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なだぎ武・たかせしゅうほう


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サラリーマン大国ニッポンに捧ぐ物語

令和を生き抜くヒントが満載!? 日本を救うのはサラリーマンだ!

就業者の約9割がサラリーマンである、サラリーマン大国・日本。7月25日から神保町花月で幕を開ける『サラリーマン7』は、会社という戦場で、口だけ上司、宇宙人な部下、身勝手な営業先などと日々戦う“企業戦士”たちを主人公に描く物語だ。作・演出は、映像作家としても活躍し、今年1月クールのドラマ『日本ボロ宿紀行』の脚本・演出が高い評価を受けた、たかせしゅうほう。出演者のなだぎ武と共に話を聞いた。


インタビュー写真

飲料メーカーのサラリーマンから、脚本家・演出家に転身

――― この作品は、どんな風に生まれたのでしょうか?

たかせ「僕、サラリーマンだったんです。『おーい、お茶』で有名な某メーカーに結構長く勤めてたんですけど、サラリーマンって色々面白いんですよ。ただ、例えば上司や取引先が面白いことやっても、その場では笑えないんですよね、怒られますから。でも本当は笑いたいじゃないですか。舞台上なら笑ってもいいから、舞台でやりましょうっていうことで作った作品です」

なだぎ「そういうのって、笑いを作るにあたって根っこの部分ですよね。僕も昔よく中川家の礼二とかと、サラリーマンの人が集まるような居酒屋に行ってたんですよ。それはもう、サラリーマンの人らを見ときたい、話を聞いときたくて。それをちょっとデフォルメして描写したら、僕らのネタとかコントになるんですよね。我々がやると非日常なんだけど、ちょっと裏を向くだけでそれが日常にあるんだなというのが、すごく面白かった。表裏一体みたいなところで、“あ、この人たちはこういうことを思いながらも、表現するところがないからこういうお酒の席で出るんだな”って言うのが」

――― たかせさんは、サラリーマンから、現在の脚本や演出のお仕事に転身されたんですね。

たかせ「働きながら俳優活動を始めて、37歳で『俳優になるんで辞めます』って言って脱サラしまして」

なだぎ「役者志望だったんですか?」

たかせ「はい。でも全然芽が出なくって、35歳の終わりに自主映画で脚本とか映像とか始めて、3年後にはテレビデビューしました。今は43なんですけど」

なだぎ「じゃあ、脚本書き出してから、結構早いうちに世に出だしたんですね」

たかせ「そうですね、お陰様でテレビの方では。ただ、舞台は今回が初めてなんです」

なだぎ「え、そうなんですか!」

たかせ「売れない俳優時代に数回出たことはあるので、稽古場がどんな感じかとかは知ってるんですけど、制作側っていうのは初めてで。ずっとやりたいって思ってて、最初は俳優の友達とかとやるのかなってぼんやり思ってたら、今回いきなりこんな機会をいただいて。やりたいやりたいって言ってたら、やれるもんなんですねっていう。その分、普段と違うフィールドなんで緊張がすごいです」

なだぎ「役者になりたいっていうのは、何かに影響を受けてとか、誰かのお芝居を見てとか、ずーっとお芝居好きだったとか?」

たかせ「いや、実は僕、お笑いが大好きなんです。それこそダウンタウンさんとかずっと観てて、人を笑わせたいって思ってたんですけど、芸人になるのは明るい空気を持ってなくちゃいけないっていう先入観があって。それは自分にはないんで、だったら俳優、例えば生瀬勝久さんとか、コメディ俳優だったら何か道があるかな?と思ったんです。だから、芸人を諦めて俳優みたいな感じだったんですよ」

なだぎ「へえー。でも、芸人って暗いやつばっかりですよ?」

たかせ「後で聞くとそうみたいですよね。僕、全然オープンにはしてないんですけど、R−1出たこともあるんですよ」

なだぎ「へえー!」


インタビュー写真

――― それはインタビュー記事に書いて大丈夫でしょうか?(笑)

たかせ「書いてもいいけど、1回戦で落ちたので書かない方がイメージはいいかもしれないです(笑)」

なだぎ「それは伊藤園の時?」

たかせ「そうです。なんか1回はやらないと、と思ったんでしょうね」

なだぎ「ちなみにどんなネタを?」

たかせ「一人芝居で、出方はサラリーマンでした。会場は結構笑ってたんで、2回戦の日も空けとかなと思ってたんですけど、あっさり落ちました(笑)」

――― そんなお笑い好きな方の手がける初舞台が吉本の舞台って、すごくないですか?

