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霧矢大夢・保坂知寿


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濃厚な空間で味わうダーチャ・マライーニの二人芝居!

生涯一度も会うことのなかった、二人の女王の物語

 演劇ユニット「unrato」(アン・ラト)が、イタリア人女性作家ダーチャ・マライーニ作の二人芝居『メアリー・ステュアート』を上演する。男性遍歴とともに波乱の生涯を送り処刑されたスコットランド女王・メアリー・ステュアートと、未婚を貫き「国家と結婚した」といわれたイングランド女王・エリザベス。同じ時代に生きお互いを意識しながらも、生涯一度も会うことのなかった二人の女王を描く。激動の時代を生きた女性の孤独や怒り、そして喜びとは。  お芝居でガッツリ絡むのは初めてというメアリー役・霧矢大夢とエリザベス役・保坂知寿、二人の化学反応に期待が高まる。


インタビュー写真

すごく挑戦となる作品

――― まずは二人の女王の背景から知っておこう。メアリー・ステュアートは生後6日でスコットランド女王に即位し、その後は16歳でフランス王妃となる。その頃、イングランドでも新たな女王が即位、それがエリザベス1世だ。
 しかしエリザベスはイングランド王ヘンリー8世と愛人との間に生まれ、その母が罪人として処刑されたことで王女から庶子に降格。祖母がヘンリー8世の姉であるメアリーは、イングランドの正当な王位継承権を有しているため、メアリー自身もイングランドの王位継承権を主張したことで、エリザベスはメアリーを危険なライバルとみなすようになり、生涯その確執は続くことになった。
 その美貌で数々の恋に生きたメアリーだが、スキャンダルの末に廃位となりエリザベスに助けを求める。エリザベスは慈悲深い女王の立場からメアリーを幽閉という形で受け入れる。それは19年間続く比較的自由な幽閉生活だった。しかしメアリーはそんなエリザベスを裏切り続けていた。

――今作の二人芝居が決まった感想をお願いします。


霧矢「unratoで演出の大河内さんとのタッグは3作目。1作目が二人ミュージカルで、次が独り芝居だったので、二人芝居というところに関して心配はしていないですね。でもストレートプレイですし、有名すぎる二人の女王の確執の作品。お稽古がスタートし知寿さんと顔合わせをして、事の重大さにようやく気が付いているところです(笑)」

保坂「どちらかというとミュージカルに出演する機会が多く、違う刺激にもなるのでお芝居もやりたいと常々思っていたので、この企画は即決しました。その後に台本を見て(セリフの多さに)オオ?!と思いまして(笑)、これは大変だぞと。これだけ膨大なものを自分たちのものにするのは時間がかかることで、すごい挑戦だなと思いました」

インタビュー写真

――― 名作として様々なカップリングで上演、また映像化されてきた本作ですが、『メアリー・ステュアート』との出会いは?

保坂「私は別の作品でエリザベスさんと対峙する役をやったことがあるんです。アイルランドの海賊でしたが、その時にちょっと歴史のお勉強をしてエリザベス関係の映画を見たりしていましたね。ただメアリーについては知識が無かったので今回色々見させていただいております」

霧矢「この二人芝居については数年前に上演された舞台を観ていました。私は『ブーリン家の姉妹』という作品が映画になってヒットし興味があって、小説のシリーズを全部読んでいたんです。エリザベス女王が生まれる前のヘンリー8世を取り巻いた愛人アン・ブーリンや、キャサリン・オブ・アラゴンなどその時代の女性を主役にした4部作で、その時にすごくハマっていました。さらに英国王室物も大好きなので。歴史をつなげて考える事が好きなんです。
 2年くらい前にロンドン旅行へ行った時、滞在期間が2週間くらいあったので、せっかくだから西のウエールズから北のスコットランドも行こうと。“スコットランドといえばメアリー・ステュアート”と思って、リンリスゴー宮殿やホリールード塔にも行って、自分が英国王を演じたこともあって色々探りました。その時はまだメアリー・ステュアートをやるとは思っていなかったので、彼女も大変やなーって(笑)。あの時にもっと突っ込んで見ておけば良かったと思いながら、そういうご縁は感じていますね」 


いち女性として心理的な揺れ動きを見せるお芝居に

――― 彼女たちの人生の選択は正しかったのか。譲れない女のバトルが幕を開ける。歴史の残り香を取り込んだ霧矢のメアリーとは?

