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加納幸和・谷山知宏


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芥川龍之介の原作を、三島由紀夫が歌舞伎化

権力への欲望と芸術家の衝動がうむ『地獄變』を、現代に蘇らせる

“歌舞伎を誰もが楽しめる最高の娯楽に!”と上演を続ける花組芝居が今回挑戦するのは、三島由紀夫が28歳の時に初めて手掛けた歌舞伎『地獄變』。芸術にすべてを掛ける変わり者の絵師と、彼の娘に目を付けた大殿が招く、地獄のような狂気。長年上演されなかった今作を、花組芝居が劇場に蘇らせる。演出・出演の加納幸和と、同じ役をWキャストで演じる谷山知宏に話を聞いた。


インタビュー写真

三島由紀夫と花組芝居、歌舞伎に惚れ込む両者の出会い

―――三島由紀夫さんの今作を上演したいと思ったきっかけは?

加納「10歳の時に三島由紀夫さんが亡くなった事件は強烈に覚えています。その三島さんが歌舞伎の台本を書いていると知ったのは、中学か高校かな。でも学校の図書館にはもちろん置いていないし、読む機会が無かった。今回、そろそろ没後50年を迎えるという時期になってちゃんと読んでみようとネットで探し、古本の全集を手に入れました。いくつかの作品を読んでみて、花組芝居が初めて三島由紀夫を取り上げるとしたら、やっぱり彼が28歳で初めて書いた歌舞伎が良いんじゃないかなと思ったんです。他にもやりたい作品はありますが、まず最初はね」

谷山「私は、三島さんが歌舞伎を書いていることも知らなかったですよ。とくにこの作品はずっと上演されていないということで、加納さんがすごくマニアックなものを選んだなという印象です(笑)」

加納「確かに。三島さんの『鰯売恋曳網(いわしうりこいのひきあみ)』はときどき上演されるけどね。でも『地獄變』は三島さんが初めて書いた歌舞伎なので、三島さんがここぞとばかりに歌舞伎への思いを込めて擬古典を書いているんです。あまりに惚れ込みすぎて、少し近代的なものを入れ込みつつも歌舞伎の様式に埋もれちゃっている。今回は『三島さんはこういう表現をしたかったんだろうな』というところを演出で出したいです。僕も三島さんと同じように子どもの頃から歌舞伎にはまりましたから」

―――『地獄變』を読まれて、その印象は?

谷山「芥川(龍之介)さんの原作と比べると、三島さんの脚本は好きなものを思いきり詰め込んだからかもしれないですが、絵本のような印象です。俳優がすごく頑張らなきゃいけないだろうな、とも感じました」

加納「原作では重要な役割の“猿”が出てこないですからね」

谷山「そうなんです。私、原作を読んでいて『お猿さん役の可能性あるな』と思っていたんですけれどね。すごく良い役どころですし」

インタビュー写真

加納「あはは(笑)」

谷山「この物語は、中心になる役がはっきりしているんですよね。私はたくさん出演できる方が楽しいのでそういう役がいいんですが、今回の“葵の方”役は『あまり出ないじゃん、あ〜あ』と。でもダブルキャストが加納さんということで、それなら悪い気はしないですね(笑)」

加納「“葵の方”と“堀河大臣”の役に関しては、『こうやってみて?』と言った時にバッとできちゃう俳優に任せたいなと思って、谷山を配役しました。自分で演じるならわざわざ説明せずにいくらでもやってみることができるけど、ダブルキャストの場合は僕と同じようなことがすぐにできる人じゃないと稽古が止まってしまいますから」

谷山「嬉しいお言葉です……!」

―――『地獄變』の魅力はなんでしょう?

加納「物語は、絵師に絵を描かせるために生身の人間を燃やしてしまうという、単純に言えばデカダン(退廃的、芸術至上主義的)なもの。権力を持った者の欲望の怖さと、アーティストの衝動を描いている。でも三島の脚本は、最後、芥川の原作とは違っていて、面白いですね」

谷山「内容は結構エグいんですが、歌舞伎にすることによってそのエグさを飛び越えていく。歌舞伎で見得をきったりすることが効果的で、見世物になるんです」

加納「見得をきると時間が止まっちゃうんですよね。勢いよく怒っていたとしても、見得をきる時は時間がゆっくり伸びたりして時空間がめちゃめちゃになる。とくに三島さんは、登場人物の感情の嵐を表現するには義太夫節が不可欠と判断した。義太夫って人間の情念を、ぐにゃぁ……と伸ばしたり縮めたり、自在ですから、面白いです」

良い俳優は、身体が変化しなければいけない

―――花組芝居として、『地獄變』をどんな作品にしたいですか?

