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劇団BDP


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劇団BDPの実力派たちが愛の物語に挑む!

出雲の神話“ヤマタノオロチの伝説”をミュージカルでお届け

 2020年1月に劇団BDPが16年ぶりにミュージカル「KUSHINADA」を上演する。劇団BDPは全国展開する児童劇団「大きな夢」で実力をつけてきた高校生以上が所属し、研究生BDPアカデミーと正劇団員BDPプラスで構成されている。
 今作では劇団BDPアカデミーの劇団員を中心に、オーディションを勝ち抜いてきた精鋭たち総勢65人が古事記の愛の物語に挑む。W主演・星組のクシナダ役/原華乃とスサノオ役/伊藤厚志、月組のクシナダ役/渡来美友とスサノオ役/菊池銀河に話を聞いた。


インタビュー写真

しっかり存在感をだせたらいいな

――― 物語は2019年3月に上演されたミュージカル『姫神楽』の物語からの数年後、天上から下界(出雲の国)に降り立ったスサノオと美しいクシナダ姫との出会いと愛を描いていく。
 すでに稽古が始まっているそうですが、同じ役を演じる相手は気になりますか?


伊藤「どうなんだろう、それぞれ持っているキャラクターが違うので、先生もあっちがこうしているからこうしようとかの指導はないので、今はそれぞれ順番に稽古をしていますね」

原「ライバル的な意識は全然していないですね」

――― 出演はオーディションで掴んだ役どころとのことですね。

菊池「月組のスサノオを演じます。オーディションでは与えられたセリフがありまして、それをできるだけ理解して発表しました。アカデミーの先輩が何人かいるのですが、僕が一番年下なので自分が決まるとは思っていなくて、やるからには頑張ろうという意気込みで挑んだので決まった時は嬉しさよりびっくりの方が大きかったです」

――― 伊藤さんはスサノオを演じるのは2度目ですね。

伊藤「3月のミュージカル『姫神楽』でスサノオ役をやらせていただきました。今回のスサノオとは全然違いやんちゃで若い頃のスサノオで、毎日が精一杯で本番に向けてギリギリで間に合うか間に合わないかの稽古を進めていたので、この『KUSHINADA』のスサノオを絶対にやりたくて決まった時は本当に嬉しくて。今回は前回の暴れまわったスサノオより、しゃべりや声など芝居に重点を置いた細かい所を指導していただいて、大人になったスサノオをお見せできたら。前作を観て頂いたお客様に“スサノオが改心したんだ”ということが伝わるように演じたいと思って今励んでいます」

原「クシナダはちょっと大人っぽいイメージで、私は大人っぽい役を演じたことがなかったので今回初めて大人の女性に挑戦します。自分とは遠いキャラクターと思っていた分、回っては来ないと思っていましたがオーディションに受かって、私は嬉しいというよりも驚きの方が大きかったですね。今レッスンが少しずつ始まっていますが、役の感情を読み取ったり表現することが今までない感じで難しいと思いながら稽古をしています」

渡来「3月の舞台で演じたツクヨミとクシナダは全然違い、クシナダは自分が今まで演じてきたことがないようなキャラクターで、でもオーディションをやるからにはクシナダ役をやりたいと思って挑みました。クシナダ役に決まってから、このミュージカルのタイトルの役と気付き、それだけでプレッシャーを感じましたが、クシナダがいてストーリーが展開していくので、主演としてヒロインとしてしっかり存在感を出せたらいいなと思っています」


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――― 役作りについて大事にしていることは? どう演じて行こうと思っていますか?

伊藤「今回のテーマは“愛”で、スサノオとクシナダの愛を壮大に描きます。自分はまだ本当の愛がわからないので(笑)わからないからこそ、この時代の愛を素直に取り入れられそうで、純粋にクシナダとの愛を築いていけるようにできたら。考えるというよりは、素直に愛を受け入れようと台本を読み込んでいるところです。
前回のスサノオと打って変わって、下界に降りたことで力が抜けたのか気さくな性格も稽古の中で見えてきたので、改心したスサノオを演じていきたいです」