霧矢「お母さまがフランス人でフランスで育って、性格的にはきっと活発で奔放で、感情豊かに育ったのではないかと。一国の女王でそれに伴い国やいろんな権力が絡んで自分の命もどうなるかわからない、そういう日々を過ごしたことがないので想像するしかないんですけれど(笑)
 このお芝居に関しては長い幽閉生活で彼女も疲弊していて人を信じることができずちょっと神経衰弱にもなっていて、違う境地に行ってしまったのかのような精神状態で、その複雑さを表現できたら。エリザベスの方が君主としてのプライドを持っているので、もろさみたいなものを対照的に出せる役なのかなと思っています」

インタビュー写真

――― 時期的にはきらびやかな時代でない頃のメアリーですね。

霧矢「輝いていた時期は終わっていて、25歳でイングランドに逃げたそこからの人生はどんな19年だったんだろうと、想像を絶しますよね。女としての自信もたぶん全部なくて、でもそこにすがっていたいプライドもあって。二人は実際に会っていませんが、女のプライドは捨てていないからこそ、なかなか決着がつけられなかったのかな」

――― そして保坂は「コンプレックスの塊だった」というエリザベスを紐解く。

保坂「お母さまが処刑されたり起こる事件のスケールが大きくて、その中で育ってきて彼女は恋とか結婚とか、男の人に身をささげることには抵抗がある人間に育ってしまった。色んな事を見ちゃっていて嫌気がさしていてね。でも感じるのはこの人はすごいコンプレックスの固まりで、きっとメアリーのことが羨ましくてしょうがなかったと思うんです。自分の立場を危うくする敵という存在だけではない、女で国を背負う者として他の誰にも分らない共通認識、孤独や大変さは言わずもがなわかり合っている相手だっただろうし、その人を死刑にして自分が追い詰める立場になっていく苦悩。メアリーが居ない方が都合がいいわけで、でも簡単にはできない想いとか、好きか嫌いかでは割り切れないすごく相反する想いが渦巻いていますよね。
 エリザベスはこんなに凄い人なのに、こんなことで悩んでいるんだ、みたいなね。そんなコンプレックスを抱えている様を表現しつつ、最終的には伝わっていけばいいな」

――― 本当は会って話し合っていれば違った未来があったかもしれない、複雑でヒリヒリするような作品です。

霧矢「会っていたら歴史が変わっていたのかなと思います。当時は通信機器が何もなくて、手紙や人伝えでしか情報を得られなかったので、お互いの手紙のやり取りの中で、こう考えているんじゃないかとか、裏の意味をお互い探り合い想像し合ってそんな葛藤のようなものは、現代の私たちの発想の仕方と全く違うと思うんです」

保坂「周りの人たちもやんややんや言うしね。誰を信じていいのやら」

霧矢「女王という壮大な女性ではなく、いち女性としての心理的な揺れ動きを見せるお芝居になると思います」


映像で観るより生々しい作品になるんじゃないかな

――― 稽古が始まって、いま思うことは?

霧矢「エリザベスの方がメアリーを気にしている描写が多いんです。メアリーは“自分こそがヘンリー8世の正統な血筋の王女であり、王妃である”というプライドがエリザベスより高くて。でも立場や政治的な腕力はエリザベスの方が優れているので、脅威はあったと思います。
 手紙のやり取りでは“愛するお姉さま”とか書いてしまうんです。表面上をとりつくろった手紙のやり取りをする中で凄く愛していると思う時もあれば、19年間自分の願いが叶わないままで憎さ半分、でも頼れるのはこの人しかいないという、相反する感情を持っていたと思います。美しくて王子を産めるメアリーに対してのコンプレックスは、エリザベスの方が強かったんだろうな」

――― 歴史では一度も顔を合わせていない二人ですが、今作では夢の中で邂逅するシーンがあるそうですね。

霧矢「お互い求めていつも憎んでいる、ゆがんだ愛が交錯するすごいシーンになるかもしれません」

インタビュー写真

――― 挑戦となるところは?

