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森山開次&アレクシ・バリエール


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能を題材に国際共同制作で贈る新プロダクション オペラ『Only the Sound Remains −余韻−』日本初演!

森山開次のダンス、能、西洋文化の融合で新たな世界を描き出す

 現代音楽の世界的作曲家、カイヤ・サーリアホが能を題材に制作したオペラ『オンリー・ザ・サウンド・リメインズ(Only the Sound Remains)』(2016年)を、今年開館60周年を迎える東京文化会館が海外の音楽祭や劇場と共同制作により新制作。演出にサーリアホの実子 アレクシ・バリエールを、振付・ダンスに森山開次を迎え、音楽とダンスの融合により新たな作品世界を描き出す。待望の日本初演を控えた今、創作にあたる両氏に本作への想いを聞いた。


――― 日本の能『経正』、『羽衣』を題材に、国際共同制作により新制作されるオペラ『Only the Sound Remains −余韻−』。6月の日本初演に続き、ヴェネツィア・ビエンナーレ(イタリア)、カタルーニャ音楽堂(スペイン)での上演も決まり、大きな注目が集まっています。

バリエール「昨年からあらゆるものがキャンセルになり、生の声を届けるということがありえない世の中になってしまった。僕自身この一年間は聴衆をいっぱいに入れた公演というものを手がけることができずにいました。だからこそこの企画が実現するまでは大変な道程がありましたし、それだけにとても重要性が高い作品になると思っています。
 日本で生まれた『経正』と『羽衣』という二つの能が、多くの国々を旅し、いろいろなバリエーションが生まれ、再び日本に戻ろうとしています。この作品は、詞、ダンス、音楽、歌と、あらゆる芸術形態でできていて、西洋のオペラと日本の能が一つに融合される。とても複雑であり、そして希望に満ちたプロジェクトだといえるでしょう」

森山「今回このお話をいただきとても光栄に思っています。僕自身これまで能を題材に色々作品を作ってきましたが、能との出会いから学ぶことは多く、文化の心得をはじめ様々なことをそこで教わってきました。様々な影響を持っている能を、海外のみなさんと一緒にまた違うインスピレーションでどうお見せすることができるのか。新たな発見があるのではと非常に期待しています」

—―――国際共同制作作品であり、国を跨ぎスタッフ・キャストが集う本作。クリエイションはどのように着手されたのでしょう。

森山「バリエールさんとの話し合いはまずオンラインで始めました。バリエールさんから作品についてお話をお聞きしたり、色々と資料を送っていただき、僕の方からは稽古場で踊った映像を送っています。その映像をバリエールさんに見ていただき、また話し合いをして……、というやり取りを繰り返していきました」

バリエール「映像を観て感じたのは、森山さんが非常に深く音楽と関わっているということ。彼はエネルギーのフィールドに大きな緊張感をもたらし、さらに密度の濃い中で表現されている。能の持つ独特な時間の感覚、音がもたらす空間の感覚というものを、森山さんは自分の身体の中にいっぱいに満たして体現してる。日本の伝統文化というものを自身のフィルターを通してみせ、特別な時間と空間の中へ誘っていく。これは西洋文化にはなかなか無い感覚です。森山さんのような方が今回作品に加わってくださったことはとても嬉しく、文化の橋渡しの役割を果たしてくれると期待しています」

森山「インスピレーションのもとになったのはサーリアホさんの音楽です。能のお囃子とは違う形態でありながら、豊かさと奥行きを感じ、すごく心に触れてくるものがありました。映像を通して僕の身体性と感覚を知ってもらい、そしてこの音楽や話にアプローチする提案として振付を見ていただきましたが、実際に僕自身の身体を舞台上にどう置くかというのはこれから稽古場で進めていく作業になる。映像でお見せしたダンスは一つの材料にはなるかもしれないけれど、それがゼロになってもかまわない、それくらいの気持ちで稽古場に向かうつもりです。最近はいちダンサーとして舞台に立つことは少なく、そういう意味では自分の感性に純粋にアプローチできるいいチャンスだと捉えています」

―――2016年のアムステルダムでの世界初演は大きな成功を収め、その後パリ・オペラ座など欧米でも上演され、好評を博しています。今回は新プロダクションとしてバリエールさんが演出を手がける訳ですが、この新制作で大切にしたいものとは何でしょう?

