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松居大悟・目次立樹


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僕たちの居場所を求めて……YouTubeもスタート!

春公開! 新作舞台『朱春(すばる)』と映画『くれなずめ』にみる“居場所”

「意気の上がらない人たちがワチャワチャするコメディ」とかつてヨーロッパ企画の上田誠に言われたように、冴えないけどどこか愛おしい男達が集まって楽しそうにはしゃいでいる。そんな劇団ゴジゲンも、結成13年目となった。いまや劇団公演を年に一回おこなうほか、メンバー各自に活動もしている。それでも6人集まれば、ずっと変わらない、学生のような気の置けなさがある。観客もまた、彼らと同じ教室で過ごすような居心地の良さに惹かれてくるのだろう。その空気は4月1日からの劇団新作公演や、4月29日公開の成田凌主演映画『くれなずめ』(劇団では2017年に上演)にも感じられる。しかし、変わらぬ“居場所”にも変化がやってきた。そんな今のゴジゲンとこれからのゴジゲンについて、主宰の松居大悟と俳優の目次立樹に聞いた。


インタビュー写真

まだ青春にいたいから、新作は『朱春(すばる)』

―――劇団本公演は、2019年12月〜20年2月『ポポリンピック』ぶりですね。

松居「前回とは真逆の作品になりそうです。というのも『ポポリンピック』は、劇団で初めて、実際に起きている出来事を題材にしたんです。でもオリンピックを題材にしたのはちょっと失敗したなと……(汗)。光が当たらないけれど頑張っている人を描いたコメディにしようとして、一生懸命作ったんですけど、ちょっとだけ迎合してしまったのかもしれないなと思ってるんですよね」

目次「迎合?」

松居「2020年頭に東京オリンピックに関係する作品を上演するって、テーマ設定を世の中に寄せにいったんじゃないかっていう気持ちがあります。ゴジゲンはそうしちゃいけなかった気がする。自分達の大切な物からスタートすればよかった。自分達とはちょっと距離があることをテーマにしてしまったので、それを自分達のものにするので精一杯だったんですよね。『ポポリンピック』っていうタイトルとか、やろうとしたこととか、自分ではすごく好きだったんですけど、ゴジゲンでやる必要なかったな。違う団体でやることもできたテーマでした。もちろん、書き手としての思いなので、作品や俳優は別なんですけれど」

目次「へえ〜、僕自身はあの時は精一杯だったし、よく覚えてないな。正直、振り返らないので」

松居「振り返れよ(笑)」

目次「とりあえず、映画で共演した成田凌君が観に来て“『ポポリンピック』めっちゃ面白かったっす。目次さんは全然ダメでした”って(笑)。あの人は正直だから」

松居「あはは」

目次「そういえば、稽古初日に出演者みんなで“オリンピックについて個人的にどう思うか?”みたいなことを話す時間があったね」

松居「そうそう。毎回、稽古の最初にテーマについてみんなで話すんですよね。『くれなずめ』(2017年上演、2021年映画化)だったら“死生観”とか、『君が君で君で君を君を君を』(2018年上演、映画化)だったら“愛とは何だ“とか、まずみんなの考え方を聞きます」

―――新作『朱春(すばる)』はどのような作品になりそうですか?

松居「まず、ザ・スズナリで初めて公演できるのが嬉しくて。チラシのビジュアルはザ・スズナリの舞台下の奈落で撮影したんですよ。外に出られない閉ざされた空間だけど、外よりも素晴らしい時間と空間にしたいというイメージです。ただ、どコメディにしようとしてたんですけど、4月がどういう世の中になっているのかわからない。些細な日常の話もいいんじゃないか? いやでもやっぱり思いきりコメディにして……といろいろ考えこんじゃいました」

インタビュー写真

目次「どんな話になるんだろうね。僕はまったく知らないので。だいたい、稽古初日にどんんな作品なのかを知るんですよね。今回はどうなるの?」

松居「誕生日パーティの話にするつもりだけど、変わるかも……。でも“居場所”みたいなことがテーマになる気がしています。ゴジゲンって“青春”って言われることがあるし、“放課後、もうみんなは帰ったのにまだウダウダ教室にいる集団”みたいなことも言われて、たしかにしっくりくる。でももう全員30代だし、さすがに青春に頼ってられないよなと。青春の次はなんだろう?と調べてみると“朱夏(しゅか)”で。でもそこまで大人になれるかなと思って、青春と朱夏の間で、『朱春(すばる)』ぐらいがちょうどいいんじゃないのかなと。公演もちょうど春の季節だし。外で見る桜よりも、同じ居場所にいる仲間と一緒に見る桜の方がきっと綺麗で、そんな桜が見れたらいいな」