なだぎ「ほんとにすごい」

たかせ「こんな日が来るとか、全く想像してなかったですね」

サラリーマンとして働いていたからこそ書けるリアルな日常

――― なだぎさんは、現時点での脚本を読んで、どのように感じられましたか?

なだぎ「まず、稽古始まるかなり前の時点で脚本がもうあるっていうのが、やっぱり映像の人ならではだなと。頭の中で映像作って、脚本として出す。演劇の人は、やりながら作っていくんで、完成させないですよね。ほんでまた立ち稽古したら変わってくるしね」

たかせ「だからこれから、いろんな違いに戸惑うと思うんですよ。ここ変えていいですか?って言うのが言い出せないとか」

なだぎ「それはもう、どんどん言ってください。現場で変わっていくのが演劇だと思うので。本番に向けて、あがきながら作って行こうっていうので僕はいいと思う」

たかせ「はい」

なだぎ「やりながら、やっぱこうしようかああしようかって出してもらった方が、僕らも動きやすいので。舞台って、固めすぎるとあまり良くないってのはありますよね。固まりすぎて自分のイメージに寄せようとすると、役者が動きにくくなったりするんで。皆んなのひらめきとか動きとか見ながら作っていく。じゃあこうしよう、とかってやっていくとやりやすいと思いますけどね」

たかせ「頑張ります」

なだぎ「あと、“日常的なお芝居だなあ、ト書きが多くて映像的だなあ”と思ってたんですよ。で、今たかせさんのバックボーンを聞いて、腑に落ちたという感じですね」

――― ある会社の中での物語になるんですよね。

たかせ「そうですね」

なだぎ「会話劇ですよね」

たかせ「はい。サラリーマンが7人いる部署で、なだぎさんはその一番トップ。サラリーマンは一人一人に“○○リーマン”って付いてるんですけど、なだぎさんは“サボリーマン”。これから稽古で変わるかもしれないですけど」

――― 伊藤園時代に出会った方々のエピソードが生かされてたり、こうだったらいいなみたいな願望が入っていたり?

たかせ「そうですね。伊藤園の人が来るかもしれないんで、あんまり言えないんですけど(笑)。いっつも喫煙所行ってる人とかやっぱりいましたから、そう言うのはふんだんに入れてます」

なだぎ「実際にサラリーマンとして働いていらっしゃった方が書くから、すごいリアルな日常が、観る方にとってはあるあるじゃないですけど、あ、分かる!っていう感じのものになりそうですよね」


インタビュー写真

――― 出演者も、サラリーマン姿がしっくりきそうな方が多いですね。

なだぎ「押見とか、ハマりそうだわー」

たかせ「ほとんど初めましてで、吉本さんでは光永さんだけ、3年前くらいのドラマでご一緒したことがあって。オーディション来てくださって、芸人というよりちょっと抑えたのを見せてくださいって言ったときに、すごい役者モードにちゃんとなられて、それがすごい良かったんですよ。あとは劇団プレステージの株元くんは前にやったことがあって」

なだぎ「株元は僕も『私のホストちゃん』ていう舞台で共演してます」

たかせ「あとは、今回敵役の藤田さんはご一緒したことがあって、あとは初めましてですね」

――― 平成ノブシコブシの徳井さん、伊藤修子さんとか、曲者感がある方も出演されますね。

なだぎ「徳井は実は、ちょこちょこ舞台観てるんだよね。前に僕の舞台にも観に来てくれて、えらく感動してました。だからそういうの興味あるんだなっていう印象はありましたね、共演するのは初めてですけど」

たかせ「伊藤修子さんもお会いするのは初めて。ずっと拝見はしていますが」

なだぎ「とんでもないやつなんで。いるだけで面白いし、まず声のトーンが面白い。間違いないですね」

たかせ「ヒラノショウダイさんも、神保町花月ですごいよく拝見しています」

――― 神保町花月の印象は?

