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久保田秀敏


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久保田秀敏が挑む、俳優としての新たな境地

その出会いは偶然か運命か。日常を軋ませる濃厚な三人芝居、再び

昨年上演された堤泰之作・演出の三人芝居『トリスケリオンの靴音』が、キャストを一新して再演される。舞台はとある田舎町、「亡くなった彫金家の工房を資料館として公開する」というプロジェクトを巡って、担当を任された設計事務所の若手職員、彫金家の弟子、そして彫金家の娘と名乗る女、それぞれの人生が思いもよらぬ形で交差する様を描いた本作。俳優生活10年目、初の三人芝居に挑む久保田秀敏に、その意気込みを聞いた。


インタビュー写真


初の三人芝居。言葉だけを武器に挑む、俳優としての勝負どころ。


――― 初めての三人芝居に挑むにあたって、今、どのようなことをお感じでしょうか。

「近年様々な舞台に立たせて頂いています。歌があったり、ダンスがあったり。そんな中で、こういうストレートプレイ、主に日常的な会話で物語を進行させる、武器が言葉だけしかないという難しさに改めてチャレンジさせて頂けるというのは、すごくワクワクします。今年役者10年目になるのですが、新たなステップアップになるのかなと」

――― 上演される赤坂RED/THEATERのキャパシティーは約150人程ですのでお客さんとの距離もかなり近くなりますね。

「赤坂RED/THEATERは以前も立たせて頂いたことがあり、個人的には大好きな劇場なんです。声も通りやすくてマイクなしでも奥まで届くし。大きい劇場だと、舞台と客席、それぞれ別空間として考えられますが、小さい劇場だとお客さんと一緒に作っている感じが強く出るかもしれないですね」

――― 再演ということですが、作・演出の堤泰之さんも、初演とは違う三人のストーリーにしたいとおっしゃっているようです。

「僕の中では新作公演っていうか、一つの新たな作品として作り上げる意気込みでいるので、再演であることは特に意識してないです。先日、堤さんが演出された作品を拝見したのですが、それぞれのキャラの心情を繊細に作られていて、でも、ただ繊細に描くだけじゃなく、そこにちょっとエンタメ性も入っていて。今回はどういう演出をされるのかとても楽しみですね」

――― 今回、ご自身の中で、挑戦だなと思っていることは何でしょうか。

「意外と今までストレートプレイ、純粋な会話劇って、あまりやってきてないんです。武器が言葉しかないというごまかしがきかない空間に立つことは、久保田秀敏という一人の役者としての勝負どころなので、今までに抱いたことのない緊張感が今からありますね。そして、普段なかなかご一緒できないようなお二人(曽世海司・糸原舞)とご一緒させて頂くので、盗めるものはとことん盗んでいきたいなと思います」


俳優としての喜びは「誰かの人生を動かせた」と実感できる瞬間

――― 久保田さんが俳優として、最も喜びを感じるのはどのような瞬間ですか?

「やっぱりカーテンコールでスタンディングオベーションを頂いた時とか、あと最近は朗読劇をちょくちょくやらせて頂いているのですが、声だけの表現でお客さんが涙して下さったりとか、自分たちの言葉でお客さんの人生を動かせてるなって実感できた時は本当に嬉しいです。作品にもよるのですが、すごくシリアスなシーンとか感情的になるシーンで、お客さんのすすり泣く声とかが舞台上まで聞こえてくるんですね。そういう時にふと、物語の世界に入り込んでくれているな、同じ感情を動かしてくれてるなって。観ているお客さんの気持ちとリンクできた時はすごく嬉しいですね」


インタビュー写真

――― 今回、どんな部分を大切に、演じたいと思っていらっしゃいますか?

「お客さんに、まるで自分がそこにいるかのように感じてもらいたい。なんていうのかな……誰かの日常をそっと覗き見している感じ。何か誇張するわけでもなく、声を張るわけでもなく、ただ普通に、普段通りにそこにいる、というのを僕は目指してます。こういう日常って普通にあるよね、みたいな。自が勤めてる会社でもこういうことあるなとか、そういう細かなところでも共感してもらえたら、お客さんの頭の中でも世界観がバーっと広がりますし。お客さんの日常といかにリンクさせるかっていうのが、重要になってくるんだなと思ったりします」


役者にゴールはない。『トリスケリオンの靴音』で挑む新たな境地。

――― 『トリスケリオンの靴音』という作品は、久保田さんにとって、どんな作品になりそうでしょうか。

「役者って、ゴールが見えないからこそいろんな現場を踏んで、自分の足りないものを補ったりしながら成長していくんですけど、単純に、僕の好きなお芝居のジャンルといいますか、その根本は会話劇なんです。皆さん、久保田秀敏っていう役者に対して、歌ったり踊ったりしてるイメージが強いと思うんですね。でも、会話一本でもお客さんが安心して観れるというか、この役者について行っていいんだと思わせるような安心感を、今回提供できたらなと。情報の多い人間になりたいです。一つの言葉を発するにしても色んな意味を持っていそうな発言の仕方だったり、目の動き一つにしても、あの人今なんか楽しそう、ちょっと闇を抱えてそうとか、発信力の強い人。謎めいてるというか、なんか掴めそうで掴みきれない人っているじゃないですか。そういう魅力を出せたらもっと人を惹きつけることができるんじゃないかなと思ってて。そういうところを目指していたりはしますね」

――― 最後に、ご覧の方にメッセージをお願いします。

「今回キャストも一新されて、また新しい『トリスケリオンの靴音』という作品が生まれます。赤坂RED/THEATERという空間で、この物語、登場する人物の中にお客様が溶け込んで、自分がそこに存在しているかのような感覚を味わって頂きたいなと思っています。濃密な空間になると思いますので、皆さんぜひ劇場へお越しください」


(取材・文:前田有貴 撮影:友澤綾乃)


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PROFILE

久保田秀敏(くぼた・ひでとし)のプロフィール画像

● 久保田秀敏(くぼた・ひでとし)
1987年1月12日生まれ。福岡県出身。ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンで仁王雅治を、舞台版『心霊探偵八雲』シリーズでは主演の斉藤八雲を演じるなど、数々の話題の舞台に出演。近年の出演舞台に『私のホストちゃん』シリーズ(流星役)、ミュージカル『憂国のモリアーティ』(アルバート・ジェームズ・モリアーティ役)、斬撃『戦国BASARA』大政奉還(足利義輝役)等がある。

公演情報

「トリスケリオンの靴音」のチラシ画像

トリスケリオンの靴音

2019年9月4日 (水) 〜2019年9月16日 (月・祝)
赤坂RED/THEATER
HP:公演ホームページ

全席指定:5,500円(税込)

詳細はこちら

「トリスケリオンの靴音」のチラシ画像

トリスケリオンの靴音

2019年9月4日 (水) 〜2019年9月16日 (月・祝)
赤坂RED/THEATER
HP:公演ホームページ

20名限定!5,500 円(全席指定・税込)→ 4,300円 さらに200Pゲット!

詳細はこちら