加納「『地獄變』は若い頃に映画を観たきりで、実際の舞台は映像も残っていないので観ていないんです。けれど、三島のエロスのような、三島の作品だということを演出で表現したい。三島さんが脚本で描ききらなかったことも含めてすべて見せたいので、半分は歌舞伎の定式に沿い、半分はぶっ壊したものになるかもしれないですね。ポップなものにしようかなとは思っています」

―――どんな舞台になるのか楽しみです。加納さんのアイデアやイメージは、俳優さんにはどのように共有して稽古をしているんですか?

谷山「共有というか、私としては『そんなことを考えてるんだ』と思うことが多いですよ。だから加納さんが黙って考えている時は、物音をたてずに静かに待っています(笑)」

インタビュー写真

加納「でも最近のシンキングタイムは短いですよ。最初の頃は下手すれば1時間くらい稽古が進まないこともありましたけど、近頃は俳優たちに『何かアイデアない?』と聞きますね。すると俳優から『こんな感じは?』と僕の発想しないものをもらえて嬉しいです」

谷山「こちらは、実現できるかは考えずに思ったことを言っているだけですけれどね。ただ、言えばそれが採用になることがありますから」

加納「そう。『そんなのできるわけないだろ』というようなアイデアでも、もしかするとできるかもしれないですしね」

―――劇団結成33年目ですが、作品の作り方は変化しているのでしょうか?

加納「やっぱり変わってきますよね。幸か不幸か役者が本業なので、いろんな演出家の舞台に出演して取り入れています。花組芝居の俳優たちには『またなにか仕入れて帰ってきたぞ』って思われているでしょうけど(笑)」

谷山「変わらないことも大きいですよ。ずっと俳優一人一人の身体のことを指摘して演出されているなと感じます」

加納「身体の変化は大事ですから。セリフを言うということも大事ですけれど、やっぱり身体の変化がちゃんと見えないと、観ていてもなんだかわからない。具体的に言えば……感情が変わるということは呼吸が変わるということで、呼吸が変わるということは、手足も表情も変わる。結局は心肺が変化しないといけない。良い役者さんは、ボディが動いているんですよ。役者はどうしてもセリフをどういう気持ちで言うかを考えちゃいますけど、やっぱり身体が変わらないとダメですね。今、呼吸が止まっているのか、呼吸が速いのか遅いのか、体が緩んでいるのか緊張しているのか……。それは人間が無意識に日常生活でやっていることです。だから電話だとなかなか伝わらないことが、直接会って会話していると情報が伝わります。そこに体の動きが伴いますから。
 歌舞伎の形もそうです。見得をきるにしても、ボディが動かないといくら首を振ってもいけません。これは演出だけをやっていたら気付かなかったかもしれないです」

谷山「身体が動かなくなるのは怖いです。だから稽古がない時にも、踊ったり運動したりしていますね。単純に、動いていた方が頭も動きやすい気がしますし」

加納「谷山みたいな人ってたまにいるんですよ。身体のことが直感的にわかっちゃうんでしょうね。目の前でパフォーマンスしている人の身体の動きのコツを掴むのがものすごくうまい。谷山は花組芝居に入ってきた時は『女形ではないな』と思っていたんですけれど、稽古後に、一人で女形の役を真似していたのが良かったんですよ。『あれ? 体の動きが正しいな』と思って、やらせてみたらできたんです。ダンスもできるけど、踊りはじめたのは遅いんだよね?」

谷山「ちゃんとスタジオに通い始めたのは20歳過ぎくらいですね。遊びでブレイクダンスをしたりはしていたんですけれど」

インタビュー写真

加納「驚きましたよ。10代くらいからダンスをならっていただろうなというくらい動けたので」

延期になったからこそ、できることがある

―――7月に予定していた『地獄變』ですが、半年の延期を経て上演できることになりました。

谷山「まだ劇場にいらっしゃるのが怖い方もいると思いますが、ぜひ観ていただきたいです。俳優として変わらず劇場で待っている状態にしておきたいので、やり続けなきゃいけないと思って、舞台に立っています」