菊池「自分はもともと時代劇が苦手で、芝居の稽古をしている時も子どもっぽいとよく言われていて、そこが今回の課題だなと。スサノオを通して成長して行きたいです。台本を読んで昔の言葉遣いや、このセリフを言った時にはどういう動作をするんだろう、と最初全然思い浮かばなくて。でも稽古をしていく中で段々と輪郭が見えてきたのでそれをどんどん突き詰めていけたらなと思っています。いろんな挑戦が盛りだくさんです!僕は愛を持っていると思っているので、愛については大丈夫かな」(全員笑)

原「この物語の題材にもあるように『愛』が中心で、スサノオと運命的に出会い恋に落ちます。どんな力よりも最終的に勝つのは愛の力という物語。最初にその愛を育まなければ物語に繋がらないので、冒頭のシーンのインパクトやクシナダの可憐さとか、スサノオが恋に落ちてくれるように、そしてお客様が見ても恋に落ちてくれるようなキャラクターになれるように心がけています」

渡来「いまプロの役者を目指す学びの途中ですが、役作りについて台本には書いていない裏のストーリーを自分の中で考えること、想像することを大事にしようと思っています。ミュージカルや舞台はナマモノなので、今自分が感じているものを素直に出せるようになれたらいいな」


インタビュー写真

オロチとの闘いでは殺陣に挑戦したい

――― 見どころ、見て欲しい所を教えてください。

伊藤「オロチとの闘いが見どころですね。オロチが強いのであればスサノオも対抗する強さが必要で演出はまだこれからですが、ちゃんと剣を持って殺陣をやれたらいいなと。実は殺陣はまだ挑戦したことがないので、そこを見どころにできたら」

菊池「僕も殺陣はまだ未経験、オロチとどう闘うんだろう。実は心配しているシーンでもあります。いまそのシーンの音楽は聞いていて、先生がどう(演出を)付けてくれるかドキドキしながら楽しみに待っているところです」

渡来「あと、月組と星組では見た目も中身もぜんぜん違うと思います」

原「そうですね。同じ物語なのにキャラクターの見せ方や感じ方が違うんです。両方観たら絶対面白いと思います」

――― ではクシナダとスサノオ、月組と星組それぞれ相手の魅力を教えてください。

原「私から見る月組のクシナダはとても大人びているんです。大人っぽいクシナダがスサノオの前ではちょっと可憐になるというか、恋する姿が可愛いいんです。本当にヒロインだなって感じが出ていて、歌声に温かみがあってそこがポイントですね。私とは違う魅力だなって思いますね」

渡来「ありがとうございます」

伊藤「月組は2人とも高身長ですごくスタイルがいいんです。まず見栄えが良くて2人とも華があって、その2人が表現する濃い愛は稽古を見ていても納得するので、お客様にも共感してもらえるんじゃないかな。とてもお似合いの2人だと思います」

菊池「伊藤厚志くんはとても真面目で僕が自由なので、そこをいつもカバーしてくれている兄貴分です。 そして何でもその場ですぐにできちゃうんで、いつも稽古をしていて嫉妬しています。
大人っぽくて冷静でダンディなスサノオになるんじゃないかなぁ」

渡来「良い声をしてるよね」

伊藤「ありがとうございます!」

渡来「原さんは背が高いところが魅力と言ってくださいましたが、私は背が小さい方がうらやましくて。守りたくなる可愛らしさが姫だなって思います。そして原さんは劇団の歌のコンクールでグランプリをとっていて凄く歌が上手いんです。そこは私も負けないように頑張らなきゃなって思います。星組のクシナダは歌、スサノオは声が魅力で見どころです」


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音楽がとても壮大で魅力的

――― 本作はミュージカルで歌とお芝居の表現が必要です。ミュージカルの楽しさや魅力とは?