バリエール「2016年の初演は僕も観ていますが、洗練された声と音に導かれ、暗闇から光へと旅路を辿るかのような、実にミステリアス体験でした。世界初演に継ぐ2番目のプロダクションというのはとても重い責任があります。今後この作品が芸術界の中で生き残っていけるかどうか一つのきっかけになる。今回は新たな演出で上演しますが、初演とこの新制作の両方に共通するのは、シンプルで、ピュアで、侘び寂びの世界を描いているところ。ただし2番目のプロダクションであるからには、さらに一歩次へと進まなければなりません。
 また、起源に立ち戻るという部分もあります。従来の能が作られた時代と現代の日本人にとっての能はまた違う。時代の変化の中で培われてきた文化があり、さらにその文化がヨーロッパの劇場にもたらされ、大きなインスピレーションを与え、新たな形態の模索へとつながった。そうして辿り着いた能の存在、そして新たな演出の存在が、より特別なものとして作品にあらわれてくるでしょう。西洋のオペラと日本の能、あるいは西洋のアバンギャルドと現代舞踊の対話もここでは聴いていただけると思います。何より今回そこで大きな役割を担うのが森山さんの存在であり、彼を迎えたことでこの作品の持つ可能性が非常に広がっているのを感じます」

森山「責任重大です(笑)。いつも能の題材をモチーフにする時は、最大の敬意を持ちつつ、同時に思い切って挑戦していかなければと考えています。そうでなければできないこともたくさんあり、また僕自身が能の世界にいないからできることもあると思う。そういう意味では学ぶということと無知であるということを共存させながら進みたいと思っています。作品の謡を読んだり解説に目を通したりといったことは基本としてあるけれど、それよりこの二つの能の作品の在り方をもう一度きちんと自分の中で受け止めて、また新しい挑戦ができればと考えています。僕がやってはいけないのはなぞってしまうことであり、その辺がとても難しいところでもあります。
 今生きている舞踊家として僕がすべきことは、クリエイションや日々の生活の中で作品と向き合い、大事な言葉や声を見つけていくこと。参考書から言葉を学んで作品に入るようなことは間違ってもないように、常に敏感にいろいろなことを察知できる状態で現場に臨むつもりです」

―――今回は『経正』、『羽衣』が題材になっています。この二作の能をダンス化するにあたり、具体的にどのようにアプローチされるのでしょう。

森山「『羽衣』に関しては僕自身以前作品を手がけていますが、自分で創作していると型にはまってしまうこともあり、馴染みのある題材にまた違う角度でアプローチできるのはとても嬉しいですね。僕がダンスにアプローチする時はいろいろな方法がありますが、今回は何よりサーリアホさんの音楽があります。まずは音楽にどっぷり浸かる。稽古場に入ってもすぐ踊るのではなく、ひたすら音楽を聴き、最後にそこから吐き出して踊る、というアプローチです。純粋にダンサーとしてアプローチするという意味では、頭をあまり働かせず、感覚を研ぎ澄まして臨んでいく必要がある。
 加えて今回は歌い手もいるので、声との出会いで表現していく部分もある。歌と共に一つの役柄を演じていくというのはとてもスリリングであり、面白い体験になるだろうなと思っています」

バリエール「歌い手、ダンサー、合唱と三様の人たちが一つのキャラクターを演じていく。そこに筋を通るようにすること、そしてどのような可能性があるか模索し、可能性を広げていくのが演出家としての僕の役割だと思っています。実際のところ三者が一つのキャラクターを同じように演じるのであれば、そもそも一人でそのキャラクターを表現すればいい。三者で表現するということに意味がある。異なる音色やリズムで変化をもたせつつ、新たなキャラクターを見出すのがこの作品の醍醐味であり面白さ。それぞれのアーティストが培ってきた舞台芸術がここに集い、また一つ新たな声を生み出すことができればと考えています」