加納「やっぱりコロナの影響で上演が延期になって、当初の予定とは違う劇場に変更したりと大変ではあるんですが、だからこそできることがあるなと前向きにとらえています。本来の歌舞伎に近い空間の使い方ができそうですし、スタッフさんがたっぷり準備してくださって、僕自身も考える時間を持てました。こうなったら逆にいい機会を与えていただいたと考えて、『やりたいことは全部つっこもうぜ』と思っています。
 最近は還暦を迎えて子どもに戻って感性が自由になってきた気がしているので、そんな時期にこの作品をやらせていただけるのはすごく良い機会ですね。『歌舞伎ってこういう面白いものがあるよ』と伝えたいと思い33年芝居をやってきましたが、そのなかでいろんなことを試させていただいてきたうえで、三島由紀夫さんが愛する歌舞伎を再生したい。歌舞伎には、日本人が作ってきた演劇を観る楽しさの可能性がある。能狂言もそうですが、何百年もかけて維持してきた日本人の遺伝子のようなものを具体的な形で現代で再生していきたいというのが劇団の理念なので、それを続けていきたいです。日本人の感性がもっと豊かになってくれたら嬉しいですね」


(取材・文&撮影:河野桃子)

★ライブ配信決定!
≪配信日≫
1月12日(火)14時の回【修羅組】、19時の回【夜叉組】
≪チケット代金≫
3,500円
≪販売期間≫
12月9日(水)12:00〜1月18日(月)21:00
※固定カメラ1台での映像になります。
※それぞれアーカイブは1月18日(月)23:59まで、何度でもご覧いただけます。

詳細は【花組芝居公式HP】にてご確認ください!
https://hanagumi.ne.jp/reki/62/12051519.html

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PROFILE

加納幸和(かのう・ゆきかず)のプロフィール画像

● 加納幸和(かのう・ゆきかず)
1960年1月25日生まれ、兵庫県出身。 日本大学芸術学部演劇学科卒業後、1987年『ザ・隅田川』で花組芝居を旗揚げ。「かぶきの復権」を目標にした男性だけの劇団として活動を開始。豊富な歌舞伎の知識と、枠にとらわれないユニークな発想に基づく“ネオかぶき”と称し、古典作品にとどまらず、翻訳物・現代物・漫画原作物と多岐に渡って脚本・演出を手がける。劇団外でも俳優として活動し、最近では2.5次元の舞台に進出するなど、客演多数。

谷山知宏(たにやま・ともひろ)のプロフィール画像

● 谷山知宏(たにやま・ともひろ)
1981年11月9日生まれ、大阪府出身。 2005年、愛・地球博 群読叙事詩劇『一粒の種』(作・演出 J・A・シーザー、振付 謝珠栄)に出演。2006年『ザ・隅田川』より花組芝居に研修生として参加。同年、『百鬼夜行抄2』を経て、2007年『かぶき座の怪人』より正式に入座。以来、全ての作品に出演する。ダンスで鍛えた柔軟な体と独特の感性で男役、女形の両方をこなし、現在では劇団内外で主要な役を担い、客演多数。特徴のある声を活かし、CMやNHKBS子供番組などでも活躍。

公演情報

「地獄變」のチラシ画像

花組芝居
地獄變


2021年1月7日 (木) 〜2021年1月17日 (日)
中目黒キンケロ・シアター
HP:公演ホームページ

32名限定!一般6,500円(全席指定・税込) → 【指定席引換券】5,500円さらに3000Pゲット!(1/7 18時0分更新)

TKTS渋谷店では、1/6〜特別価格!さらに4500Pゲットで発売!

※本公演は、前後左右1席空けた座席配置を予定しております。
チケットの一般発売後、政府によるイベント収容率の制限が緩和された場合は、売り止めていた席を追加販売いたします。この座席追加販売に伴うチケットの変更及び払い戻しはいたしませんので、ご了承くださいませ。
※体調不良や感染予防のためにご観劇を取り止められる場合は、チケット代金を払い戻しさせていただきます。

詳細はこちら

「地獄變」のチラシ画像

花組芝居
地獄變


2021年1月7日 (木) 〜2021年1月17日 (日)
中目黒キンケロ・シアター
HP:公演ホームページ

◆指定席引換券
一般:6,500円
U-25割引:4,000円(25歳以下、入場時要身分証)
目黒区民割引:6,000円(目黒区在住・在勤、入場時要身分証)

【各種指定席引換券】
※当日、開演の60分前より受付にて指定席券とお引換えください。
 連席をご用意できない場合がございます。予めご了承ください。

※本公演は、前後左右1席空けた座席配置を予定しております。
チケットの一般発売後、政府によるイベント収容率の制限が緩和された場合は、売り止めていた席を追加販売いたします。この座席追加販売に伴うチケットの変更及び払い戻しはいたしませんので、ご了承くださいませ。
※体調不良や感染予防のためにご観劇を取り止められる場合は、チケット代金を払い戻しさせていただきます。

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