正蔵・古今亭菊之丞


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ベテランから若手、女性落語家まで、例年以上に充実したプログラム

風情あるまちだからこそ、演目選びに気を遣って「粋な噺」をしたい、ね(正蔵)

東京は山の手の繁華街として名高い神楽坂。そのランドマークともいえる毘沙門天善國寺での「毘沙門寄席」と、箪笥町(これもまた風情のあるいい地名だ)にある区民ホールでの「牛込落語会」からなる神楽坂落語まつり。今年で11回目を迎えるこの催しは、もうすっかり初夏の神楽坂に欠かせない風物詩になったといってもいいだろう。毎回ヴァラエティに富んだ企画を用意し20名近い出演者を決めている、いわばプロデューサー役を務めているのは古今亭菊之丞。寄席や落語会だけでなく、最近ではテレビの落語番組への出演やNHK大河ドラマ「いだてん」の落語監修も務める人気者だが、今年も非常に面白そうなプログラムを組んでくれた。そこで間近に迫った今年の開催を前に、牛込落語会に出演する菊之丞と林家正蔵に話を聞いた。


インタビュー写真

――― まずは牛込落語会。昼席は正蔵さんと菊之丞さん。夜席は柳亭市馬さんと柳家花緑さんという組み合わせですが、この顔合わせとなった理由を伺います。

菊之丞「実は、昨年の企画がちょっと凝りすぎまして(笑)」

正蔵「昨年って? どういうこと? 伺いましょう(笑)」

菊之丞「落語会の最古参である(三遊亭)金馬・(川柳)川柳の両師匠にお出まし頂いて、二人会を仕掛けたんです」

正蔵「あら、それは貴重な会だ。見逃す手はないねえ(笑)」

菊之丞「だから今回は原点に戻るような気持ちで、こうした顔ぶれを選んだわけです」

――― まさに本寸法で、ってとこですね。今回の宣伝文句には「ほんものを、ゆったりと」とありますが、この顔ぶれなら納得でしょう。正蔵さんもますます貫禄が出てきましたし。

正蔵「ほんものだってさ、どうするよ。俺以外はみんな本物だけど(笑)。まあそれはともかく沢山のお客さんや先輩・後輩、さらにお囃子さんとか前座さんとか、多くの仲間に育ててもらってきたんだと思います。ずっと憧れていた矢来町のお師匠さん(古今亭志ん朝)や寄席をとても大事にしていたウチの父親(林家三平)のような本物の落語家を目指しているので、芯は通しているつもりです」


インタビュー写真

――― その先代の三平さんですが、毘沙門天での寄席が始まった当初、当時の小金馬(現・三遊亭金馬)さんの声がけで高座に上がっていたそうですね。 ―――

正蔵「そうです。この前、関根勤さんと対談したんだけど、関根さんは当時の毘沙門天での落語会に通っていたそうで、一番前に陣取って高座からいじられるのが快感だったそうです。三平にいじられるのが快感だって(笑)。ただ、申し訳ないけどウチの父のネタは毎回同じだった(笑)。このことは金馬師匠も(三遊亭)圓歌師匠も、そしてその他数多の証言がありますから間違いない。さらにいうなら、小沢昭一さんとか吉村明先生などは七代目の(林家)正蔵がお好きで、神楽坂坂上あたりの寄席に通っていたそうです。吉村先生は学習院の落研でしたからね」

――― 正蔵さんならいろいろな繋がりがあるでしょうから、まだまだエピソードがありそうですね。

正蔵「ええ。さっき出てきた祖父、つまり七代目正蔵は神楽坂の寄席に行くと言っては遊んでいたらしい。だから寄席のワリ(その日の給金)を持って帰ってきたためしがない(笑)。あるとき寄席の関係者が「お返ししなくてはと思っていましたが、師匠(正蔵)から決してカミさんには見せるなよ、といわれていたもので」と一枚の写真を持ってきてくれました。見るとまあ祖父が神楽坂の芸者衆をみんな連れて千葉の海で船遊びをしている写真で(笑)。それもものすごく嬉しそうな顔で。それを見た祖母は「こんなに嬉しそうなお父さん見たことない」って(笑)まあいろんなご縁がありますよ」


インタビュー写真

――― 正蔵さんは2015年にもこの二人会に出演されています。高座から見ていて、ここの落語会はどんな印象がありますか。

正蔵「まちの風情のせいか神楽坂ではちょっといい噺をしたいな、って思います。花柳界の粋な部分が残っているからちょっと粋な噺をしたいなあとか、着物も一席は小紋でもう一席は唐桟(とうざん)に、なんてね。落語家が着物におしゃれをしたい、ネタ選びに気を遣いたい。それは他のまちには無い部分ですね」

