若手俳優達の全力コントで人気の番組『モンスターライフ』。その番組イベント『モンスターライブ』の新プロジェクトがついに始動。第一弾として初の公開生配信とコント公開収録企画、そして映画プロジェクトが発表された。メンバーを代表して溝口琢矢、寺山武志、横田龍儀に話を聞いた。[★高橋健介さんにはConfetti2月号(1/4発行予定)でのインタビューにご登場いただきます。お楽しみに!]
12月は生配信と公開収録
―――11月から生配信番組「WEVE」がスタートしましたが、手応えなど感想をお願いします。
溝口「一番は、ファンの皆さんと距離を近づけたかったんです。やりたかったことはできた気がします。僕らを応援してくださる方々、モンスターライフのサポーターとして“もんさぽ”という名前がつきました。皆さんに意見を求めてよかったなぁと思ったのは、『ひらがなが可愛い』とか……(笑)、男だけのカンパニーなので、僕らがつけていたらきっとカタカナになってたので、。時間をかけてリアルタイムでコメントを頂きながら配信する、それこそ僕らがやるべきなんじゃないかと思っていました」
寺山「本当に配信ができて良かった。裏話は普通の番組よりいっぱいあるので、溜まり溜まった話ができる場所に今後なっていくはず。番組のホームができたんじゃないかなって思います。メンバーも固定じゃなくて、いろんな組み合わせでお話ができるんじゃないかな」
―――反省点を挙げると?
溝口「良かったところは自由にできたところで、反省点も自由だったところですかね(笑)。実は1時間の予定だったのですが、伸びる想定はしていて」
寺山「あははは! そうね、やりすぎた!」
溝口「僕はこの自由さこそ見せたかった。実は僕らはこんなに面白いんですよ!と伝えたい。そこは垣間見せることができたのかなと思っています」
寺山「たくちゃんは後輩なのに仕切ってくれて、しかも先輩がちょっと暴れ過ぎたなと反省点はありつつ、あの3人(溝口琢矢・寺山武志・高橋健介)だからこうなったのかな。他のメンバーだったらああならなかったし、初回はこの3人にしかできない放送だったね」
―――12月の3日間はファンと一緒に楽しめるイベントになりそうですね。
寺山「25日はトークイベントっぽくなりそうだね」
溝口「生配信で感じたのは、自分達が思っている以上に裏話とかを気にしてくださっている方が大勢いるんだと。これはしっかり伝えなくてはと確信できました。クリスマスですし、プレミアムな内容でキャラクターの面白さと僕らの人間的な面白さを配信に乗せられたらと思っています」
寺山「配信を観てまたTVを観たくなるような、相乗効果も高めていきたいですね」
心強い仲間がいるからこそできるプロジェクト
―――今回「モンスターライフ」初のコント公開収録が実現します。人前でするコントは皆さんが楽しみにしていたことですが、それを聞いていかがですか?
溝口「コントをやるという意味では明確には違うと思いますが、僕は普段舞台で本番をお見せしているので、生で収録をするから緊張するみたいな感覚は無いですね」
寺山「むしろ絶対やりやすいだろうって思いますね。お客様の笑い声があるから強めに行けるところも見つかる。普段真っ白で自分の声が消えるくらい広いスタジオで収録しているんです。そこより絶対やりやすいと思って、味方がいることはありがたいです」
溝口「お客様の前でのコントは普段よりアンテナを張っていないといけないと思うんです。失敗するか成功するか分からない、それが“生”の楽しさ。同時に準備も大切だなって思います。たくさん準備をして、そのうえでお客様に楽しんでもらえたら」
寺山「あとお客様が声を出すことも全然OKです。収録ですが静かにしなくてはいけないことはなく、どんどん笑って欲しいです」
―――衣装チェンジなど課題もありそうですが、不安な点はありますか?