菊池「歌唱指導の先生が、言葉で表せないからこそ音楽になるとおっしゃっていて。音楽の力を借りてお客様に伝えるということが魅力なのかな」

伊藤「ミュージカルはよく見に行きます。台詞が盛り上がって歌になる。テレビや映画では味わえない劇場に入った時から特別な雰囲気がありますよね。自分がお客様として観ていると歌っている人が特別な存在に見えるので、自分がステージに立った時もお客様にそう感じてもらえたらいいなぁと思うし、またそういう感覚を与えられるのもミュージカルの醍醐味じゃないかな」

原「舞台はナマモノで同じ舞台でも今日と明日の演技は全然違うんですよ。自分も演じているうちに変わっていきます。また生の人間が伝えてくる物ってダイレクトに響きますよね。
さらにミュージカルは気持ちが高揚した時は踊りも踊るし歌も歌う、目の前で繰り広げられているドラマをダイレクトに観られるのがすごく魅力だと思います。
舞台はお客様にパワーを貰えるんです。幕が開いた時は練習とは違う高揚感があって、お客さんがいるからこそ成り立つものなんだなぁって思います」

渡来「今回の『KUSHINADA』は音楽がとても壮大で魅力的なんです。和を感じる音楽がとても良くて、そしてクシナダはけっこう歌います。音楽が描く世界観に歌を乗せてミュージカルとして届けられたら」

菊池「歌の稽古も始まっています。ソロやデュエットとか、楽しみにしていてください」

――― ではみなさんが楽しみにしていることは?

伊藤「クシナダ姫の他にもたくさん姫がいまして、オロチにみんな生贄にされてしまうのですが、オロチの存在とオロチに苦しめられている人々の描き方がエキセントリックになると予想していて、自分は振付や段取りがどうなるのか楽しみです。はやく稽古を通して完成したものを観たいですね」

渡来「舞台セットも楽しみです。どんな出雲の国が作られていくのか」

原「衣裳も楽しみです!」

伊藤「Wキャストの中でも衣裳が違うらしいです。3月に演じたスサノオもWキャストで2パターンあったので、たぶん変わるんじゃないかな」

菊池「そうなんだ、楽しみ!」

――― 最後にメッセージをお願いします。

菊池「総勢65人でお送りする舞台なので迫力があります。お客様へ人数分のパワーをお届けできたらと思っています」

渡来「古事記の世界は普段触れることが少なくて、ミュージカルだからこそわかりやすいと思います。ぜひ古事記の世界を楽しんでいただきたいです」

原「日本人として知っていて損はない物語です。歌とダンスほか迫力ある舞台になります。ぜひいらしてください」

伊藤「前回の『姫神楽』を観に来てくださったお客様は続きとして楽しむことができますし、今回初めてこのミュージカルを観る方もわかりやすくなっています。
素晴らしい歌と音楽を楽しめる作品です。ぜひ劇場にお越しください」


(取材・文&撮影:谷中理音)

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PROFILE

原華乃(たかはら・はなの)のプロフィール画像

● 原華乃(たかはら・はなの)
2002年7月29日生まれ、東京都出身。BDPアカデミー所属。主な出演作に、わかさ生活アイバンクミュージカル『小さな貴婦人』、ミュージカル『Grow me up!』主役ミー役、『姫神楽』ウズメ役など。

渡来美友(わたらい・みゆう)のプロフィール画像

● 渡来美友(わたらい・みゆう)
2001年4月1日生まれ、千葉県出身。BDPアカデミー所属。主な出演作品に、舞台『彼女たち』、『ピエロ人形の詩』ピエロ役、『KAGUYA』つごもり役、『姫神楽』ツクヨミ役など。

伊藤厚志(いとう・あつし)のプロフィール画像

● 伊藤厚志(いとう・あつし)
2002年3月24日生まれ、千葉県出身。BDPアカデミー所属。主な出演作品に、『KAGUYA』弥彦太夫役、『パパからもらった宝もの』譲役、『姫神楽』主役スサノオ役、映画『ひとよ』鈴木亮平の幼少期ほか。

菊池銀河(きくち・ぎんが)のプロフィール画像

● 菊池銀河(きくち・ぎんが)
2002年7月15日生まれ、東京都出身。BDPアカデミー所属。主な出演作品に、『アダムスファミリー』パグズリー役、映画『北のカナリアたち』松田勇役、NHK FM 青春アドベンチャー『走れ歌鉄』、『Grow me up!』、『彼女たち』など。

公演情報

「ミュージカル「KUSHINADA」」のチラシ画像

劇団BDP公演
ミュージカル「KUSHINADA」


2020年1月17日 (金) 〜2020年1月19日 (日)
新国立劇場・小劇場
HP:公演ホームページ

◆前売
1階席:5,500円
500円割引!1階席:5,500円 → カンフェティ席:5,000円!
(全席指定・税込)

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