演劇と、そして新たにYouTubeをスタート

―――劇団はだいたい年に一回本公演をしていますが、最近はYouTubeも始められるとか。

松居「そうなんです。最近メンバーとはずっとYouTubeで何やろうかと話してるよね」

目次「松居の中でYouTube配信がすごく盛り上がっちゃってる。こっちとしては“こいつがやりたいなら仕方ねえなぁ”みたいな感じです(笑)」

松居「そうなの?(笑)。でも俺、YouTubeをやりたいって言い出した時ぐらいから、自分がちょっと暴走してるんじゃないかと気にしてるんですよね。みんな芝居がやりたくてゴジゲンにいるだろうけど、関係ないYouTubeを始めちゃった」

目次「すごいやる気だよね。松居はいつも劇団の主宰というよりもメンバー6人に溶け込んでいる感じなのに、この時ばかりは“やるぞ!”と主宰の顔をしだした」

松居「だって、俺が舵を取らないとできないからさ。もう、寝ても起きてもYouTubeやりたいって思ってる。なにか作品を発表したいわけじゃなくて、メンバーのみんなが自由に遊べる場所になったらいいなと思って。年一回の本公演以外で、劇団のプラットフォームが欲しいんです。あと……これかっこ悪くてあんまり言ってなかったんですけど、最近みんなが結婚したりして、それぞれの生活圏ができはじめて、僕だけ一人になっちゃうんじゃないかと」

インタビュー写真

目次「ずいぶん正直に言ったな」

松居「うん。ここにも家族みたいな場所があるよ、ここにもみんなの居場所があるよ、って言いたかったのかも。たぶん『朱春』もそういう内容になる気がする」

目次「居場所ねぇ、そっかぁ」

松居「3年前の『くれなずめ』ぐらいまでは、僕らは同じ感覚でやれてたんです。でも去年くらいから、芝居が終わったらみんなすぐ帰るようになって、さみしくなっちゃって……という気持ちが、もしかするとちょっとだけある、かもしれない」

目次「まぁ、僕もだし、ほかのメンバーも結婚したりして、すぐ家に帰るようになりましたね。前は稽古が終わってからもダラダラ一緒にご飯食べて、あのシーンはこうしたらいいんじゃない?って話してた。それはすごく有意義で大事な時間だったんですけどね。でも、そうも言ってられない歳になってきちゃったんでしょうね。時間割が僕らの中でズレてきちゃったのかも」

松居「そこが今の僕の悩みどころ。稽古じゃない曖昧な時間がなくなっていく。YouTubeがあれば止められるのかもって(笑)」

目次「そんなこともないと思うけどなぁ」

松居「次の芝居、“行かないでくれよー”とか言うかもしれないです(笑)」

映画『くれなずめ』は、友達のような作品になれば

―――4月に公開される映画『くれなずめ』とすごく近いような、それでいて真逆なような感覚ですね。友人の死を認められない男たちの話です。

松居「あの作品、僕はそもそも映画にしようとは思っていなかったんですよ。自分達の身近な話を映画にするなんて申し訳ないような気持ちがあったんですね。でもプロデューサーの和田さんが“あれ、映画で観たいです”って言ってくれて実現しました。せっかく映画にするなら、舞台とは違う映画としての必然性が生まれないかなと考えて、いろんな場所をウロウロする映画にしたんですよ。舞台の『くれなずめ』は結婚式の式場の裏で、二次会が始まるまで動かずにダラダラしてる話だったから、映画は二次会までずっとウロウロすることにしました。あと、回想シーンって映像だとすごく表現しやすいんです。思い出って、瞬間瞬間をぶつ切りで覚えてるでしょう? 飲んでる時のおちょこを持ってる手元とか、屋台に流れているBGMとか……そんな1カットをフラッシュみたいに表現することで、映画でやる意味があるなと思いました」