菊之丞「ええ、このまちには研ぎ澄まされているような雰囲気もあるのだけど、お客様は決して気取っていない。毎回とってもいいお客様です」

正蔵「この会の後にお客様がね、神楽坂でご飯を頂いたり一杯呑んだりお土産を買ったりする。そんな姿が想像できるんです。パッケージみたいにまちも一緒に楽しめる。そんな落語会ですね」

――― ところで毘沙門寄席の方ですが。こちらはだいたい5人の落語家さんが出演される人気企画ですね。なんでも夜席の「古今亭“よりぬき”落語会」は完売だとか。昼席の「神楽坂女子会」は全員女性の出演者という企画ですが、そんな落語会はあまり無いですよね。


インタビュー写真

菊之丞「初めてではないですか。女性の真打もずいぶん出てきましたし、入門者も増えているので企画しました。丁度ウチの(古今亭)駒子が真打になりましたので、そこを軸に人気の女性落語家を集めてみました。正蔵師匠のお弟子さんの(林家)つる子さんもいますし。彼女はまた人気があるんですよ」

正蔵「女性ならではの感性がありますね。今の時代はそれも面白いと思います。古典派も新作派もいるけれど、男では考えつかないなあと思うこともしばしばです。そして何よりみんな一生懸命だしね」

菊之丞「女性だから大変なことは沢山あると思いますよ。例えば廓噺(くるわばなし:遊郭を舞台にした演目)では遊んでいる男の了見よりも、だましにかかる花魁の了見の方がわかるんじゃないか、とかね。女性真打ができてまだ30年くらいですから、今回出るような若い人が歴史を作っていくわけです。男が女を演じる事はもうできていますから、その逆を皆さん開拓している最中ですね」

――― ともあれ、どれも面白そうですね。楽しみにしています。

(取材・文&撮影:渡部晋也 取材協力:神楽坂 別亭 鳥茶屋)

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PROFILE

林家正蔵(はやしや・しょうぞう)のプロフィール画像

● 林家正蔵(はやしや・しょうぞう)
東京生まれ。1978年、父でもある林家三平に入門、「こぶ平」となる。三平の没後は林家こん平門下となり、81年に二つ目、87年には当時最年少で真打ちに昇進する。こぶ平時代はドラマからバラエティまでテレビやラジオなど数多く出演して人気者となるが、周囲の薦めもあって2005年に祖父が名乗っていた「林家正蔵」を九代目として襲名する。その後はテレビなどへの出演を減らし、落語に専念。本格的な古典落語の演じ手として評価を高め、第70回文化庁芸術祭優秀賞を受賞。現在落語協会の副会長を務めている。

古今亭菊之丞(ここんてい・きくのじょう)のプロフィール画像

● 古今亭菊之丞(ここんてい・きくのじょう)
千葉県生まれ。中学校の時に落語と出会う。きっかけとなった教師が母親に、将来落語家になるよう懇願したという逸話を持つ。高校卒業後に古今亭圓菊に入門。師匠である圓菊の「歌舞伎役者みたいな風貌だから」という理由で「菊之丞」に。その名前のまま1994年、二ツ目に昇進。03年に名前は菊之丞のまま異例のひとり真打で昇進を果たす。寄席や落語会の出演はもちろんテレビなどでも活躍。第63回芸術選奨文部科学大臣新人賞および第71回芸術祭賞優秀賞を受賞。

公演情報

「神楽坂伝統芸能2019  神楽坂落語まつり「牛込落語会」」のチラシ画像

「神楽坂伝統芸能」実行委員会
神楽坂伝統芸能2019  神楽坂落語まつり「牛込落語会」


2019年6月29日 (土)
新宿区立牛込箪笥区民ホール
HP:公演ホームページ

32名限定!【牛込落語会】3,500円 → 3,000円さらに100Pゲット!

詳細はこちら

「神楽坂伝統芸能2019  神楽坂落語まつり「毘沙門寄席」」のチラシ画像

「神楽坂伝統芸能」実行委員会
神楽坂伝統芸能2019  神楽坂落語まつり「毘沙門寄席」


2019年6月22日 (土)
毘沙門天善国寺書院
HP:公演ホームページ

全席自由(前売):3,000円(税込)

詳細はこちら

「神楽坂伝統芸能2019  神楽坂落語まつり「牛込落語会」」のチラシ画像

「神楽坂伝統芸能」実行委員会
神楽坂伝統芸能2019  神楽坂落語まつり「牛込落語会」


2019年6月29日 (土)
新宿区立牛込箪笥区民ホール
HP:公演ホームページ

全席指定(前売):3,500円(税込)

詳細はこちら