保坂「みんなで台本を読み解きながら『ここはこうだよね』と話しています。歴史上の人物は色々情報があるので、観る方の中にキャラクター像ができていますよね。得にエリザベスは特徴的で顔が白くて大きな襟がついた衣裳にカツラをかぶっていてみたいな。そういう人物になる作業も必要ですが、わざわざこの作品をやる意味は、そうではない部分をお届けするため。
 もしかしたら凄く下々の者に見えてしまうような部分も人間だから持っているだろうし、特別な人を特別な人としてやるのではなく、“そんな陳腐で狭いところで感情を揺れ動かして苦しんでいたの?”みたいな普通のことにお客様は共感や理解をしてもらえたら。映像などで観るよりもっと生々しい作品になるんじゃないかな」


いい意味での生々しさと女の闘いを楽しんで欲しい

――― ビジュアルのようにシンプルで、人間の本質を垣間見るような作品になりそうですね。

霧矢「きっと衣裳もシンプルになるのではと。衣裳に頼れないので人間の性が見えたらいいのでしょうね」

――― 150席という濃密な空間でのセリフ劇。さらに一人二役でステージからほとんど引っ込まないそうで、お腹の音も聞こえそうです。

保坂「そうそう!聞こえてきそうね、ブレスをとるとグーとよく鳴るんです(笑)。ショーアップされたものではない、マイクが無くても小さな呼吸も伝わる様な空間で、二人のやり取りをたまたま同じお部屋で見ているような空気感、ドキドキ感みたいな。想いのままリアルなことが起こっていったら面白いなって思います」

霧矢「ストレートプレイの良いところは、ミュージカルではなかなか見せることができない自分、人間臭いドロドロしたものを表現できる場だと思うので、そこはいい意味での生々しさと女の闘いを楽しんでいただきたいです」

――― そして今作ではエリザベスを演じる女優はメアリーの乳母を、メアリーを演じる女優はエリザベスの侍女も演じます。

保坂「2役やるのも楽しみですね。最も敵対する人物をやりながら、それぞれに一番近い心を許している侍女や乳母をやるので、その距離感が不思議でどうなるのか。エリザベスを演じながらもメアリー側の考え方を感じることになるので、片側だけとは違い良いことですよね。『あれ?今、誰?』てなるかもしれないですが(笑)」

霧矢「その二人の関係性も面白いです。ただ忠誠をつくした従順な人をそばにつけているというよりは、その人には本心をさらけ出して、お互いいじめ合ったりもします。その部分もぜひ楽しんでください。まだ不安が大きいですが、知寿さんがいてくれるので大丈夫。知寿さんと一緒にやらせて頂けることを糧にしたいです」

保坂「しっかりしなきゃ(笑)」

霧矢「2020年のスタートにすごい作品に挑戦させていただけて幸せであると同時に身の引き締まる思いです。どうぞこの女二人の生きざまを体感しにいらしてください。劇場でお待ちしております」


(取材・文&撮影:谷中理音)

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PROFILE

霧矢大夢(きりや・ひろむ)のプロフィール画像

● 霧矢大夢(きりや・ひろむ)
1974年10月2日生まれ、大阪府出身。元宝塚歌劇団月組トップスター。退団後も舞台を中心に精力的に活躍中。2009年に文化庁芸術祭、演劇部門新人賞受賞など受賞歴がある。2020年3月にミュージカル『悪魔の毒毒モンスター』、5月ミュージカル『ニュージーズ』が控えている。

保坂知寿(ほさか・ちず)のプロフィール画像

● 保坂知寿(ほさか・ちず)
1962年2月13日生まれ、東京都出身。劇団四季の看板女優として『オンディーヌ』、『永遠の少女テッサ』などで活躍し、退団後も多くの話題作に出演が続いている。第34回菊田一夫演劇賞を受賞。2020年4月にミュージカル『モダン・ミリー』、12月『オトコ・フタリ』がの上演が控えている。

公演情報

「メアリー・ステュアート」のチラシ画像

アン・ラト
メアリー・ステュアート


2020年1月31日 (金) 〜2020年2月9日 (日)
赤坂RED/THEATER
HP:公演ホームページ

全席指定(一般):8,800円(税込)

詳細はこちら

「メアリー・ステュアート」のチラシ画像

アン・ラト
メアリー・ステュアート


2020年1月31日 (金) 〜2020年2月9日 (日)
赤坂RED/THEATER
HP:公演ホームページ

16名限定!一般8,800円(全席指定・税込) → 【指定席引換券】7,800円さらに5000Pゲット!(1/30 19時55分更新)

詳細はこちら