―――日本初演に向け、現在の心境とメッセージを御願いします。

バリエール「『経正』と『羽衣』を英訳したのは詩人のエズラ・パウンドですが、それは西洋と東洋を越えて文化を橋渡ししていくものであり、文化は西洋と東洋を越えていくものだということを示したものでした。今回は東京文化会館が会場になりますが、人々が集まるということが非常に貴重なものとなっている今の時代に、みなさんが一つの場所でその文化に様々に反応し、さまざまな反応から何かを見出せるのは素晴らしいことだと考えています。決してみなさんの反応が同じでなくていい。むしろ異なる反応をして、それについて語り合い、その中からもう一つ上の解釈へと導かれていく。そんな舞台を目指したいと思っています」

森山「今世界中のダンサーが活動の制限を余儀なくされ、歯がゆい思いをしている人たちがたくさんいる中で、こうして素晴らしい機会に恵まれた。ダンサーのいち代表として、この時間を大切に届けられるよう努めていくつもりです。そしてこの体験を通して何かを感じ取れる場をみなさんと共有できれば本当にありがたく思います」

(取材・文:小野寺悦子/森山開次 撮影:石塚定人)


PROFILE

アレクシ・バリエールのプロフィール画像

● アレクシ・バリエール
1989年生まれ、パリ出身。パリのソルボンヌ大学で哲学を専攻後、プラハのTheatre Facultyにて演出及び舞台デザインを学ぶ。演出家としてチェコで数多くの演出を手掛け、その後国際的に活躍。Kim B. Ashton作曲によるオペラ『the boy, the forest and the desert』 (グライムボー ン・フェスティバル 2011年)、『声』(パリ国立高等音楽学校、2013年)、『Das Floß』(ハンブルグ州立歌劇場、2018年)などを手掛ける。またカイヤ・サーリアホ作曲『シモーヌの受難』(2013年初演)やフィンランド国立歌劇場/Musica Nova Festivalで2019年に世界初演された『Violences』(作曲:Juha T. Koskinen)の演出で注目を浴びる。指揮者クレマン・マオ・タカスとパリに様々な芸術ジャンルのプラットフォームとして機能するミュージック・シアター『La Chambre aux échos』を設立する。

森山開次(もりやま・かいじ)のプロフィール画像

● 森山開次(もりやま・かいじ)
21歳よりダンスを始める。2001年エディンバラフェスティバルで「今年最も才能あるダンサーの一人」と評され、2005年にはソロダンス『KATANA』でニューヨークタイムズ紙に「驚異のダンサーによる驚くべきダンス」と評される。2007年ヴェネツィア・ビエンナーレ招聘。2012年発表『曼荼羅の宇宙』で芸術選奨文部科学大臣新人賞ほか三賞受賞。2013年東京国体開会式式典演技メインパフォーマー、文化庁文化交流使。ひびのこづえ、川瀬浩介との協働『LIVE BONE』を国内外25都市以上で上演。2017年SLOW MOVEMENT『The Eternal Symphony 2nd mov.』で障がいをもつ市民パフォーマーを振付。2019年『ドン・ジョヴァンニ』でオペラ初演出。2020年新国立劇場バレエ団『竜宮』演出振付。KAAT神奈川芸術劇場『星の王子さま』演出振付出演などダンサー・演出家の両面で活躍が注目される。

公演情報

「オペラ『Only the Sound Remains −余韻−』」のチラシ画像

オペラ『Only the Sound Remains −余韻−』

2021年6月6日 (日)
東京文化会館 大ホール
HP:公演ホームページ

14名限定!S席13,200円(全席指定・税込) → 9,800円さらに6000Pゲット!(6/3 18時5分更新)

こちらのチケットは、[電話予約]もご利用いただけます。
カンフェティチケットセンター
0120-240-540
(平日 10:00〜18:00)

詳細はこちら

「オペラ『Only the Sound Remains −余韻−』」のチラシ画像

オペラ『Only the Sound Remains −余韻−』

2021年6月6日 (日)
東京文化会館 大ホール
HP:公演ホームページ

S席:13,200円
A席:11,000円
B席:8,800円
C席:6,600円
D席:4,400円
E席:2,200円
(全席指定・税込)

※カンフェティでの各種割引チケットの取扱いはございません。

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