寺山「全てですね」(全員爆笑)
溝口「確かにそうで、実は普段の撮影では衣装チェンジにとても時間をかけているんです。ですからイベントはもうメイクさんの腕ですよね。ここ最近心強い仲間が増えた事がとても大きいですね。それを埋められることができる仲間がいるからこそできるプロジェクトです」
寺山「特に26・27日の公演は新作が多くなると思います。テレビやYouTubeよりも先に観られて、しかもそこで面白くなかったり盛り上がらなかったら、きっとオンエアされないんですよ。その場にいた人だけのお蔵入りコントもあるかもしれない」
溝口「そうなんだ(笑)! 来ないと後悔する確率が高いですね」
―――オンエアされるような面白いコントにするためにも、事前の稽古は重要になりそうですね。
溝口「そうですね! 収録はカメラワークもあるので何本も撮っています。それがない分、1回勝負ですし緻密な計算が必要になってくるので、いつもより稽古が必要になってくると思います」
出演者は自分を鼓舞しながら闘い、役者力が試される
―――1月のイベントでは新たな企画として「映画プロジェクト」がスタート。新春早々、彼らの演技レベルをチェックするという。
寺山「モンスターライフが映画を撮ろうと動き出すエピソードゼロのような第一歩のイベントです。『映画を作るにあたって、君たちはどういう役者なんだい?』と自己アピールしてもらいます。演劇とイベントの2つの要素を持っているイメージですね。笑いを取るのか、お客様の拍手をもらった人が役をもらえるかもしれない……とか、皆さんにオーディションの現場を見ていただくようなイベントになるんじゃないかな。出演者は自分を鼓舞しながら闘う、役者力が試されますよね」
溝口「まるで(月面着陸の)アポロですね。“この一歩は小さいけれど、モンスラにとっては大きな一歩”!」
横田「本当に映画を作るんですね。冗談だと思ってたからびっくりっす(笑)」
溝口「この企画に参加するメンバーはライバルではありますが、同じ目的に向かう仲間。実はまだまだわかっていないところもあるので、イベントを通して皆さんと分かり合えたら。絶対に素敵なイベントになるはず」
―――どんなジャンルの映画を期待しますか?
寺山「色んな要素があっていいんじゃないかな。プロデューサーが洋画の大作が好きなのでどうなるのか、僕も想像を膨らませている所です」
溝口「なんとかウォーズみたいなのはできるかな。ジャンルは学園青春ものが気になります」
横田「僕は『クローズ』、『ドロップ』、『湘南純愛組』とか、ちょっと懐かしい不良ものが好き」
溝口「確かに龍儀君はボクシングをやってたし、ガチで喧嘩したら一番強い! 僕の青春ものに輩(やから)の不良が絡んできて、夢が膨らみますね!」
寺山「モンスラメンバーなら何をやっても面白くなるはず。逆に普通の真剣な作品でもいいのかな。コントじゃないものは一回もやってないので、一番緊張するかも」
いつも記憶がなくなるくらい体当たり
―――前回のインタビューで、寺山さんと溝口さんには「番組で印象的だったこと」をお聞きしましたが、溝口さんはこの番組で「初めて女装したこと」を挙げ、また女性が嫌いな女子を演じると好評だったとか。さらに寺山さんは「自身の書いた脚本のコント撮影当日に衣裳が無いことに気づき、撮影の合間に買いに行った」というお話をしてくださいました。ハプニングすら笑いに変えてきた底力を感じますね! では、横田さんの「印象的だったエピソード」は?
横田「僕、出演が重なると記憶喪失になるので、出演していたことさえ覚えて無くて(笑)」
溝口「あはは! 龍儀君を見てて意外だったのはドラゴンR。一番意外で印象的だったな」
寺山「毎回追い込まれている印象はあるよね。一番きつかったのは?」
横田「全部っすね、いつも記憶がなくなるくらい体当たりなんです。出し切っても足りないくらいで」(全員爆笑)
溝口「このかっこいい龍儀くんがウンチを掲げるコントがありまして、それも印象的でした」
寺山「あったね! ハマってたね。あと輩っぽさをナチュラルに出せるのが龍儀なんですよ。ちょっとダサめの柄シャツとかも着こなしちゃう」
横田「僕、真面目なんですけどね」
溝口「テラさんが柄シャツ着たらコントの衣裳って思うけど龍儀君だとカッコイイ」
寺山「これからも色々なキャラをやって欲しいな」
横田「恐縮です!」
―――最後に読者へのメッセージをお願いします。
寺山「モンスラが今までないないくらいのスピードで加速していくので、ついてきて欲しいですね。ついて行きたくなるような番組にしますので、応援よろしくお願いします」
横田「イベントが沢山あることは、僕も嬉しいし、もんさぽの皆さんも嬉しいと思います。このイベントでさらに皆の心を掴めるように、そして僕たち自身もパワーアップしていけるように頑張ります」
溝口「僕らの中ではかなり大がかりなプロジェクトです。僕は毎日歩きながら、『どうやって形にして届けるか』そんなことばかり考えています。たくさんイベントはありますが、どれも手は抜きません。そして第3弾では何が起きるのか、ここもお楽しみにしてもらいつつ、このプロジェクトを一緒に楽しみましょう!」
(取材・文:谷中理音 撮影:友澤綾乃)