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更新日:2017年12月4日(月)
世の中は何事も“ご縁〞だそうです。縁があるかないかでさまざまな人や物に出会ったりすれ違ったり、不思議なもので。
クラシック音楽のコンサートも例外ではなく、演奏を聴く機会の多い少ないが曲によってあるんです。CDでは50枚近く持っている私にとっての音楽の入口『モーツァルト 交響曲 第40番』はホールでは一度しか聴いたことがありません。チラシなどを見ると演奏頻度の高そうな(あくまで“そうな〞)ベートーヴェンも多くは出会いませんし、マーラーはまれです。圧倒的に多いのが『チャイコフスキー 交響曲 第5番』、ダントツです。落語会のない日にしか行かれないから選んでいるわけじゃない、縁なんですよね。
同じロシアの作曲家でも、今日とりあげるラフマニノフはとりわけご縁がありませんでした。この原稿を書く、つい半月ほど前のコンサートで『ピアノ協奏曲 第2番』を聴いたのがCDでもホールでも初めての体験です、はずかしながら。
そんなわけでますます申し訳ないことにこの度CDで初めて聴いた『交響曲 第2番』。うっとりするほど優美ながら、力強さをあわせ持つ素敵な曲じゃありませんか。今まで出会わなかったのが残念と思うと同時に、このコラムを担当させていただいたからこそのご縁だったんだと感じています。でもCDと実演はまた別物、今度はホールでこの曲に出会うご縁を楽しみにしています。
―「小文枝」の名前で長らく活躍された上方落語四天王のお一人。
「はんなり」した芸風が独特で、悠揚せまらぬ雰囲気と大作『たちぎれ線香』の花街の世界が懐かしく思い出されますね。