インタビュー写真

目次「俳優もね、映画のバケモンみたいな連中ばっかり。僕は映画の経験がそれほど多くないから、生きた心地がしなかったですね。みなさんについて行くのが必死でした。だから、映画化が決まったときはすごく興奮したけど、そのことに謙虚でいなきゃいけないなと思っています。脚本にも劇団員のいろんなアイデアが反映されているし、稽古場で生まれたセリフもたくさんあったし、仕掛けも舞台のスタッフさんが考えてくれたし……。そういったみんなの力に乗っかって映画が実現できているからこそ、とにかく丁寧に丁寧にやっていこうとしていました。あまりに一生懸命だったので、細かいことは覚えてないです」

松居「しかも撮影中にプロポーズしてたよね。アニバーサリーみたいな、忘れられない感じにしてんなと思った」

目次「(笑)」

松居「まぁ、もちろん舞台で生まれたアイデアもあるけど、映画のスタッフや役者にもらったアイデアもいっぱいあって。だから、映画と舞台のどっちかに重きを置くのではなく、『くれなずめ』という映画を友達みたいな作品にしようってことだけしか考えてなかったです。この映画が、自分が好きな友達になったらいいな、この6人に会いたくなったらいいな、という思いで作りました」

―――こちらもまた、友達同士の居心地のいい“居場所”のような物語ですね。だからなのか、俳優さんたちがすごく魅力的に見えました。

松居「それはめっちゃ嬉しいです!」

目次「楽屋でもみんな男子校みたいにはしゃいでました。なんか、ゴジゲンと近いんですよ。みんなが仲良くて。やっぱりゴジゲンも仲が良いし、居心地がいいんですよね。この間、ゴジゲンのYouTubeチャンネルで過去の公演動画を見たら、みんなめちゃくちゃ楽しそうだったんですよね。もう一度こんなふうにやりたいなって思いました」

松居「それ『チェリーボーイ・ゴッドガール』(2009年)でしょ?」

目次「そう。学生寮で童貞が合コン行くぞってはしゃいでるだけの作品なんですけど。そんなことで盛り上がれるような場所を求めてるし、そういうことができるのは自分にとってゴジゲン以外にないと思ってるんですよね。他の現場に行ったら“絶対頑張ります!命がけでこの役やります!”みたいに気負っちゃう。でもゴジゲンは、肩肘を張らなくていいし、力が入ったら面白くなくなる気がする。なんていうか、許されるような居場所なんですよね」

松居「でも最近そこから帰りだしたんですけどね」

目次「松居は帰らないねぇ(笑)」


(取材・文&撮影:河野桃子)

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PROFILE

松居大悟(まつい・だいご)のプロフィール画像

● 松居大悟(まつい・だいご)
1985年11月2日生まれ、福岡県出身。 2008年、慶應義塾大学在学中にゴジゲンを結成。映画監督としても活動中。主な作品に映画『アズミ・ハルコは行方不明』『私たちのハァハァ』『君が君で君だ』、TVドラマ『バイプレイヤーズ』シリーズなど。2011年よりConfetti「女性が好きな心理テスト〜今宵あなたを癒さない〜」連載中。2021年1月に監督するドラマ・映画『バイプレイヤーズ』新シリーズがスタート。2021年4月29日(木・祝)に映画『くれなずめ』(監督・脚本)公開。

目次立樹(めつぎ・りっき)のプロフィール画像

● 目次立樹(めつぎ・りっき)
1985年10月29日生まれ、島根県出身。 慶應義塾大学入学とともに演劇サークルに入団、松居と共にゴジゲンを旗揚げする。ゴジゲンの全作品に出演している唯一の人物。現在は俳優のほか地元で農家、ワークショップデザイナー、児童クラブの先生としても活動の場を広げている。近年、映画にも出演が増え、『アルプススタンドのはしの方』『くれなずめ』に出演。

公演情報

「「朱春(すばる)」」のチラシ画像

ゴジゲン第17回公演
「朱春(すばる)」


2021年4月1日 (木) 〜2021年4月11日 (日)
下北沢 ザ・スズナリ
HP:公演ホームページ

30名限定!3,800円 → 3,100円 さらに1600Pゲット!(4/1 19時15分更新)

詳細はこちら

「「朱春(すばる)」」のチラシ画像

ゴジゲン第17回公演
「朱春(すばる)」


2021年4月1日 (木) 〜2021年4月11日 (日)
下北沢 ザ・スズナリ
HP:公演ホームページ

全席指定:3,800円
U-22:2,200円 ※
(金額はすべて税込)

※:要年齢確認証提示

詳細はこちら