たかせ「やっぱり笑いに来るお客さんが多い。そういう意味では、それに応えなきゃいけないってプレッシャーもありますけど、あまりしかめっ面じゃないから、味方になってくれるといいなあっていう、淡い期待はしてます」

なだぎ「それは大丈夫だと思います」

たかせ「逆に、なだぎさんとか修子さんとか、皆さん誰もが知ってる人で、僕が演出して、これじゃないんだよなって思われるのが怖いです。演劇ファンとお笑いファン、あと、今までと違うことやってくれるのかなって期待してるファンと、今まで通りのを観たいっていうファンと、その辺のさじ加減はこれから探っていかないとと思ってます」

なだぎ「それは稽古で埋まっていくと思います。そう考えるとキャストは本当にバラエティに富んでますよね。ちゃんと芝居できる人、笑いを取っていくやつもおって、器用な人も、光永ちゃんとか、どっちにも寄れるんで。実は僕も初めての人多いんですよ」

たかせ「そうなんですか?」

なだぎ「ヒラノくんも、神保町花月で出てるのはよく知ってるんですけど、一緒に絡んだことはないですね。キクチウソツカナイ。も一緒に何かしたことはないです」


インタビュー写真

――― 役者の方に合わせて、これからどう変わっていくのかも楽しみです。

たかせ「さっきなだぎさんもおっしゃってましたけど、今の脚本って、“脚本家たかせ”の100%なんですよね。そこに押し込めようとしたら、どうしても違う人間なんで、あまりうまく伝わらなかったら95点とか90点ってなっちゃう。そうじゃなくて、もう110点120点をどんどん役者さんから出して頂いて、僕がそれをいかに吸収してここから上げていくか。本番までに200点とか300点とかにするのが希望です。本番前までにすごいいっぱい出して欲しい。僕、芸人さんはそういう案をいろいろ出してくれるっていうイメージなので。ただ、それはやめてください!って言わなきゃいけない時もあるだろうけど、苦手なんですよね」

なだぎ「もし何だったら、僕に言っていただければ、やめとけって言えると思います。もし僕がそれやった場合は、直接言って下さい。僕はまだお芝居やってて、注意されることにもに免疫があるんですけど、芸人はすぐテンション低くなりますからね(笑)」

日常を切り取るだけでこんなに面白いっていうのを観に来て欲しい

――― あと、さっき聞いたんですけど、今後シリーズ化する可能性があるとか?

たかせ「今回次第ですよね!」

なだぎ「まあ、吉本が言うてることなんで、簡単に消える可能性も全然ありますけどね(笑)。言ってることすぐ変わるんで、あまり堅苦しく考えなくてもいいと思います。気楽にいきましょう!」

たかせ「でも企画が消えるだけならまだいいんですけど、次回、招待とかされたらショックですよね。第2弾やるんで来てくださいって」

なだぎ「俺ちゃうんかい!てなりますね(笑)。そしたら、前のがおもろかったけどなー!とか野次りながら一緒に見ましょう」

――― 楽しみにしています。では最後に、読者にメッセージを。

なだぎ「僕は本当に昔から、サラリーマンを題材に演じるっていうのが個人的にすごく好きなんですよ。本当に日常的な背景やし、その日常があらゆるところで起こってるんだけど、それを見て改めて笑うってことがないじゃないですか。そういう、ちょっとしたおかしさ、日常のおかしさを観てもらって、そうそう!って感じで共感してもらえて、楽しんでもらえたらなと思ってます」

たかせ「サラリーマンの方にはもちろん観に来ていただきたいです。あと、身近にサラリーマンがいらっしゃる方、今日サラリーマン見たって人はみんな観に来て欲しいです。日常を切り取るだけでこんなに面白いってうのを観ていただけたら嬉しいです」


(取材・文:土屋美緒 撮影:岩田えり)



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PROFILE

なだぎ武(なだぎ・たけし)のプロフィール画像

● なだぎ武(なだぎ・たけし)
1970年生まれ、大阪府出身。NSC大阪8期生を経て89〜01年「スミス夫人」、02〜15年「ザ・プラン9」で活動。07年08年にR-1グランプリ連続王者となる。芸人として活躍する一方、俳優としても数々の舞台、映画、テレビドラマ等に引っ張りだこの存在。

たかせしゅうほうのプロフィール画像

● たかせしゅうほう
1976年生まれ、福岡県出身。大学院を修了し就職。サラリーマンとして働きながら俳優活動を始め、35歳で監督・脚本・編集活動開始。14年にTVでレギュラードラマの脚本・演出を手がけ、18年第30回フジテレビヤングシナリオ大賞佳作受賞。19年1月から放送されたドラマ『日本ボロ宿紀行』(脚本・演出)はドラマ好きの間で高い評価を得た。この6月より、東京ヤクルトスワローズの大人気マスコットつば九郎が主人公のドラマ『つばめ刑事』(監督)配信予定。

公演情報

神保町花月 サラリーマン7 〜ネクタイと 二つ返事が 首絞める〜

2019年7月25日(木)〜28日(日)
神保町花月
HP:公演ホームページ

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